- 2024 てんかん発作時の抑制性シナプスではアストロサイトの塩素イオン輸送体が神経細胞とは逆に発作を抑制する 浜松医科大学医学部神経生理学 Trong Dao Nguyen,福田 敦夫、 筋肉のバネ振動の波動特性 ―凹みの挙動が波動の性質を教えてくれる― 中部大学生命健康科学部生命医科学科 新谷 正嶺
- 2023 リズム知覚における 小脳と大脳基底核のもつ情報の違い(亀田将史,田中真樹) 暑さと寒さから逃げるための 脳の仕組みは異なる(八尋貴樹,中村和弘) 視交叉上核バソプレシン細胞が,他の視交叉上核細胞の 概日リズム周期を決定(津野祐輔,三枝理博) 日本生理学雑誌 第85号4号
- 2023 体温調節の司令塔ニューロン(中村佳子,中村和弘)、 Two-pore channel は PIP2 依存的な ゲーティングに特化したモードを備えている(下村拓史) 日本生理学雑誌 第85号2号
- 2023 オキシトシンが脂肪を燃焼させるための神経路 ~愛は脂肪を燃やす~(福島章紘,中村和弘)、 赤ちゃんの泣きやみと寝かしつけを科学する ―背中スイッチではなかった―(大村菜美,Esposito G,黒田公美)、 上皮細胞でのカリウムイオンリサイクルに関わるイオンチャネル複合体が 生理条件下で常に開状態になる仕組みを解明(糟谷 豪,中條浩一)、 甲状腺ホルモンが小脳機能の発達に不可欠であることを発見 ―先天性甲状腺機能低下症による脳発達障害のメカニズムの 一端を解明―(二ノ宮彩音,細井延武,鯉淵典之) 日本生理学雑誌 第85号1号
- 2022 脳領域横断的な同期活動の変化が記憶を支える(宮脇寛行,水関健司) 小脳プルキンエ細胞のγ 型プロテインキナーゼC は,大容量性カルシウム依存性カリウムチャネルを介して複雑スパイクの波形と協調運動を制御する(渡邊 将,平井宏和) 温められた心筋は安定性と不安定性を併せ持った収縮リズムを刻む(新谷正嶺) リズムに合わせて運動するための· 小脳の神経活動を解明(岡田研一,田中真樹) 生きた臓器細胞や生物の構造と「動き」を電子顕微鏡でそのまま観察する技術を開発(新谷正嶺) 精子に必須の分子VSP が電気信号を化学信号に変換するメカニズムを解明(水谷夏希,岡村康司) 日本生理学雑誌 第84号4号
- 2022 樹状突起におけるシナプス集積は出力のダイナミックレンジを広げる(山田 玲,久場博司) 日本生理学雑誌 第84巻2号
- 2022 前頭前野からの2 つの独立な神経回路が不適切な行動の抑制を 生み出す 長田貴宏、 ステロイド軟膏による口内炎疼痛抑制メカニズムの解明 浪花真子 日本生理学雑誌 第84巻 1号
- 2022 前頭前野からの2 つの独立な神経回路が不適切な行動の抑制を 生み出す 長田貴宏・小西清貴、 HIV は宿主(ヒト)のRNA 修飾を悪用して感染・増殖する 福田博之・中條岳志・富澤一仁 日本生理学雑誌 第84巻 1号
- 2021 tRNAのメチル化修飾欠損がコドン特異的タンパク質翻訳に影響し,精神遅滞発症に関与する (永芳 友,中條岳志,富澤一仁,魏 范研)、 空間認識を支える脳情報の流れ(北西卓磨,水関健司)、 局所的なミクログリア活性は遠隔性に脳神経回路の改編を制御する (植田禎史,宮田麻理子)、 深海の圧力で筋原線維の構造と機能の変化を解明(新谷正嶺)、 二つのタンパク質の協力で細胞の大きさを一定に保つメカニズムを解明(沼田朋大,岡田泰伸) 日本生理学雑誌 第83巻3号
- 2021 快情動を定量化する方法(桑木共之)、 体内時計のオン・オフタイマー設定機構(前島隆司,三枝理博)··· 日本生理学雑誌 第83巻2号
- 2021 塩のおいしさを生み出す細胞とその仕組み(野村憲吾,樽野陽幸)、 肝臓クッパー細胞における電位依存性プロトンチャネルによる 活性酸素産生調節と糖代謝への影響(河合喬文,岡村康司)、 心筋拍動の恒常性の発見と拍動を再現する数理モデル開発 ―心臓が体温で安定かつ効率的な心拍リズムを刻む メカニズムの解明(新谷正嶺,樋口秀男) 日本生理学雑誌 第83巻1号
- 2020 心が体に作用する仕組み~心理ストレス反応の神経回路~(片岡直也,中村和弘)、快感は脳のどこで作られる?( 敬阳,桑木共之)、細胞周期の新しい制御機構の解明(平山真弓,富澤一仁)、D2 受容体はドーパミン一過性低下を検出し,誤った情動記憶を訂正する(飯野祐介,澤田 健,山口健治,河西春郎,柳下 祥)、腸管神経細胞で発現して消化管の逆蠕動を制御する遺伝子(藤井研介,小野富三人)、受容体の欠損で遅筋だけが運動神経の入力を受けるゼブラフィッシュは,· 軸索のつなぎ換えで素早い運動を可能にする.(善方文太郎,小野富三人) 日本生理学雑誌 第82巻3号
- 2020 小脳の急性炎症による『心のはたらき』の不調とその回復(山本正道,金 玟秀,今井宏彦,大槻 元)、発達に伴うKCC2の脱リン酸化がGABAによる抑制性伝達形成および生存に必須である(渡部美穂,Kristopher T. Kahle,福田敦夫)、小脳神経細胞の樹状突起で見つかった新規シナプス情報選別原理―小脳プルキンエ細胞の樹状突起では,樹状突起の興奮性が入力の伝搬を決める!―(大槻 元)、海馬CA1シナプスは,文脈学習の直後に多様化して維持される(﨑本裕也,美津島大) 日本生理学雑誌 第82巻2号
- 2019 TRPC6におけるCa2+-依存的不活性化機構の解明と腎病変 「巣状糸球体硬化症」への関与―ブレーキ機構CDIの破綻が腎疾患の原因― (ポラットオヌール,宇野雅俊,杤尾豪人,森 誠之) 小脳の急性炎症による『心のはたらき』の不調とその回復 (山本正道,金 玟秀,今井宏彦,大槻 元) 日本生理学会雑誌81巻4号
- 2019 文脈学習によるCA1内領域特異的なシナプス多様化: AMPA受容体とGABAA受容体のopen channel数の増加 (﨑本裕也,水野潤造(美津島大))、 大脳皮質の回路形成から学習できる脳へのプロセス: 全てに関わる発火順序依存性可塑性と抑制回路の成熟 (木村文隆,伊丹千晶) 日本生理学会雑誌81巻3号
- 2019 電気信号による酵素機能調節の仕組み ~電位依存性ホスファターゼVSPの 活性調節機構~(川鍋 陽(岡村康司)) 日本生理学会雑誌81巻2号
- 2019 認知プロセス依存的に皮質層単位で切り替わる側頭葉の記憶領域間信号(竹田真己) 日本生理学会雑誌81巻1号
- 2018 内向き整流性カリウムチャネル透過性の細胞外K+ 濃度依存性は, 細胞外Na+による競合的ブロックに起因する~高カリウム血症で 心室再分極速度が上昇するメカニズム~(柳(石原)圭子) 日本生理学会雑誌80巻4号
- 2018 味を舌から脳へ伝える分子機構の解明~活動電位依存性ATP チャネルCALHM1/CALHM3 の発見~(Zhongming Ma(J Kevin Foskett)・樽野陽幸) 日本生理学会雑誌80巻3号
- 2018 酵素タンパク質CaMKII の神経発達障害を起こす突然変異体を発見 (秋田天平・青戸一司(才津浩智)・加藤光広・(松本直通)) 日本生理学会雑誌80巻3号
- 2018 ミトコンドリアtRNA タウリン修飾の生理機能及び修飾破綻によるミトコンドリア病発症機序の解明(魏 范研(富澤一仁)) 日本生理学会雑誌80巻3号
- 2018 有機アニオントランスポータSLCO2A1 はマキシアニオンチャネル Maxi-Cl のコアコンポーネントであり,心臓での虚血―再灌流時のATP 放出に関与する(岡田俊昭) 日本生理学会雑誌80巻3号
- 2018 物を見た時の印象を左右する脳内シグナルを発見 (田村啓太(宮下保司)) 日本生理学会雑誌80巻3号
- 2018 育児行動の発現機序と育児放棄(ネグレクト)の原因を解明 (西連寺拓・池澤 淳・下川哲昭) 日本生理学会雑誌80巻1号
- 2017 ミクログリアにおける電位依存性プロトンチャネルによる新規の活性酸素産生制御機構 日本生理学会雑誌79巻4号
- 2017 体温調節行動の温度感覚メカニズム~温度を「感じない」ラットが快適な温度環境を選ぶ~ 日本生理学会雑誌79巻4号
- 2017 リアノジン受容体の細胞質および小胞体Ca2+に対する感受性機構は催不整脈性変異により障害される 日本生理学会誌 第79巻3号
- 2017 飢餓を生き抜くための神経メカニズム(中村佳子(中村和弘) 日本生理学会誌 第79巻2号
- 2017 心筋の仕事量増大時におけるエネルギー代謝産物安定性のメカニズム (齊藤隆太,竹内綾子(松岡 達)) 日本生理学会誌 第79巻1号
- 2017 記憶の手がかり情報は霊長類側頭葉における· 皮質第5 層から第6 層への情報処理過程で想起対象へと変換される (小谷野賢治(竹田真己,宮下保司)) 日本生理学会誌 第79巻1号