CONTENTS
- CALENDAR - 主な研究集会日程 P.288~
- RECORDS - 会員委員会活動報告 P.287~
- RECORDS - 第34 回環境生理グループディナーの報告 P.286~
- INFORMATION - 日本生理学会奨励賞の募集 P.278~
- INFORMATION - 千里ライフサイエンス技術講習会「蛋白質X 線構造解析技術~発現からデータ処理まで~」 P.278~
- INFORMATION - 第12 回静岡健康・長寿学術フォーラム P.278~
- INFORMATION - 信州大学医学部器官制御生理学講座 ポスドク募集 P.278~
- INFORMATION - 立教大学理学部生命理学科・理学研究科生命理学専攻 専任教員(2 名)公募 P.278~
- INFORMATION - 長崎大学「地方総合大学における若手人材育成戦略」 助教公募 P.278~
- INFORMATION - 2008 年度猿橋賞(女性科学者に明るい未来をの会)の募集 P.278~
- AFTERNOON TEA - 浜岡隆文 P.275~
- AFTERNOON TEA - 井上誠 「食べることの大切さ」とは「食べることのできないつらさ」 P.275~
- AFTERNOON TEA - 藤原広明 P.275~
- HELLO PSJ - 「コンパクト」で始まる一日 (窪田寿彦) P.272~
- SCIENCE TOPICS - TRPA1 の活性化による脊髄後角における興奮性シナプス伝達の増強 (小杉雅史) P.271~
- VISION - マクロの視点から生体機能を探る重要性 (今泉和彦) P.269~
表紙の説明
第84 回日本生理学会大会(大阪)
演題番号: 3PHP-017
演題: 「プレシナプスにおけるアクティブゾーンタンパク質とカルシウムチャネルの機能的相互作用」
“An active zone scaffolding protein functionally associates with presynaptic calcium channels”
演者: 三木崇史1, 清中茂樹1, 野中美応2, 瓜生幸嗣1, 若森実1, 森恵美子1, 原雄二3, Michel de Waard4, 板倉誠5, 尾藤晴彦2, 高橋正身5, Kevin P Campbell3, 森泰生1
所属: 1 京都大院・工・合成生物化学, 2 東京大院・医・神経化学, 3 アイオワ大学, 4 インセルムU607, 5 北里大学・医・生化学
a: プレシナプスアクティブゾーンでの電位依存性カルシウムチャネル (VDCC) とRIM1との機能的相互作用モデル図. シナプス小胞はRIM1 とVDCC-β サブユニットやその他のアクティブゾーンタンパク質との相互作用を介してプレシナプスアクティブゾーンにanchoring される. また, VDCC はβ サブユニットを介したRIM1 との相互作用により, アクティブゾーンで持続的にカルシウムイオンを流入させる. このメカニズムにより, カルシウム流入依存性の神経伝達物質放出が維持・増強されると考えられる. また, VDCC とRIM1 との結合距離が, 流入したカルシウムがシナプス小胞の融合を引き起こすまでの, 時間依存性ダイナミクスを決定すると考えられる.
b: (左) 培養海馬神経細胞におけるRIM1 とβ4 サブユニットの免疫染色. RIM1 とβ4 サブユニットは, 培養23 日目の神経細胞において, クラスターを形成し共局在していた. (中央) 形質膜にdocking している, ニューロペプチドY(Venus 融合)を含む, シナプス小胞のTIRF イメージ. RIM1 を発現させることで, 形質膜にdocking しているシナプス小胞の数が増加した. (右) BHK 細胞に発現させたP/Q 型電位依存性カルシウムチャネル電流. RIM1 あり(赤), なし(黒)での Ba2+電流を電流の最大値で標準化している. RIM1 を発現させることで, 不活性化が顕著に減速した.