日本生理学雑誌 第69巻 10号

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表紙の説明

第84 回日本生理学会大会
演題番号:2PIP-043
演題:「豊かな飼育環境は雄ラット性行動時の社会的接触を減少させる」
“Enriched rearing environment decreases social interaction during mating in male rats”
演者:浦川将1, 近藤保彦1, 西野仁雄2, 佐久間康夫1
所属:1 日本医科大学・医学部・生理学第一, 2 名古屋市立大学理事長・学長
これまで我々は,ラットを離乳直後から豊かな環境で飼育すると,脳の可塑性に影響を及ぼし,新奇環境下での適応能力向上と情緒の安定がみられることを報告してきた. 本実験では,このような飼育環境が,性行動場面にみられる社会行動にどのような影響を及ぼすか検討した. 雄Wistar ラットを3 週齢から6 週間豊かな環境(Enriched 群, n=7, A)または通常の環境(Conventional 群, n=2―3 per cage)で飼育し,性成熟後,性行動セッションを週1 回,3 週にわたって行ったところ, Enriched 群において移動量(4 分割したエリアを横切る回数, B)の減少, 雌外生殖器への探索行動(Anogenital Investigation, C)の減少がみられた.