日本生理学雑誌 第73巻 3号

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表紙の説明

第87 回日本生理学会大会(盛岡)一般演題(ポスター)
演題番号:3P-K-28
演題:“Neuronal controls and contractile properties of esophageal muscles in neonatal rats”
「新生子ラット食道筋に対する神経支配および収縮制御機構」
演者:椎名貴彦1,中森智昭1,平山晴子1,嶋剛士1,藏本博史2,志水泰武1
所属:1 岐阜大院・連合獣医・生理,2 京都工繊大院・工芸科学・応用生物
成熟および新生子ラット食道の筋層構造と神経支配
A 成長にともなうげっ歯類食道筋層の変化(Breuer et al. J. Comp. Neurol. 475:47―69,2004 を改変).成長過程のげっ歯類における食道筋層は,口腔側より肛門側に向かって,徐々に平滑筋層が横紋筋層に置換する.
B 成熟および新生子ラット食道筋層のHE 染色像.成熟ラット食道筋層は横紋筋のみから構成されている(左図).それに対して,新生子ラットの食道筋層には,横紋筋(矢印)に加えて平滑筋(矢頭)も存在している(右図).
C 摘出食道標本において迷走神経刺激によって生じた収縮反応.成熟ラットでは単相の収縮反応(横紋筋)が生じた(左図).一方,新生子ラットでは,二相性の反応(横紋筋および平滑筋)が誘発された(右図).
D 成熟および新生子ラット食道筋に対する神経支配.新生子ラット食道の横紋筋および平滑筋は,ともに迷走神経の支配を受けている.