CONTENTS
- HELLO PSJ - カナダ・バンクーバー留学記~悲しみを乗り越えて (高橋秀人) P.155~
- INFORMATION - The 11th International Symposium on Exocrine Secretion, Tokushima 09 Exocrine Secretion-Mechanism and Disease (第11 回外分泌腺機能国際シンポジウム徳島09) P.177~
- OPINION - 「高木岬」と「久野岬」 (清水祥一) P.157~
- OPINION - 生理学ものがたり 10 「Na+/K+ポンプ電流およびその逆転電位」 (北里宏) P.159~
- AFTERNOON TEA - 宮津基 「My Asahikawan Life」 P.173~
- AFTERNOON TEA - 宮川尚久 P.173~
- AFTERNOON TEA - 小峰秀彦 「東京タワー」 P.173~
- INFORMATION - 弘前大学大学院医学研究科 ポスドク募集 P.177~
- INFORMATION - 香川大学医学部薬理学 助教・外国人研究者の募集 P.177~
- INFORMATION - 2nd School of Neuroendocrinology 2009 (第2 回神経内分泌スクール2009)開催のお知らせ P.177~
- INFORMATION - 助教あるいは講師募集 金沢医科大学医学部生理機能制御(生理学Ⅱ) P.177~
- INFORMATION - 東京大学大学院医学系研究科機能生物学専攻 博士課程・修士課程入試説明会 P.177~
- INFORMATION - SORST シンポジウム (3) 「遺伝子改変マーモセット研究の新展開」のご案内 P.177~
- CALENDAR - 主な研究集会日程 P.182~
表紙の説明
第85 回日本生理学会大会(東京)
演題番号: 1P-F-044
演題: 「トランスポゾンランダム挿入法を用いた蛍光性RyR1 チャネルの作製」
“Generation of fluorescent RyR1 channels by transposon-based random insertion”
演者: 村山尚1, 樫山拓1, 呉林なごみ1, 小林琢也1, 小山田英人2, 小口勝司2, 櫻井隆1
所属: 1 順天堂大・医・薬理, 2 昭和大・医・薬理
骨格筋の興奮収縮連関ではT 管膜の脱分極がジヒドロピリジン受容体 (DHPR) を活性化し, 筋小胞体 (SR) の1 型リアノジン受容体(RyR1)/Ca2+チャネルを開口してCa2+遊離が起こる. しかし,RyR1 チャネルの開口メカニズムについてはいまだ不明である. in vivoでチャネル活性を直接モニターすることが出来れば, 制御機構の本質に迫ることができる. 本研究では RyR1 チャネル活性を蛍光でモニターすることを目的として, 緑色蛍光タンパク質 (GFP) のRyR1 への導入をおこなった. トランスポゾンランダム挿入法により, RyR1 のさまざまな部位へのGFP の挿入に成功した. これらのクローンの中からチャネル活性をモニターするクローンが得られることが期待される.
図の説明: A. 骨格筋興奮収縮連関のモデル図. B. RyR1一次構造上のGFP 挿入部位. 26 種類のクローンが得られた. C. GFP 挿入RyR1 の培養細胞への発現. 蛍光は小胞体へ局在した. D. カフェイン誘発性Ca2+遊離によるRyR1 チャネル活性の評価.