日本生理学雑誌 第67巻 5号

CONTENTS

表紙の説明

「除脳ウサギ中脳楔状核刺激により誘発された後肢跳躍運動と後肢筋活動」
松山清治・小林 卓・青木藩

第81回日本生理学会大会・一般演題(ポスター)2P187
「ウサギ跳躍運動誘発野の同定とネコ歩行誘発野との比較」より改変

A:跳躍1周期における左後肢の運動軌跡.Stick figuresは毎秒60コマ撮影された左後肢の連続ビデオ画像より作成した.図上段と下段には40 µAと80 µA刺激で誘発された跳躍運動を示す.また,左図には爪先(toe)接地から膝関節(knee)最大伸展まで,右図には膝関節最大伸展から爪先接地までの 運動軌跡を示す.図中の細矢印は各相における後肢の運動方向を,arrowheadsと太矢印は爪先接地と膝関節最大伸展時のstick figuresを示している.
B:跳躍1周期における左後肢伸筋と屈筋の筋電活動.ビデオ撮影と同時に外側広筋 (VL), 大腿二頭筋(PB),腓腹ヒラメ筋(GS),前脛骨筋(TA)から筋電図を導出・記録した.図中の太矢印と破線で示された時点は外側広筋の活動終了時で膝 関節最大伸展時に相当する.この時点をはさむ跳躍1周期の筋電活動期間を灰色で示し,とくに爪先接地(white arrowhead)から膝関節最大伸展までを濃灰色,膝関節最大伸展から爪先接地(filled arrowhead)までを淡灰色で示す.80 µA刺激により前者の期間は著明に短縮したが,後者は40 µA刺激に比べて大きな変化を示さなかった.