2022年度 第13回 入澤彩記念女性生理学者奨励賞(入澤彩賞・中堅枠)

十島 純子 東京工科大学医療保健学部 Eps15ホモログPan1pはエンドサイトーシスの後期過程の主要制御因子である

<2022年度 入澤彩記念女性生理学奨励賞(入澤彩賞)中堅枠 審査のご報告>

入澤彩賞中堅枠として「学位取得後16年以上」で3 年以上の正会員歴(学生会員歴を含む)を有する生理学会会員を対象に募集を行ったところ10名の応募者があった。申請者の研究分野に合わせ、男女7名の審査員を選定した。

【審査経過】
令和4年11月26日に生理学女性研究者の会代表から各審査員へ審査書類を送付した。令和4年11月28日に審査委員会事務担当から各審査員へ12月6日までに審査結果を審査委員会事務担当宛に送付いただくよう依頼した。
審議内容は 研究業績、ライフ・ワークバランス、学会及び社会貢献度の三項目を各5点とし、総合順位を候補者の中からつけていただいた。また、評価の根拠も必ず記載していただいた。
12月6日にすべての審査結果がそろい、集計を行った結果、下記のようになった。

総合点数では、2名が同位となり、順位点で見ると順位1位を付けた人が4名に対し、もう一人の方は順位点1位を付けた人が1名であった。

12月7日、この集計結果を各審査員に報告し、「順位点で1位の方を受賞者とする」ことに関する可・否及び、再審議の必要の要・不要に関し意見を募ったところ、全員一致で 順位点1位の方を受賞者とすること、再審議は不要という結果になった。

各審査員の判断の根拠は多少違うものはあったが、1位の方は研究業績、3名の出産育児、留学などライフ・ワークバランスの点数が高かった。ライフイベントに関しては詳細に書いてアピールしている申請者と、履歴を読み解かないと出産育児に関してわからない申請者がおり、このあたりは次回以降募集要項を作る上で参考にしたい。
入澤彩賞は、故入澤彩先生のご遺志を継ぎ、ライフイベント等様々な状況を経ても頑張って研究を続けている女性研究者を奨励するために設けられたものであり、この点から鑑みても今回の受賞者はこの賞を受賞するのにふさわしい研究者といえよう。

    入澤彩賞(中堅枠)選考委員会 事務担当および報告書作成 
      WPJ 運営委員会委員
      弘前大学 教授 山田 順子