2021年度 第12回 入澤彩記念女性生理学者奨励賞(入澤彩賞・中堅枠)

中野 珠実 大阪大学大学院医学研究科脳生理学教室 末梢副交感神経系を介した覚醒に伴う瞳孔拡大

<2021年度 入澤彩記念女性生理学者奨励賞(中堅枠)の審査のご報告>

[1] 応募資格の確認
9人の応募者全員が、応募対象である 「日本生理学会の会員で、3 年以上の正会員(学生会員を含む)歴を有する女性の生理学研究者であること」 に該当することが、WPJ 運営委員会によって確認された。

[2] 利害関係者の有無の確認
7人の選考委員のうち1人の委員は2人の応募者と利害関係があり、利害関係者の審査は行わなかった。残り6人の選考委員は、応募者のいずれとも利害関係に無く、全応募者を審査した。

[3] 選考手順
生理学女性研究者の会運営委員会委員長の意向を踏まえ、下記に着目して審査を行った。
1)独創的な研究であるか、研究業績は良好か。
2)ライフ・ワークバランスを上手に取って研究してきたか。

本年度より、この審査は他の生理学会賞選考委員会と同様に行うよう連絡があり、それに従った。

(1) 流れ
1.各審査委員が書面審査を行い、コメントとあわせて提出する。
2.集計した結果をもとに順位付けを行い、対象者を決定する。僅差の場合は、審査コメントをもとに最終審査(投票)を行う。審査委員の2/3以上の賛同を得て決定する。

[4] 選考過程、および結論
上記に従って書面選考を行い、集計を行った。その結果、1位となった応募者に対して審査委員全員が1位または2位の順位を付けており、高い評価コメントが記載されていた。評価コメントをまとめた集計シートをもとに、決選投票の要不要等についてメール審議を行った。その結果、審査委員全員一致で決選投票は不要と判断され、1位の応募者を推薦することが承認された。

入澤彩賞(中堅枠)選考委員会 事務担当および報告書作成
WPJ 運営委員会委員
生理学研究所 教授   吉村 由美子