宮田麻理子(東京女子医科大学・医学部・第一生理学)「末梢神経損傷による視床神経回路の改編メカニズム」
第5回入澤彩賞選考の報告
入澤彩賞選考に関する業務をWPJ(生理学女性研究者の会)は生理学会より委託されていますが、実際の選考は選考委員(男女両性により構成)が行います。WPJとしては選考の公平性を保つため、選考過程をできるだけ公開したいと考えております。以下に、第五回入澤彩賞の選考がどのように行われたかをご報告いたします。
1. 選考委員の選出
選考委員の選出において注意した点は①年齢層が偏らない②応募者のそれぞれの研究分野に比較的近い研究者③応募者と師弟関係や共著者などの関係がない研究者です。 これらに注意し、研究者5名(男性3名、女性2名:WPJ会員1名、WPJ非会員4名)に選考委員を依頼しました。選考委員決定後、応募者から提出された申請書等一式を選考委員に郵送し、選考をお願いしました。
2. 選考委員会による選考の流れ
選考委員会では次の手順で厳正な選考が行われました。選考委員長より提出された文面をそのまま以下に掲載します。
<選考委員長よりの報告>
12名の応募があった。前回の方法に従い、研究業績20点、その他5点の計25点満点で評価することとした。
- 研究業績:1位=20点、2位=19点、以下5位まで、6位以下は15点とする。
評価の観点は、1)おもな業績論文の全般的評価、2)主体性・リーダーシップ(first author、corresponding authorなど)、3)独創性(視点・発想、方法・技術、学会・専門分野への影響)、4)研究の継続性・一貫性、5)生理学分野における今後の発展性とした。
- 研究以外の+αの要素(育児、介護、社会活動等):5点満点、標準値は3点
- 評価のポイントや特記事項(記述)
但し、共著者や指導者などの関係がある候補の評価は辞退する。以上をメールにて委員長宛に連絡、委員長は集計結果を記名式で委員に報告。最終選考はメール会議にて行った。記述したものに関して、特に評点に影響するものは無かった。集計の結果、最高得点を得た宮田麻理子候補(東京女子医大)が受賞適任者と決定した。
3. 受賞者の決定
選考委員長より選考結果が報告され、WPJ運営委員会はそれを承認し、受賞者が決定されました。以上が第五回入澤彩賞決定までの経緯です。選考委員および入澤彩賞に応募・推薦してくださった方々、その他関係者の方々に心よりお礼申し上げます。
H26年度WPJ運営委員長 藤山理恵