CONTENTS
- PROFILE - 藤井 聡 P.197~
- OPINION - 生理学ものがたり 6 「Bohr 効果と呼吸性アシドーシス」 (北里宏) P.199~
- AFTERNOON TEA - 田村了以 「留学経験」 P.209~
- AFTERNOON TEA - 岡田隆 「心の生理学者,または脳の心理学者からのご挨拶」 P.209~
- AFTERNOON TEA - 小泉周 「日本の若手研究者に夢はあるか?」 P.209~
- INFORMATION - 上原記念生命科学財団平成20 年度研究助成および海外留学助成等の候補者募集 P.213~
- INFORMATION - 弘前大学大学院医学研究科 P.213~
- INFORMATION - JST 育成研究に伴う脳科学ポスドク募集 P.213~
- INFORMATION - 和歌山県立医科大学医学部生理学第1 講座(主として動物性機能)担当教授候補者の推薦について P.213~
- INFORMATION - Molecular Pharmacology of G protein-Coupled Receptors 2008 のご案内 P.213~
- INFORMATION - (株)豊田中央研究所研究員募集 P.213~
- INFORMATION - 第59 回西日本生理学会 P.213~
- INFORMATION - 第55 回中部日本生理学会(第2 報) P.213~
- RECORDS - 生理学会若手の会主催サイエンスカフェ報告 P.218~
- RECORDS - 日本生理学会編集広報委員会議事録 P.218~
- CALENDAR - 主な研究集会日程 P.221~
- IN JJP - Vol. 57,No. 3 P.222~
表紙の説明
第84 回日本生理学会大会(大阪)
演題番号: 1PHA-019
演題: 「不動化に伴うラットひらめ筋のカルシウム感受性の変化」
“Disuse-induced changes in Ca2+sensitivity of force in rat soleus muscle”
演者: 宇高潤1,大森伸太郎2,照井貴子1,山口眞紀3,石渡信一2,大槻磐男1,福田紀男1,栗原敏1
所属: 1 東京慈恵会医科大学・細胞生理学講座,2 早稲田大学・理工学部・物理学科,3 東京慈恵会医科大学・分子生理学講座
不動化に伴うラットひらめ筋の高次構造の変化について検討したところ,電子顕微鏡による観察から,サルコメア構造の乱れが明らかとなった(A). 特に,A-I junction の乱れが著明であり,これはA 帯を構成する太いフィラメントの長さが不均一であることを示唆している.A 帯の平均長は短縮していた(赤矢印). また,筋標本の格子間隔をX 線小角散乱法にて測定したところ(B),萎縮群は対照群と比べ格子間隔(1,0 間隔)が約3 nm 拡大していた. 2%(w/v)の高分子デキストラン(Dx:分子量,約500,000)によって,萎縮筋の格子間隔はコントロール筋とほぼ同程度になった.
Reproduced from The Journal of General Physiology, 2008, 131 : 33―41. Copyright 2008 The
Rockefeller University Press