CONTENTS
- CALENDAR - 主な研究集会日程 P.310~
- RECORDS - 第84 回日本生理学会大会報告 P.309~
- INFORMATION - (株)豊田中央研究所正社員募集 P.304~
- INFORMATION - 公益信託時実利彦記念賞平成20 年度申請者の募集について P.304~
- INFORMATION - 富山大学大学院理工学研究部教員公募 P.304~
- INFORMATION - トランスポーター研究会第1 回関東部会 P.304~
- INFORMATION - トランスポーター研究会第1 回東北部会 P.304~
- INFORMATION - トランスポーター研究会第1 回九州部会 P.304~
- INFORMATION - 医学部生理学講座主任教授候補者の推薦延長について P.304~
- AFTERNOON TEA - 大野洋美 P.300~
- AFTERNOON TEA - 武田守「生理学/恩師との出会い」 P.300~
- AFTERNOON TEA - 福場良之 P.300~
- HELLO PSJ - ダラス留学3 年目を迎えて (柴田茂貴) P.298~
- 温度センサー蛋白質による神経活動の制御 (柴崎貢志) P.291~
- VISION - Women in Science (川上順子) P.289~
- LECTURES - 循環調節―血管抵抗物語― (武脇義) P.292~
表紙の説明
第84 回日本生理学会大会
演題番号:2PIP-043
演題:「豊かな飼育環境は雄ラット性行動時の社会的接触を減少させる」
“Enriched rearing environment decreases social interaction during mating in male rats”
演者:浦川将1, 近藤保彦1, 西野仁雄2, 佐久間康夫1
所属:1 日本医科大学・医学部・生理学第一, 2 名古屋市立大学理事長・学長
これまで我々は,ラットを離乳直後から豊かな環境で飼育すると,脳の可塑性に影響を及ぼし,新奇環境下での適応能力向上と情緒の安定がみられることを報告してきた. 本実験では,このような飼育環境が,性行動場面にみられる社会行動にどのような影響を及ぼすか検討した. 雄Wistar ラットを3 週齢から6 週間豊かな環境(Enriched 群, n=7, A)または通常の環境(Conventional 群, n=2―3 per cage)で飼育し,性成熟後,性行動セッションを週1 回,3 週にわたって行ったところ, Enriched 群において移動量(4 分割したエリアを横切る回数, B)の減少, 雌外生殖器への探索行動(Anogenital Investigation, C)の減少がみられた.