日本生理学雑誌 第69巻 2号

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表紙の説明

第83回日本生理学会大会(前橋)
演題番号: 1P3−176
演題: 「異なる週齢のラットにおける筋機械痛覚閾値とC線維受容器の機械刺激感受性」
“Mechanical pain threshold and mechanical sensitivity of C-fiber receptors in the muscle of aged rats”
演者: 田口 徹1, 松田 輝1,2, 那須輝顕1, 水村和枝1
所属: 1名古屋大・環医研・袖経性調節, 2名古屋大学大学院医学系研究科 リハビリテーション療法学専攻

13,80,130週齢のSDラット(各n=6)の筋機械痛覚閾値を経皮的に測定したところ,有意な差は見られなかったものの,130週齢では閾値の低いラットが多い傾向があった.図(左)のような実験セットアップを用いて筋C線維受容器から単一神経記録を行い機械刺激に対する感受性を調べたところ,130週齢ラット(aged)の方が13週齢ラット(young)より有意に増大していた(図右,閾値が低下し,同じ刺激に対する反応が増大).左上:実験セットアップ.左下:長指伸筋一総腓骨神経標本の写真.右:13週齢(上)および130週齢(下)のラットから記録したそれぞれのC線維受容器の応答.1秒間毎のインパルス数を経時的にヒストグラムで示す.ヒストグラム下の横線は刺激期間.Mech.:鋸歯状機械刺激(196mN/10秒),ATP:アデノシン3リン酸(10mM),BK:ブラジキニン(1μM),Heat:熱刺激(50℃).図中の3つの囲みは左からそれぞれ,鋸歯状機械刺激(下,緑)に対する反応の原記録,原波形,受容野(赤点)を示す.