日本生理学雑誌 第66巻 10号

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表紙の説明

第81回日本生理学会大会 (札幌) 演題番号: 2PO68

演題:「膜電位の光学的測定法による鶏胚脳幹迷走袖経回路綱の機能マッピング」

“Optical survey of neural circuit formation in the embryonic chick vagal pathway.”

Abstract #350: Japanese Journal of Physiology 54 (Suppl) S153 (2004)

演者: 佐藤勝重, 宮川尚久, 佐藤容子

所属: 東京医科歯科大学・院・機能協関システム医学分野

膜電位感受性色素NK2761で染色した貯卵8日の鶏胚脳幹標本で, 迷走神経 (N. X) 刺激によって誘発された光学的シグナル. 光学的1020 ch多領域同時計測システムによる記録を7カ所から行い, 得られたシグナルをつなぎ合わせて表示した. シグナルはsingle sweepで, 加算は行っていない. 迷走神経刺激によって, 同側の迷走神経関連核 (背側運動核および孤束核) の応答 (薄いグレー) に引き続いて, 対側のparabrachial nucleusと思われる領域から光学的シグナルが検出された (濃いグレー). 対側の応答は,孤束核を経由した二次性感覚応答と考えられる. G. V: trigeminal ganglion, G. VII/VIII:  facial/vestibulo-cochlear ganglion. (参考文献: Eur. J. Neurosci. 19: 1217-1225, 2004)