日本生生理学会会員の皆様;
生理学会では、新たに小規模のシンポジウム「PSJ Beacon(狼煙)Symposium」を開催することとして、「生理学の進む道のひとつを象徴するような、今後益々重要性が増すと期待されるテーマに関する情報を交換し、また将来展望について議論する機会となることを期して行うものです。新しい切り口を有する学際的な課題も歓迎します。」という内容で募集を行いました。
この度、下記の課題の採択と実施を決定しましたのでご連絡いたします。
(1) テーマ
「外界に適応するためのアロスタシス制御の神経メカニズム」
注記: 身体の生理状態を維持するためには、絶えず変化する外界環境に適応する必要がある。これまでの生理学研究では、生体状態を一定範囲内に維持する機構(ホメオスタシス)を理解するために、脳による臓器制御のメカニズムが盛んに研究され、多数の成果が得られてきた。さらに近年では、より複雑に変化する外界への適応機構を理解するために、ホメオスタシスの概念に加えて、より動的な「アロスタシス」についても理解する必要性が提唱されている。アロスタシスとは、脳が外界環境の変化を能動的・予測的に予測する適応機構である。
(2) 提案者(オーガナイザー)
佐々木 拓哉 先生(東北大学 大学院薬学研究科 薬理学分野)
礒村 宜和 先生(東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 細胞生理学分野)
(3) 開催時期と場所
12月頃、2日間(午後-午前)(予定)
東京科学大学 大岡山キャンパス(予定)
詳細については、追ってご連絡いたします。
久保 義弘
日本生理学会 理事長