第4回環境生理学プレコングレス報告書

日時:平成20年3月24日(月) 午後1時〜6時10分

会場:東京都養育院記念講堂

参加者:63名(一般44名、大学院生と学部生19名)

報告書

第85回日本生理学会大会は平成20年3月25日から27日まで京王プラザホテル東京で開催されました。その前日に第4回環境生理学プレコングレスを開催いたしました(当番世話人:東京都老人総合研究所・野本茂樹)。今回の環境生理学プレコングレスは以下の内容で行いましたのでご報告申し上げます。

(1) 開会の辞

(2) 一般口演16題

(3) 日本生理学会グループディナー賞「久野寧記念賞」受賞者講演

(4) ご報告

(5) 閉会の辞

内容の詳細

(1) 開会の辞:当番世話人の野本茂樹(東京都老人総合研究所)による開会の挨拶

(2) 一般口演(プログラム・抄録集pdf)

セッション1 座長:大坂寿雅先生(国立健康・栄養研)

1-1 宮崎航1)、岩崎俊晴1)、竹下彰2)、遠山千春3)、鯉淵典之1)(1)群馬大院、2)虎の門病院、3)東京大院)

甲状腺ホルモン受容体におけるPCBの作用部位の解析

1-2 大坂寿雅、小山有布、塚本絢子、井上修二(国立健康・栄養研、共立女子大)

膵ホルモン・アミリンによる熱産生

1-3内田有希1)、時澤健2)、永島計2)(1)早稲田大人間科学、2)早稲田大人間科学学術院)

寒冷環境においてエストロゲンが体温調節に与える影響

1-4 松村潔1)、仁田脇信人1)、嶋田修平1)、細川浩2)、小林茂夫2)(1)大阪工業大、2)京都大院)

ピエゾセンサを用いたマウスの震え測定

1-5 北尾直也、Peter G. Osborne、橋本眞明(旭川医大)

冬眠ハムスターの血漿量変化と腸管内液の性質

セッション2 座長:上條義一郎先生(信州大院)

2-1 古山富士弥、飛田秀樹、大岩隆則、磯部芳明、西野仁雄(名古屋市大院)

遺伝的高温耐性ラットの蒸発性熱放散と臨床検査値

2-2 中村真由美1)、依田珠江2)、斉藤恭世3)、安原祥3)、春日桃子1)、Larry I. Crawshaw4)、永島計3)、彼末一之1)(1)早稲田大スポーツ科学、2)獨協大、3)早稲田大人間科学、4)Portland State Univ.)

温熱的快適感の部位差

2-3 時澤健1)、安原祥1)、中村真由美2)、Larry I. Crawshaw3)、永島計1(早稲田大 1)人間科学、2)スポーツ科学、3)Portland State Univ.)

暑熱下運動による脱水が温熱的感覚に及ぼす影響

2-4 上條義一郎、後藤正樹、岡田芳幸、能勢博(信州大院)

低血液量の高体温時皮膚血管拡張抑制と皮膚交感神経発火の心拍リズムとの同期性

2-5 田中邦彦、安部力、粟津ちひろ、森田啓之(岐阜大院)

姿勢変化時の血圧調節に対する経皮的内耳電気刺激の効果

セッション3 座長:勢井宏義先生(徳島大院)

3-1 美津島大、石原康至、紙屋義則、高橋琢哉(横浜市大院)

学習依存的な海馬体内アセチルコリン分泌が、CA1錐体細胞におけるAMPA受容体のシナプス移行を促進する

3-2 土居裕和1)、宮崎さつき2)、田中佑2)、篠原一之1)(1)長崎大院、2)長崎大医)

乳児の泣き声刺激に対する生理学的反応の男女差について ~ERP・RSAを指標として

3-3 西谷正太、大森淳子、木佐貫芳恵、幸山敦子、土居裕和、池田英二、篠原一之(長崎大院)

ヒト母親の脳に特異的な大脳皮質活動の探索 ~多チャンネル型近赤外分光法(NIRS)による検討~

3-4 勢井宏義1)、近久幸子1)、大石勝隆3)、六反一仁2)、石田直理雄3)(1)徳島大院統合生理、2)徳島大院ストレス制御、3)産業技術総合研)

PPAR-alphaのリガンドbezafibrateは睡眠期のデルタ波を増強する

3-5 山仲勇二郎、本間さと、本間研一(北海道大院)

8時間位相シフトさせた明暗周期に対するマウス行動リズムの再同調は新規環境暴露により促進される

3-6 藤原広明、丸山崇、上田陽一(産業医大)

明期開始時刻の前進がトランスジェニックラットの視床下部におけるバソプレッシン-eGFP融合遺伝子と時計遺伝子発現に及ぼす影響)写真説明文:一般演題の発表風景(産業医大・藤原広明先生)

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(3) 日本生理学会グループディナー賞「久野寧記念賞」受賞者講演 座長:吉川朋子先生(北海道大院)

高須奈々、橋本聡子、山仲勇二郎、棚橋祐典、山崎綾野、本間さと、本間研一

北海道大学大学院医学研究科生理学講座時間生理学分野

現: 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻

Repeated exposures to daytime bright light increase nocturnal melatonin rise and keep the circadian phase in young subjects under fixed sleep schedule.Am. J. Physiol. Regul. Integr. Comp. Physiol. 291(6):R1799-R1807 (2006) 日中の高照度光照射はメラトニンの夜間分泌を増加させ、生体リズムの位相を維持する

(4) ご報告:来年の環境生理学プレコングレスと環境生理グループディナーは国際会議が開催される関係でお休み。次回の第5回環境生理学プレコングレスと第36回環境生理グループディナーは再来年の盛岡大会で福島大学の小山純正教授のお世話で開催される。

(5) 閉会の辞:当番世話人の野本茂樹(東京都老人総合研究所)による閉会の挨拶

(文責:当番世話人 東京都老人総合研究所 野本茂樹)