平成17年度 第1回日本生理学会教育委員会議事録

日時
平成17年5月17日(火)10時30分~13時00分

会場
仙台国際センター

出席者
松尾 理(近畿大)、河合康明(鳥取大)、恵良聖一(岐阜大)、岡田隆夫(順天堂大)、前田信治(愛媛大)、前田正信(和歌山医大)、川上順子(東京女子医大)、椎橋実智男(埼玉医大)、 赤池忠(北海道大) 、渋谷まさと(昭和大)(順不同)

欠席者
有田秀穂(東邦大)、東 照正(大阪大)、(順不同)

議長: 松尾 理(委員長)
書記: 渋谷まさと(昭和大)

協議事項

1.実習ビデオの件

先般会員に依頼して調査した実習ビデオを公開するための条件を検討することにした。動物に関しては学会で設定している動物実験
指針を調べることになった。
また、公開用サーバの選定について、 UMIN を使用する可能性を椎橋委員に検討してもらうことにした。そのことから教育委員会と
してホームページを開設することになるわけであり、そこに公開される教材は「営利的に使用することは禁止する」などと断る文面の
必要性、また、教材作成者から、掲載、非営利的使用を文面で承認していただくことなどが討論された。公開前に一応委員の間で目を
通すことにした。

2.生理学 MCQ 問題集の改訂

コア・カリキュラムに準じた項目だてにすることが確認され、それぞれの担当者、問題数の調整が最終段階であることが報告された。
担当決定後、問題提出の締め切りが7月10日とすることが決定した。また、問題のブラシアップのための合宿を順天堂大にて7/31 (日)、
8/1 (月)の二日間で施行することが決定した。依頼までに問題作成の指針、サンプル問題などを岡田委員に準備してもらうことにした。
問題は正解選択肢がひとつだけの形式のみとすること、難易度は2段階程度とすること、他に使用した問題は提出しないこととした。
また、機構が実施しているcbtと学内の成績との相関が高いことが委員から報告された。

3.モデル講義

仙台大会行事日程一覧に教育シンポジウムが掲載されていない点が指摘され、委員長が大会長に遺憾の意を伝えることとなった。講演
ビデオを作成し、パソコンファイル化して上記の教育委員会の HP にアップロードすることにした。また、講義のビデオだけではなく、
投影したスライドの図をファイルで欲しいとの要望が予想され、現に希望が来ている事が報告された。

4.教育教材共有の件

3のモデル講義の討論もふまえて、教材共有の仕組みを作る必要性が指摘された。検討すべき項目としては、

*  書籍の図の権利は出版社に移行しているので、出典を明記すれば共有できるわけではない。
学会員オリジナルのイラスト、アニメ、スライドのみが共有・公開の対象となる。
*  オリジナルの教材作成自体が(狭い意味での)「業績」になり、認知されるシステムを構築する。
*  担当者を指名だけではなく、公募制で、広く募ることも検討する。

などについて討論した。少なくとも次回の常任幹事会までに詳細を決めて、来年度の大会で教育教材のコンペなど実施したい。

5.IUPS ワークショップ参加の報告

2005 年、 IUPS に参加した松尾委員長、河合委員から教育面の報告があった。 IUPS 本大会でシンポジウムが3つあり、さらに、IUPS
本大会後に3泊4日のwsが大会とは別の場所で開催されており、プログラムが充実していることが報告された。 2009 年の京都での開催
に向け、日本生理学会教育委員会とIUPS 教育委員会とが連携して立案・準備を進めることにしたい。

以上