平成21年度第1回日本生理学会教育委員会議事録

日時
平成21年3月28日 10時〜12時30分

会場
アルカディア市ヶ谷

出席者
石松秀(久留米大)、岡田隆夫(順天堂大)、奥村哲(静岡理工科大)、河合康明(鳥取大)、久野みゆき(大阪市大)、鯉淵典之(群馬大)、渋谷まさと(女子栄養大)、中島昭(藤田保健衛生大)、松尾理(近畿大)、森田啓之(岐阜大)、森本恵子(奈良女子大)、山下俊一(日本大)(五十音順)

欠席者
椎橋実智男(埼玉医大)、挾間章博(福島県立医大)(五十音順)

議長 河合 康明委員長
書記 山下 俊一

1.生理学実習書改訂

本年2月に回収された実習に関するアンケートの集計結果が河合委員長より報告され、多くの大学で現行の「新生理学実習書」の内容に沿った実習が行われていることが判明した。一方、多くの学生は同実習書を購入していないと考えられる。そこで、実習書を学生向けと教員向けに分冊する提案がなされた。学生向けは項目を重要なものに絞り、気軽に読める物語風に仕立てる。教員向けは現行項目に若干の改訂を加えた上、手術方法、装置の使用方法、結果の解析方法等をテクニカルノートとして付け加える。加えて、webによるアップデートな情報提供が検討された。詳細は河合委員長、石松委員、奥村委員、山下委員をワーキンググループとして検討していく。

2.一歩一歩学ぶ生命科学

医学生理学教育シェアリンググループ作成の教育コンテンツ“一歩一歩学ぶ生命科学(http://physiology1.org、旧題:一歩一歩学ぶ医学生理学)”について、ワーキンググループ(石松委員、椎橋委員、渋谷委員、山下委員)より、すでに内容が充実しており、社会的需要がある初学者向けの項目に対して教育委員会が作成支援する旨が答申された。この答申にもとづき、河合委員長、奥村委員、久野委員、渋谷委員、中島委員、森田委員、森本委員、山下委員により監修作業が行われた。

3.モデル講義

2010年大会を担当する鯉淵委員より、本年7月頃までに4名程度の演者の選定作業を進める旨報告された。さらに、モデル講義を解剖学会と共催する構想や、各大学のMD, PhDコースの紹介を行う構想が検討された。

4.国際生理学オリンピック準備大会

国際医学生理学クイズ大会は本年は第7回が開催され、来年は国際生理学オリンピック準備大会として実施される予定である。生理学会より準備大会への学生参加を支援したい意志が示されたため、委員会としては、日本から学生派遣する場合の時期や費用の問題点について検討した。今後、ADA総会学生発表の支援ノウハウを持つ奥村委員の協力を得て詳細を検討していく。

5.その他

IUPSトラベルグラント教育部門選考
結果、およびIUPS教育ワークショップ準備状況が報告された。
フリートーキングでは他の学会との交流促進について意見が交わされた。

以上