平成17年度 (2005年度) 日本生理学会評議員会・総会議事録

日時
平成17年5月19日(木曜日)17時00分〜18時30分
会場
仙台国際センターB会場(萩)
議長
丹治順(第82回日本生理学会大会大会長)
出席者数
105名
配付資料
日本生理学会平成17年度評議員会・総会次第

議事

1.開会の辞:丹治大会長

2.会長挨拶:金子会長

金子会長から出席者に対し日頃の学会運営に対する謝辞が述べられた。引き続き、2005年3月31日San Diegoにおいて開催されたIUPS総会において、日本における2009年IUPS Congressの開催が最終的に承認されたこと、金子会長がIUPS Presidentに選出されたことの報告があった。

3. 庶務報告:金子会長

金子会長から会員に関して平成17年4月末日現在で一般会員3103名、特別会員28名、名誉会員10名、準会員117名、賛助会員28名であることが報告された。また、山田科学振興財団の研究助成候補者として南部篤氏、日比野浩氏を推薦したこと、平成18年度科学研究費補助金審査員に関する情報を日本学術振興会へ提供したこと、7件の研究集会への後援・協賛を行ったことが報告された。

4.特別会員の推薦:金子会長

伊佐幹事から本郷利憲会員を特別会員に推薦したい旨提案があり、推薦内容が紹介された。満場一致で承認された。

5.平成16年度会計報告および平成17年度予算案:本間財務幹事

本間財務幹事から平成16年度(平成16年1月1日から12月31日)会計の決算報告、各種積立金、基金の現状報告が行われ、栗原会計監事より会計監査を行ったところ適正に行われていることを確認した旨報告され、決算は承認された。また、平成17年度予算について本間財務幹事より説明があり、平成17年度からの大きな変更点としてJJPに関する会計を生理学会で行うことになったこと、日本学術振興会から出版補助金として350万円が支給されることになったとの報告があり、予算案は原案通り承認された。

6.編集・広報委員会:岡田編集・広報幹事

岡田編集・広報幹事から本委員会の開催状況、日本生理学雑誌の編集状況、PSJ-Webの更新状況が報告され、各種委員会の活動状況の報告と、Science Topicsに関する情報提供の依頼があった。

7. JJP編集委員会:野間委員長

野間委員長からJJPの編集・発行状況について報告があった。また、今年度の入澤賞はJJP 54巻1号pp. 53-59掲載のIwase et al. の論文に決定したことが報告された。委員会内規により、委員の改選が行われた、退任委員全員が再任されたことが報告された。また、野間現委員長が今後1年間引き続き委員長を務めることが了承された。誌名を変更する件につき、2006年から新誌名Journal of Physiological Sciencesに移行することになった。また、2006年の購読料は従来どおりであるが、2007年からはこれを3,000円とし、評議員の会費として徴収すること(評議員は会費と購読料の合計額19,000円を負担してきたがこれが13,000円になる)、全会員が電子版のアクセス権を得ること、評議員には(特に辞退の申し出がない限り)紙媒体の冊子を配布すること、機関購読者や非評議員の冊子体購読に関する購読料はメディカルトリビューン社から購入することになるとの説明があった。

8.評議員の選考について:持田委員長欠席

持田委員長より平成17年度評議員候補者を審査し、常任幹事会には23名を推薦することとなったことが報告されれ、23名全員を評議員会に推薦することが承認された。

9.教育委員会:松尾委員長

松尾委員長からメールによる持ち回り委員会を頻回に開催するとともに、定期的に開催し、委員会での討論結果から、以下のことを委員会活動として行っているとの報告があった。1)実習ビデオの件:各教室(教育単位)で所有されている 実習ビデオをアンケート調査し、借用出来たビデオをディジタル化している。これを HPに公開する予定である。2)生理学MCQ問題集の改訂:内容を決め、作問依頼中である。3)モデル講義:今回の大会で初めて実施する。その際、参加者からアンケートを得て分析し、来年度以降の内容・あり方などを検討する。 尚、会場に来られない会員からの希望があったので、ビデオ撮影する。これをHPに 公開にして、学会員の教育活動に役立つようにする予定である。

10.学術・研究委員会:久保委員長

生理学会大会における英語スケジュールに沿って仙台大会が運営されているが、今後とも、英語化を一層押し進めてほしいこと、の要望があった。久保委員長から、2007年日本医学会総会学術プログラムに関する提案を行ったこと、来年度の群馬大会におけるプログラム、外国人研究者の参加(特にアジア地区の若手研究者の参加)、シンポジウムの提案および英語化に関して意見を述べたことが報告された。

11.研究倫理委員会:板東委員長

遊佐委員長代理から動物の輸入に関する新しい法律に関して説明があり、この法律の不都合な箇所に対し、日本生理学会が日本神経科学学会と共同で生物科学学会連合へ呼びかけ、厚生労働省へ要望書を提出した結果、この法律が一部改定されてわれわれが憂慮してきた実験動物の輸入に関しては規制が緩和されることになったことが報告された。また、動物愛護管理法改訂の進捗状況に関して説明があり、生理学研究者が憂慮していたような改正は行われないであろうとの説明があった。

12.将来計画委員会:前田委員長

前田委員長から、日本生理学会の執行部体制に関して検討を進めていることの中間経過について報告された。検討されている内容は会長の選出方法、副会長の設置と役割ならびに選出方法、執行部の人事と地区常任幹事の定数との関係などであった。また、「生理学教育と研究に対する提言」について、その内容ならびに提言先について検討を行っている旨の報告があった。

13.男女共同参画推進委員会:水村委員長

水村委員長からアドバイザー制を開始したこと、札幌大会におけるワークショップ、本大会におけるシンポジウムの計画などが紹介された。

14. 賞選考委員会報告

久場委員長から平成17年度の奨励賞受賞者候補として1件の応募があったが、審査の結果奨励賞の要件を満たしていないとして、本年度は該当者なしと決定した旨報告があった。

15.日本学術会議生理研連:金子会長

金子委員長から第19期生理学研連の活動に関する報告と学術会議会長の諮問委員会として設置された「日本学術会議の新しい体制のあり方検討委員会」の中間まとめについての説明があった。

16. IUPS大会組織委員会報告:金子委員長

金子委員長より2005年2月及び3月に開催した組織委員会及びその後のメールによる委員会において、金子委員長の後任として宮下委員を候補として決定したことが報告され、宮下候補を委員長とすることが承認した。

17.国際生理科学連合報告

金子会長より2005年IUPS総会へ提出した日本からのProposalが認められ、日本開催が決定したこと、役員改選が行われ金子会長がIUPS Presidentに就任したこと、IUPS年会費を2006年度には5%の引き上げ、それ以降は年率2%で引き上げることが承認されたこと等が報告された。

18.  アジア大洋州生理科学連合:金子会長

FAOPSに関しては2006年韓国において第6回FAOPS Congressが開催されることが報告された。。

19.第83回(平成18年)日本生理学会大会の準備状況(群馬大会)

小澤大会長の代理として鯉渕副大会長から、会期は2006年3月28日-30日、会場は群馬県民会館・前橋商工会議所で行う準備が進められていること、発表形式はシンポジウム、口演およびポスターとする予定が紹介された

20.第82回(平成16年)日本生理学会大会:丹治大会長

丹治大会長から演題数、参加者数等について報告がなされた。

21.会則の変更について:金子会長

会則の改訂案が示され、後述表のように改訂することが承認された。

22.会長代行について:金子会長

金子会長が特別枠常任幹事の地位を失ったので、会長を辞任することとなり、改訂された会則に基づき常任幹事会にて会長代行の選出を行った。それを受けて、総会においては生理学会会長代行として、岡田泰伸副会長が当たること承認された。

23.その他

なし

24.JJP平成16年度優秀論文賞(入澤賞)授与

今年度の入澤賞はJJP 54巻1号pp. 53-59掲載のIwase et al. の論文に決定したことを受け、その表彰が行われた。

25.謝辞

仙台大会大会長に対して謝辞が述べられた。 会則変更点(議案21資料)

改訂条項
7の第1文 評議員は本会の中核となる会員であって, 評議員の推薦により選考委員会を経て評議員会に附議して決定される. 評議員は本会の中核となる会員であって, 評議員の推薦により会員委員会の選考を経て評議員会に附議して決定される.
8 常任幹事の中に会長および財務幹事、編集・広報幹事等をおく. 会長は常任幹事会を招集し、これを司会する。 常任幹事の中に会長および副会長2名をおく。副会長は財務幹事あるいは編集・広報幹事を兼ねるものとする. 会長は常任幹事会を招集し、これを司会する。
9 (追加) 任期中に会長が欠けるときは、いずれかの副会長がこれを代行する
会費に関する事項 正会員の会費は年額10,000円とする. 但し在学中の者については3,000円とする.特別会員・名誉会員の会費は免除される. 準会員の会費は年額9,500円とする. 正会員の会費は年額10,000円とする.但し、評議員は年額13,000円とし、在学中の者については3,000円とする. 特別会員・名誉会員の会費は免除される.準会員の会費は年額9,500円とする.
内規2 評議員はThe Japanese Journal of Physiologyを購読するものとする. 評議員はThe Japanese Journal of Physiologyを冊子体で受け取ることが出来る.
内規4 本会に次の常置委員会をおく. 編集・広報委員会, The Japanese Journal of Physiology編集委員会, 評議員選考委員会, 選挙管理委員会、会則委員会、教育委員会、学術研究委員会、研究倫理委員会、国際交流委員会、将来計画委員会、男女共同参画推進委員会 本会に次の常置委員会をおく. 編集・広報委員会, The Japanese Journal of Physiology編集委員会, 会員委員会, 選挙管理委員会、教育委員会、学術研究委員会、研究倫理委員会、国際交流委員会、将来計画委員会、男女共同参画推進委員会、若手の会運営委員会
付則 会費に関しては平成18年度より適用する。また、会則中にあるThe Japanese Journal of Physiologyの名称は平成18年1月よりJournal of Physiological Sciencesに変更する。