平成19年度 (2007年度) 日本生理学会評議員会・総会議事録

日時
平成19年3月20日(木曜日)13時00分〜14時00分
会場
大阪国際交流センター A会場
議長
山本 隆(第84回日本生理学会大会 大会長)
出席者数
110名
配付資料
日本生理学会平成19年度評議員会・総会次第

議事

1.開会の辞:山本大会長

2.会長挨拶:岡田会長

岡田会長から出席者に対し日頃の学会運営に対する謝辞が述べられた。

3.庶務報告:岡田会長

岡田会長から会員に関して平成19年3月15日現在で一般会員2992名、特別会員22名、名誉会員10名、準会員95名、賛助会員17名であることが報告された。会員数は減少方向にあることから、会員増加への協力要請があった。

4.平成18年度会計報告および平成19年度予算案:栗原財務幹事

栗原財務幹事から平成18年度(平成18年1月1日から12月31日)日本生理学会会計の決算報告、有限責任中間法人に本生理学会会計の決算報告、各種積立金、基金の現状報告が行われた。岡田会長から明間、川上両会計監事より、会計監査を行ったところ適正に行われていることを確認したとの報告があったと述べられ、会計監事より提出された承認書が呈示された。決算は承認された。平成19年度予算について栗原財務幹事より説明があり、平成19年度からの大きな変更点として法人化に伴い、一般会計の一部が法人の予算に組み込まれること、19年度より日本医学会からの補助金がなくなる旨説明があり、日本生理学会会計予算案、有限責任中間法人日本生理学会会計予算案が提示され、原案通り承認された。

 5.法人化委員会報告:本間委員長

本間委員長より平成18年8月14日に法人化されたことが報告され、来年度から中間法人がなくなり、社団法人に統一されることになったため、来年の法人化形態に対応するために法人化委員会を継続することが報告された。

6.編集・広報委員会:小西編集・広報幹事

小西編集・広報幹事より日本生理学雑誌の編集状況及びホームページに教育関連のページを新設したこと、ホームページの英語版について原案を作成中であることが報告された。また、英語版ホームページのトップページを飾る生理学会らしい画像の提供依頼があった。

7.JPS編集委員会:岡田委員長

岡田委員長からJPSの編集・発行状況について、JPSへの年間投稿数、海外からの投稿数、却下率が過去最高になったことについて報告があった。また、インパクトファクターを上げるため、JPS論文及びAbstractを引用していただきたい旨述べられた。今年度の入澤賞はJJP 56巻2号pp. 145掲載の山田武範氏の論文に決定したことが報告された。

8.評議員の選考について:持田委員長欠席

持田委員長より平成19年度評議員候補者を審査し、24名を推薦することとなったことが報告された。審議の結果、24名全員が承認された。

9.選挙管理委員会報告:川上委員長代理岩田委員

岩田委員より平成19年2月26日に、次期会長及び科研費審査委員候補者の選挙を行ったことが報告された。次期会長には有効投票数の過半数を獲得した岡田泰伸会長が選出されたこと、科研費審査委員候補者選挙は、有田 順氏、河合康明氏、照井直人氏、本間さと氏、岡村康司氏、八尾 寛氏、菅 弘之氏のデータを学術振興会に提出した旨報告された。

10.教育委員会:松尾委員長代理岡田委員

岡田委員から委員会の開催状況及び今年も21日にモデル講義を予定していること、ライフサイエンス系学生のためのMCQ問題集を作成していること、e-learningシステムの英語化、Journal of Physiological and Medical Educationについて現在の状況、生理学会ホームページに教育に関するページを新設したこと、IUPS2009における教育ワークショップの準備に入ったことが報告された。

11. 学術・研究委員会:白尾委員長

白尾委員長から、筋肉生理学で科研費の応募が少ないことからワーキンググループを発足させたこと、来年度の大会から科研費に関するシンポジウムを開催することが報告された。

12.研究倫理委員会:粟生委員長

粟生委員長から明日21日に倫理委員会シンポジウム「法律改正に伴う動物実験の諸問題とその対策」を開催すること、動物実験の管理に関する法律が5年度に見直される見通しであることが報告された。

13.将来計画委員会:辻岡委員長

辻岡委員長から、委員会の開催状況及び、若手の入会促進、地方会のあり方、研究倫理規定の制定について議論した旨報告された。

14.男女共同参画推進委員会:高松委員長

高松委員長から21日に「男女共同参画推進委員会シンポジウム「共同参画推進の第一歩:動き出した女性研究者支援プログラム」を開催すること、今回も保育室を設置したこと学協会連絡会の活動状況についてポスター展示を行っていることが報告された。

15.若手の会運営委員会報告:宮川委員長

宮川委員長から22日に若手の会企画シンポジウム「心は創発するのか?~「私」という現象に対する生理学的アプローチの可能性~」を予定していること、今年もサマースクールを開催する予定であることが報告された。

16.賞選考委員会報告:篠田委員長代理佐久間委員

佐久間委員から平成19年度の奨励賞受賞者は坪井貴司氏(理化学研究所)、橋本浩一氏(大阪大学)に決定したこと、循環グループディナーの会からグループディナー賞候補として推薦された神谷厚範氏を承認したこと、地方会における賞については賞の要件を取り決めたことが報告された。

17.IUPS大会組織委員会報告:宮下委員長

宮下委員長より2006年11月と今大会開催中に組織委員会及び幹事会を開催したこと、日本学術会議に共催の申請を提出したこと、公募シンポジムの公募をWeb上で開始したことが報告された。倉智プログラム委員長より、whole dayシンポジウムとPSJシンポジウムの原案が確定したこと、が報告された。栗原財務委員長からは支援資金の受け入れ体制を整備し、国際観光振興気候(JNTO)による寄付受け入れが可能となったこと、財政的に厳しいものがあるので一人でも多くの方のご協力をお願いしたい旨、述べられた。

18.国際生理科学連合報告

金子会長より特に力をいれているのは途上国の生理学教育に力をいれていること、将来計画委員会を立ち上げ(委員長はDenis Noble教授)、日本からは岡田会長が参加していることが報告された。

19.アジア大洋州生理科学連合:岡田会長

FAOPSに関しては2006年韓国において第6回FAOPS Congressが開催され、新しいCouncilが発足したこと、次回Congressは2010年に台北で、2014年にはタイで開催される予定であること、FAOPS未加盟国の生理学者に加盟を働きかけていくことが報告された。

20.第85回(平成19年)日本生理学会大会の準備状況(東京大会)

佐久間大会長から、会期は平成19年3月25日-27日、会場は新宿の京王プラザホテルで行う準備が進められていること、特別レクチャー、各学会との連携シンポジウムを企画していること、サテライトシンポジウムとして環境と筋のシンポジウムを予定していること、会場の都合で朝早くから開始する予定であることが報告された。

21.第84回(平成18年)日本生理学会大会:山本大会長

山本大会長から大阪大会においては特別講演3、named lecture 3、シンポジウム41(189演題)、口頭発表演題76、ポスター発表演題606で合計877題あり、事前登録者数は1092名であるが本日209名の当日参加があったとの報告がなされた。

22.今後の大会について:岡田会長

岡田会長から平成21年の大会(第86回)は京都府立医大でIUPS2009と合同で開催すること、平成22年の大会(第87回)は岩手医大で開催することが決定した旨報告された。

23.JPS平成18年度優秀論文賞(入澤賞)及び平成19年度日本生理学会奨励賞表彰

優秀論文賞が山田武範氏に、学会奨励賞が坪井貴司氏と橋本浩一氏に授与された。