日時 平成24年11月24日(土) 13:30~17:30 場所 東京慈恵会医科大学 高木会館5F B会議室 出席者 明間立雄、石川義弘、上田陽一、宇賀貴紀、岡田泰伸、岡村康司、岡野栄之、小野克重、加藤総夫、河西春郎、狩野方伸、椛 秀人、上窪裕二、亀山正樹、久保義弘、久野みゆき、蔵田 潔、倉智嘉久、栗原 敏、黒澤美枝子、鯉淵典之、小西真人、佐々木和彦、少作隆子、白尾智明、関野祐子、高井 章、多久和陽、多久和典子、竹森 重、當瀬規嗣、富永真琴、中島 昭、鍋倉淳一、福田敦夫、古谷和春、本間さと、松井秀樹、丸中良典、三木健寿、御子柴克彦、持田澄子、八尾 寛、矢田俊彦、山本哲朗、柚崎通介 欠席者 入來 篤史、尾野 恭一、川上順子、小林 誠、佐久間康夫、泰羅雅登、高松 研、大橋俊夫(第89回大会長)
報告及び協議事項
1. 会長挨拶
事務局移転について説明があり、新事務員が紹介された。前回理事会で決定した新体制(会長と6名の副会長体制)で学会運営を進めていくことが確認された。今後学会の活性化に向けて、底辺の拡大、国際交流・親交、情報の発信・共有を進め、財務の改善(事務局移転などのため財務が厳しい)を行う予定である。また以下が報告された。
- 事務局移転の際、会員データの引継ぎ等が十分に行われていなかったため、今後会員情報の整理、会費納入状況確認作業に時間がかかる。
- 布施ビルにあった古い資料の保管について今後検討が必要である。
また、本会議の議事録には出席者全員の捺印が必要になるため、後日、議事録を郵送するので捺印していただきたい。
2. 庶務報告(栗原会長)
3月以降の入会者数(102名)、退会者数(28名)、また会員総数2768名)が報告された。平成24年2月以降にご逝去された、4名の特別会員、また事務局の滝芳子様に対し、弔意が述べられ、黙祷した。第53回(平成24年度)東レ科学技術研究助成に小林克典先生を、平成24年度上原賞(研究業績褒賞)に大橋俊夫先生を、第44回(平成24年度)内藤記念科学振興賞に持田澄子先生をそれぞれ推薦したことが報告された。また、第9回ナショナルバイオリソースプロジェクト「ニホンザル」、第33回バイオメカニズム学術講演会を後援、第27回生体・生理工学シンポジウム、第36回人間-生活環境系シンポジウムの協賛、プリン2012 福岡:アデニンヌクレオシド・ヌクレオチドの生体機能~サイエンスの輝きと画期的新薬の創製に向けての共催を行った。
3. 財務報告(石川副会長)
平成24年度収益経常増減で一番大きな違いは事務所移転に伴う費用が大半である。布施ビル(本郷)からIMICに移転したことで発生した退去保証金償却費や退去に伴う原状回復費など予定外の出費、また移転により業務委託人件費の変動(今まで滝さんにお願いしていた業務をIMICに委託)があった。現在会員データベースの整備段階で、財政は厳しい状況だが、3年ほどかけて改善していきたい。栗原会長より、不確定な会員データが整えば、会費収入の増加が見込まれるとのコメントがあった。平成24年度修正予算、また平成25年度予算について承認された。
4. FAOPS報告(岡田前会長)
以下について報告された。
- 2011年の台湾大会開催後、新たな執行部体制となり、Julie Chan先生が会長となった。
- FAOPS News letterの最新号が6月に発刊され、岡村康司先生がインタビューに応じられた。
- 第10回IMSPQ(学生を中心とした、生理学の知識のクイズを行う大会)を共催し、その取り組みが米国生理学誌に紹介された。次回も同じ場所での開催に向け準備している。
また、次回のFAOPS大会は2015年のタイでの開催を予定しているが、大会抄録のJPSへの収載の要望があり、検討されることとなった。
5. 日本学術会議報告(本間委員)
第22期第一回2部部会が8月3日に東北大学にて、第130回総会が10月8,9日に日本学術会議講堂にて開催された。大型施設計画・大規模研究計画に関するマスタープランの公募時期が迫っている。2010年より文系から工学まで含む、各学術分野が必要とする大型研究計画のなかで重要と思われる研究のリストアップ作業を行ってきた。予算化される保証はないが、文科省が数件の最先端研究等を予算化したことを受け、第22期学術会議では、選考過程を透明化し応募の機会を与え、より良い研究をリストアップするという取組をおこなった。今後のスケジュールは、2013年1月に学術研究領域を制定(領域名の決定)し、2月に研究計画の公募を開始する。5~10年規模の大型研究の公募ではあるが、今回の応募では特に研究者コミュニティーの要望を反映させている点が重要である。マスタープランについては生理学会の意見を反映させるためワーキンググループを設けた。1月半ばまでに鍋倉委員まで意見等を寄せてほしいとの要望があった。出席理事より、会員の意見も反映する予定があるか、との質問があった。会員の意見を反映させるには時間的に厳しいため、理事の先生方のご意見を収集するのが望ましいが、意見反映の方法については理事会にお任せするとの返答がされた。 また、生理・薬理として生体機能に関する機能的なデータベースをつくり、将来研究に役立てることを目的とした「研究開発基盤の構築」を計画中である。
6. 編集・広報委員会報告(多久和委員長)
日本生理学会雑誌については、本年7月号(74巻4号)よりSymposiaの企画を設けた。掲載量が増え発行が遅れているが、今後早めていくことが確認された。HP上で過去の生理学雑誌PDFデータの閲覧ができない事態が生じたが、使用サーバーが平成22年にサービスを停止していたことが判明し、現在ウェブページ管理を委託している会社にデータ復旧を依頼し、現在作業中で、既に一部は閲覧可能となっている。今後HPのデザインを刷新する予定である。HPの内容については、教育委員会、将来計画委員会からの提案などを広報委員会で集約し反映させることが確認された。
7. JPS編集委員会報告(佐久間委員長-代理:小西副会長)
佐久間委員長の代理で、小西副会長より報告された。Impact Factorが2011年に1.606に上がり、過去最高となった。JPS編集委員長について、編集委員会では石川義弘副会長に次期編集委員長になっていただくことが決まっていたが、石川副会長が大会の準備で忙しいことから今年度は佐久間先生が継続して委員長を務められ、第90回大会終了後石川副会長に引き継ぐことが確認された。FAOPS2015のアブストラクトをJPSに収載することにつき提案された。石川次期編集委員長より、入澤宏・彩記念JPS優秀論文賞、JPS心臓・循環論文賞の審査結果が報告された。入澤宏・彩記念JPS優秀論文賞については、通常2篇を選出するが、投票の結果、同数票を獲得した3篇が受賞となった。JPS心臓・循環論文賞は通常どおり1篇が決定した。 8. 会員委員会報告(亀山委員長) (1)会員数の増加を図る方策について、以下の提案がされた。
- 入会手続きの簡略化(電子入会システムを導入し、推薦者には事後確認やメールでの推薦ができるようにする。若手の会より提案あり)
- 専門パネルの簡素化(米国にならい、専門分野を17項目に減らしてはどうか。石川委員、丸中委員からの案)
- 個人賛助会員の設定(臨床研究者で生理学に関心のある方に、会費5000円程度で個人賛助会員になってもらう)。
1.の提案については、継続検討することとなった。2.については、加藤学術・研究委員長より、「科研費のキーワード等も変更されており、実際に必要な分類について会員へのリサーチを進めているため、その結果が出た時点で会員委員会へ報告し、再検討いただきたい」とのコメントがあり、継続検討することとなった。3.については、正副会長で検討することとなった。 (2)評議員の選考基準の改定( 学生会員でも評議員になれるようにする)について、3年以上の会員歴および大学院以降5年以上の研究歴があり、会費を13000円納めれば、学生でも評議員なれるシステムにしてはどうかとの提案があった。本提案については承認され、3月の社員総会に提出されることとなった。 栗原会長より、評議員になるための条件について定款に記載されていないため、会員委員会で会員に関する規程をまとめてほしいとの要望があり、今後会員委員会で検討することになった。また出席理事より、評議員から一般会員へ戻るシステムも作ってほしいとの希望があり、委員会で検討することとなった。
9. 選挙管理委員会報告(明間委員長)
栗原会長からの指示で、現在地区別常任幹事の選挙規程の整備作業を進めている。今後他学会の選挙規程などを参考にし、案を作成予定である。また選挙人名簿を会員委員会と共有したいとの要望がでた。
10. 教育委員会報告(鯉淵委員長)
第90回大会より教育プログラムがスタートし、それに伴い「生理学エデュケーター資格」制度が始まることが報告、説明された。資格制度を設定すると、審査が膨大になる、また規約も継続的な見直しが必要になることから、別途エデュケーター認定委員会の立ち上げ、教育委員会の中島昭先生に委員長に就任いただきたいとの提案があり、承認された。エデュケーター資格制度の説明に対し、出席理事より以下の意見がでた。
- 資金的なメリットがあるか。認定資格を取った方を優先的に生理学雑誌などに掲載してほしい。(岡田前会長)
- 元々、非会員の方々に生理学を学んでもらい、会員を増やす、底辺を広げるという目的だったが、認定制度を設けることで、資格を取らないと講義ができないととられ、逆に敷居が高くなるのではないか。資格取得のためにお金がかかるため会員の負担になるのではないか。いきなりスタートするのではなく、教育プログラムに関してイベント的なプログラムを設け周知することが必要ではないか。(関野理事)
- 臨床の認定専門医試験と同じような制度であると誤解され、敷居が高くなるのではないか。幅広い分野の研究者を取り込めるような内容にしてほしい。(御子柴理事)
- 底辺を広げるための教育プログラム、教育の質を高めるための教育プログラムの2本立てにはできないか。(多久和副会長)
- 集会委員会が学会としての大会のあり方を議論しているが、集会委員会・将来検討委員会とも議論をしたうえで、進めるべきではないか。
- 生理学は「楽しい」ということを強調できるプログラムにしないと意味がない。
- 地方会を活性化させる(特に東京談話会)ことにもつなげてほしい。
- 他委員会ともっと議論・連携をとって進めるべき。
- 教育プログラムのみに参加できるようなシステムを作ってほしい。
鯉淵委員長より、出席のポイントは重視したいが、教育の質的保証が一番の目的で、資格の敷居(金額、資格取得方法)も高くはない。とにかく教育プログラムを受けてもらうことが重要であるとの説明があった。また教育講演とエデュケーター資格制度の開始については、前回理事会でも認めていただいているため、まずは現企画で進めさせていただきたいとの要望があり、今後内容については、本日の意見をふまえ、継続的に検討していきたいとの説明があった。栗原会長より、「教育の質保証、コメディカルセッション(底辺を広げるために)などを取り込んで進められるかについても検討が必要である」とのコメントがあり、来年3月の理事会までに改めて規約改訂案などを配布することが確認された。教育プログラムのポスターを全国のコメディカル系・理工学系の大学学部へ配布することが報告された。ポスターについては、文字が多すぎ読みにくい、教育プログラムを強調した内容にしてほしいとの意見があり、意見を反映させ改訂することが確認された。教育委員会の中島委員より、「コメディカル、ポスドクの方に質の高い教育プログラムを提供し、楽しく学んでいただきたい。資格は付随的なものである。初めにかかる事務経費も登録料などで徐々に返していきたい。」との説明があった。
11. 学術・研究委員会報告(加藤委員長)
本年4月より、生理学会新体制にともない、新委員会を設立したことが報告され、以下の委員会の役割分担について説明された。
- 学術研究委員会:もともと科研費委員会であり、研究費に関する学会としてのとりまと め、学術会議、学術振興会、JST、文部科学省などと連携した学術プロジェクトのとりまとめ、大会における科学研究費関連のシンポジウムの企画・実行、その他学術・研究に関する学会としての対応の庶務を行う。
- 他学会連携委員会:生理科学やそれ以外のコメディカル、ノンメディカルの分野を含め、様々な問題を他学会と共有し、連携をとるための窓口となる委員会。大会における他学会との合同企画、大会の合同開催などの立案、とりまとめを行う。
- 集会委員会:大会の企画・内容に関する継続性の確保、地方会の開催状況に関する情報一 元化、生理学会主催・共催・後援行事の情報収集やとりまとめを行う。
また、第90回大会において科研費関係のシンポジウム(フォーラム)を企画中である。
12. 他学会連携委員会(黒澤委員長)
12名の委員より構成され、赤羽委員が薬理学会、内田委員が鍼灸学会、岡部委員が解剖学会、尾仲委員が内分泌学会、小峰委員が理学療法士協会、澁谷委員が獣医学会、中村委員が神経科学学会、中村(健)委員がリハビリテーション医学会、西田委員が病態生理学会、能勢委員が体力医学会、福田委員が生物物理学会、黒澤委員長が自律神経学会を担当することが報告された。第90回大会で各学会との連携シンポジウムを提案し、石川大会長の承認を得た。大会期日決定後、連携先の各学会で周知していただく予定。次回からは事前に大会長に相談しながら進める。また、薬理学会、解剖学会それぞれにおける生理学会との共同シンポジウムの開催が決定した(加藤副会長のご尽力による)。
13. 研究倫理委員会報告(蔵田委員長)
5月に動物実験の法律改正案がまとまり、8月29日に法案が通過した。5年先まで現状の制度でいくことが報告された。法案通過の前後に愛護団体より意見書が多数届いたが、学会としては特に対応しなかった。
14. 利益相反委員会報告(蔵田委員長)
2年前より日本生理学会利益相反指針策定の準備を進めてきた(日本医学会からのCOIに関するアンケートが発端)。主に臨床研究に関するCOI策定が求められているが、基礎研究が主な生理学会でも、産学連携による医学研究の利益相反について学会として指針を策定することとなった。主な活動として学術発表(雑誌への投稿と大会での発表)の際に利益相反の有無を開示することを義務づける。また、利益相反開示に関して問題(違反)があった場合には会長が措置に関する権限を持ち、会長で解決できない問題については利益相反委員会に諮問し、最終的に理事会で審議する、という流れになる。3月に正式に承認されれば、実際の手続きとして、まずは役員が利益相反申告書を提出し、また大会発表者、雑誌発表者についてもCOI状態がある場合にはそれぞれ申告書で開示することが義務づけられる。開示期間については、発表時期からさかのぼって過去2年間以内での発表内容に関してCOI状態を開示する。大会での発表については今後演題登録の際ウェブ上で、ある・なしにチェックする形となる。雑誌、大会発表ともに、「学術的発表内容に関する」、「抄録発表内容に関する」利益相反状態について開示することが再確認され、日本生理学会利益相反指針が承認された。2013年3月の総会で承認されれば、4月より施行されることが確認された。
15. 国際交流委員会報告(久保委員長)
以下の報告があった。
- 本年11月に中国で国際生理学カンファレンス(ICPS2012)が開催され、中国生理学会よりシンポジウム提案を求められ、2件提案し採択され、学会に貢献した。
- 3月での大会で、KOJACHシンポジウムについては中国からも良いレスポンスがあり、第90回大会でのシンポジウム企画も順調に決定した。また中国生理学会より、中国生理学会企画のシンポジウムを実施したいと要望があり採択した(旅費は中国負担、大会参加費免除)。
- スカンジナビア生理学会との合同シンポジウムも実施されることが決まった。
- IUPS2013に関して、生理学会提案のシンポジウムが2件採択されたことが報告された。
またKOJACHシンポジウムについて、韓国より3か国連携が難しいため、2か国連携にしてほしいとの打診を受けており(個人ベースでオフィシャルではないが)、2014年より形を変えて開催する可能性もあることが報告された。
16. 集会委員会(福田委員長)
委員会で、学術研究委員会との役割分担、大会長選出に委員会としてどのように関わるかにつき検討されたことが報告された。大会の継続性については、基本的には今までのプログラム内容を踏襲することで意見がまとまったことが報告され、第90回大会では大会マニュアルを作成することが確認された。また、大会長選出時期については少なくとも3年前に人選し、集会委員会には4名の大会長(前年度、今年度、次期、次々期)にオブザーバーとして参加いただけると継続性が保たれる、との提案があった。特に2019年は日本でのFAOPS開催があるため、2019年の大会長については、2014年までに決定すべきとの提案があった。また、大会長の選出方法、次期大会長の選出時期について明文化してほしとの提案がだされた。栗原会長より、選出方法についての大枠の規程案を集会委員会で練って再度提案してほしいとのコメントがあり、集会委員会で検討することになった。
17. 将来計画委員会報告(白尾委員長)
前委員会から引き継いだ主な検討事項、活動内容として、基礎医学教育の活性化、他学会との共同開催、他国生理学会との交流を図ることなどが報告された。また若手中心に開催される地方会の活性化、若手生理学会員を増加させるための具体的提案をしてきたことが報告された。他学会連携については、2015年日本医学会総会に向けての提案をしている。その他以下の要望がだされた。
- 他国生理学会との交流について、アジアの若手研究者に対してのトラベルグラントを充実させてほしい旨、大会長にお願いしている。
- 地方会について、若手が交流できるようなプログラムなどを検討してほしい。
- 若手会員を増やすために、大会にて若手を育てるための一般口頭発表演題を増やしてほしい。
- 大会準備のための大会長の早めの選出、また会員交流の場として、大会中の懇親会の実施を希望する。
このほか、生理学会として一般社会に生理学の重要性を問いかける、“生理学会アウトリーチ活動”を提案している、また教育委員会の鯉淵委員長より、各委員会を横断するようなワーキンググループ設定の要望があり、現在メール会議等で意見交換をしている。第90回大会での懇親会実施については検討中である。第91回大会でも今後検討する。
18. 男女共同参画推進委員会報告(関野委員長)
第10期男女共同参画学協会連絡会の運営を担当した。また連絡会については現在72学協会が加盟、会員数48万人、そのうち女性会員は4万人であることが報告された。10月7日に第10回男女共同参画学協会連絡会シンポジウムが開催され、主な内容として、いかに女性リーダーを育てるか、また補助金での採用者の雇用体系が不明瞭である点について議論され、全体として活発な意見交換がされた。また本シンポジウムの資料集を作成した(本日会議資料として配布された)。参加者は150名(非会員の参加者107名、シンポジスト7名、来賓6名、学会員30名)であり、シンポジウム開催にあたり生理学会の女性の会、若手の会からの支援に対し感謝の意が述べられた。第89回日本生理学会大会会場で行ったアンケートの回答率は20%で、結果は第90回大会でポスター発表される。11月の学協会連絡会が大規模アンケートを実施中で、幹事学会として生理学会からは10%以上の回答が必要であり、内閣府に働きかけるためには2万人以上の回答が必要なため、アンケートの回答への協力、周知依頼がされた。
19. 賞選考委員会報告(松井委員長)
現在、奨励賞受賞者を選考中である。次年度以降の奨励賞への推薦依頼、また本年度申請者は皆歯学系でMDがいないため、来年以降この点も考慮して推薦いただきたいとの要望があった。
20. 入澤若手賞選考委員会(亀山委員長)
11月末に受賞者決定予定との報告があった。
21. 入澤賞運営委員会(持田委員長)
現在報告事項はなし。
22. 生理学女性研究者の会運営委員会報告(少作委員長)
第3回入澤彩賞の選考を開始し現在選考中。本年度対象者は40歳未満の若手女性である。今年は選考委員が全員女性だが、来年より選考委員に男性も加わる。今回13名の応募があったが、そのうち2名についての応募は「生理学会員」という条件を満たしておらず無効となった。応募者は会員であると思っていたが、留学中に会費を滞納し退会扱いとなっていたようだ。留学は2年間の場合が多いことを考えると、2年間滞納で退会になるのは期間が短いのではないか、また、滞納について知らされない状況を改善してほしいとの要望があった。これに対し、栗原会長より、原則として督促状を出すシステムにしており、留学生については留学中の所在地を連絡していただく、また帰国時に滞納分を納入いただくことで会費未払いをなくす、という説明があった。
23. 若手の会運営委員会(上窪委員長)
6月30日に「生理学若手研究者フォーラム」を開催され、10名の演者に発表いただき、そのうち、参加者の投票により3名に若手研究者奨励賞を贈呈した。8月8~9日の「第12回生理学若手サマースクール」、10月7日に開催された「第10回男女共同参画学協会連絡会シンポジウム」の運営補助を行った。またアウトリーチ活動の一環として、一般向けのイベント「サイエンス・カフェ」を企画中で、今年度中に開催予定である。
24. 義援金配分委員会(佐々木委員長)
東北地方太平洋沖地震被災三県に所在する大学、研究機関に所属する研究者への大会参加登録費の返還については29件、また破損した実習用機器、器具の修理費用の一部補助については1件の申請があり、支援を行った。また、急遽東北談話会への参加者へも参加登録費の返還を行うこととし、現在、申請者へ返還作業を行っている。残金を有効活用するため、次回大会での参加費返還のほか、義援金の援助活用について再検討し、新たな意見を募る必要があることの提案があった。
25. 日本医学会評議員会報告(加藤評議員)
現在、日本医師会の中に日本医学会が所属しており、日本医師会から年間予算として1億3千3百万でているが、今後日本医学会の法人化、独立に伴い、今までの予算がとれなくなる。現在でている方針として、1分科会あたり年間5万円、1会員当たり100円を負担するという案が出されている(生理学会としては年間30万円の出費となる)。分科会である利点としては、(1)医学会総会、(2)日本医学会分科会横断型シンポジウムの開催、(3)医学、医療の情報の収集と社会への啓発活動の推進、(4)加盟分科会が抱える諸問題への共同的取組、(5)医療に係る社会活動