平成25年度日本生理学会第2回理事会議事録

日時:平成25年11月23日(土) 13:00~17:00 場所:東京慈恵会医科大学 高木会館5F B会議室 出席者 理事長:栗原 敏(議長) 理事:明間立雄、石川義弘、上田陽一、岡村康司、小野克重、尾野恭一、加藤總夫、椛 秀人、亀山正樹、久保義弘、久野みゆき、黒澤美枝子、鯉淵典之、小西真人、小林 誠、白尾智明、関野祐子、多久和陽、多久和典子、竹森 重、當瀬規嗣、富永真琴、鍋倉淳一、福田敦夫、丸中良典、三木健寿、御子柴克彦、持田澄子、八尾 寛、矢田俊彦(計30名) 監事:高松 研 陪席者:上窪裕二、蔵田 潔、佐久間康夫、佐々木和彦、少作隆子、中島 昭、柚崎通介 欠席者 理事:入來篤史、宇賀貴紀、岡野栄之、狩野方伸、泰羅雅登、高井 章、松井秀樹、山本哲朗(計8名) 監事:川上順子 報告者:倉智嘉久 定数39名に対し、31名の理事が出席し、定款により、本理事会は適法に成立した。

報告及び協議事項

1. 理事長挨拶

栗原理事長より資料にある前回議事録について、意見やお気づきの点があれば会議後に理事長、小西庶務担当副理事長へお知らせいただきたいとの説明があった。

2. 庶務報告(栗原理事長)

2013年3月以降から現在の入会者数(159名)、退会者数(156名)、また会員総数(2889名)とその内訳が報告された。準会員について、主に大学図書等が日本生理学雑誌購読会員であることが確認された。後援・協賛依頼が多々来ているが、その都度副理事長に諮り後援、協賛している。また第27回国際ポリフェノール会議への共催についても財政的負担がないことを確認したうえで受けたことが報告された。

3. 財務報告(石川副理事長)

1)平成25年度決算見込について、科研費(390万円)が入ったため、収入が増えることが確認された。支出については、大会抄録集の学会負担分の支出があったこと、またエデュケーター制度費用については平成25年度はまだ設定されていないことが確認された。事務局移転、慈恵のオフィスの閉鎖に伴い、コピー機リースその他機器等の費用負担がなくなり大きな支出減となった。結果、平成25年度の予算は赤字見込であったが、最終的には300万円ほどの黒字になる予定である。科研費の収入については毎年入るわけではなく、引き続き会費収入が重要なため、呼びかけ等の協力が必要である。栗原理事長より、オフィス閉鎖の経緯と古い資料については三菱倉庫(一箱55円)に保管することとしたことが補足説明された。また今後、予算を見据えたうえで議事録等のデジタル化も検討すべきであることが提案された。 2)平成26年度予算案について、資料保管料等の新規の支出もあるが、大体150万円程度の黒字を見込んでいる。補助金収入(390万円)も入る見込みである。栗原理事長より、認定エデュケーター制度運営費については、139万円の支出見込であるが、収入は300万円を見込んでいるため、収入が若干増える見込みであることが補足された。

4. 編集・広報委員会報告(多久和委員長)

1)ホームページの更新については、3社からの応募があり、見積額が高額であった1社を除き2社を比較した。提案内容、価格等から、能登印刷にリニューアルを依頼することを委員会より理事長・副理事長会議に諮り承認された。委員会内のワーキンググループで業者と協議し、具体的に作業を進めていくことが説明され、本理事会で承認された。今後2014年5月にはリニューアルされる予定である。 2)日本生理学雑誌のウェブ化については、長期的なビジョンでの学会の財政的負担、また今後学術交流の強化のための資金確保を考慮し、委員会内で、現在年間500万円かかっている日生誌出版費用を削減すべきではないかとの話し合いがもたれた。紙媒体として残しつつ、予算を削減する方法として印刷会社に見積もり等をとっている段階である。理事長・副理事長会議でも、将来的には完全ウェブ化をするにしても、現段階では時期尚早であるため、発行回数を減らす、中綴じの形にするなどを検討している。またページ数を減らすことが必要であることから、シンポジアを休止することを検討している。シンポジアについては、第91回日本生理学会大会(鹿児島)までは掲載、第92回日本生理学会大会(神戸)以降は中止することを考えており、代わりに、今後、発表者にはJPSへのレビュー投稿等を依頼するなど、JPS編集委員会でも検討いただいている。石川JPS編集委員長より、JPSは今後、総説を増やして、Impact Factorを上げていくことを検討中であることが補足された。出席理事より、地方会の報告が今まで日生誌に掲載されてきたが、今後、全面ウェブ化するのであれば、キーワード検索機能を付けて検索しやすいようにしてほしいとの意見があり、委員長より新しいホームページには検索機能を付けることが説明された。

5. JPS編集委員会報告(石川委員長)

平成25年4月より編集本部が横浜市立大学へ移管され、主任編集長、副主任編集長3名による4名体制での業務が開始され、以前より作業がスピードアップしている。投稿数、時間は例年なみだが、今まで1.6まで順調に上がっていたIFが2012年度に1.089に下がってしまった。午前中に開催された委員会でも、IFを再び上げるための早急的対策が検討され、学会を挙げての協力体制が必要であり、具体的には掲載論文の引用回数が重要なため(60回の引用でIFが1上がる)、教室の人たちへの引用の呼びかけなど、理事の協力が必要であることが説明された。IFを上げる案として大会の抄録集の引用は一番良い方法である。2回引用してもらえればIFは2になり、3回引用するとAJPと同じになる。また予算にもあったように、JPSにかかる費用が最大の支出項目であるが、IFが上がることは将来的に学会の収入増につながることも説明された。

6. 会員委員会報告(亀山委員長)

会員数の増加を図るため、①入会手続きの簡素化、②専門パネルの簡素化、③個人賛助会員の設定などについて、継続審議、再検討している。新入会員、若手会員の会費負担軽減策について、以下の提案がされた。 1)入会初年度の会費割引制度の導入。入会が7月以降の場合、半額とし、10月以降の場合4分の1とする。(大会発表に伴う演題登録時に入会するケースが多いが、演題登録は10月ごろのため、1月~12月年度の学会運営において、残り2か月のために会費を全額払うという問題が発生しているため、割引制度を導入してはどうか。) 2)「若手会員」の創設。学生会員は3000円だが、正会員は10000円となるため、若手会員を作り中間価格を設定してはどうか。(神経科学学会等では中間価格を設定している) 1)については、事務局で管理しきれるかが問題である。2)若手会員については、最長5年間中間価格を認めることとなるが、学生会員から正会員になるときにどの程度の会員がドロップアウトしているのかを調査することが必要であるとの意見があった。副理事長より、大会発表者のための臨時会員を設定してはどうかとの案が理事長・副理事長会議ででたため、この案も含め再度会員委員会で検討いただきたい、との意見があった。若手会員の設定については、学位を取ったあとも、数年(2年ほど)は若手会員を適用できるようにすべき、また若手会員の役割、義務も明確にすべきとの意見も出たので、再度委員会で検討することとなった。理事長より、会費の金額的問題だけでなく、学会自体が興味を持たれる学会であることも会員を継続してもらうために重要な点であることが補足された。

7. 選挙管理委員会報告(明間委員長)

オンライン地区別選挙について、投票期間(12月2日~18日)、副理事長の助言のもとシステム構築等の作業が順調に進んでいる。選挙にあたり、評議員の地区割りをする中で、国外に所属、在住していて、所属機関が国内にない方への対応を委員会で検討した。現在の規程上では、海外所属の評議員は選挙に参加できないことになるため、規則の改定案を検討し、資料20ページの3つの案が出された。今後来年3月の理事会までに理事より意見をいただきたいとの呼びかけがあった。 出席理事からは、個々に確認する必要があるのでは、海外所属でも発信力のある方はいるため、評議員として選挙に参加できるようにしてほしい等の意見もあった。今回の選挙での該当者(海外所属の評議員)は1名(理事会後、もう1名増え2名となった)で、今回は本人に確認したうえで、日本で所属していた地区より選挙に参加していただくことになっている。

8. 教育委員会報告(鯉淵委員長)

以下について報告、説明があった。 1)アウトリーチ・タスクフォースへの協力として一般向けHPの編集・改定に教育委員会も積極的に介入していく。 2)新訂・生理学実習書が9月13日付で発刊された。 3)第90回日本生理学会大会にて教育プログラムを開催し、アンケートを行ったところ、エデュケーター制度が発足した場合、認定を受けたいという回答が7割となった。教育プログラムへの参加者としてポスドク、研究員の来場を期待したが、実際は少なく、医学科の教員、看護保健系の教員が大半であった。 4)第90回大会時の参加者管理のためのバーコード番号が、会員番号と一致していなかったため、事務局での照合作業に時間がかかった。委員会にて鹿児島大会では、事前に会員番号をバーコード印刷した参加証を郵送してはどうかとの案が出て、来年1月発行の日生誌に折込みされる予定である。 5)認定エデュケーター制度については、本理事会で規約の承認、来年3月の総会にて出願受付開始の承認を得られた場合、来年7月から受付を開始できる、また、来年1年間は過渡的措置を適用いただくことができることが説明された。

9. エデュケーター認定委員会(中島委員長)

規約をまとめた実施要項(配布を意識したもの)に沿い説明された。出願資格についは、3月の理事会で上がった意見を反映している(①正会員であること、②イベントへの出席が15ポイント以上あること、③評議員の推薦書が必要、④その他認定試験に合格、大会及び地方会での発表、学位を有する、査読のある論文への掲載実績のいずれかがあること)。有効期限は認定後5年で、更新要件について資料に基づき説明があり、また経過措置の対象、申請、有効期限と更新についても説明され、規約について承認された。理事長より、理事には是非経過措置の手続きをしていただきたい旨が補足された。

10. 学術・研究委員会(加藤委員長)

1)第91回日本生理学会大会にて、研究・倫理委員会とJPS編集委員会との合同企画としてフォーラム「より良い論文をより多く出して行くための傾向と対策」を開催予定している。(抄録は残さず、オフレコで開催。)問題を共有し対策を練ることが目的であり、演者はJPS編集委員会委員長石川先生、研究・倫理委員会委員長蔵田先生、Journal of Physiology副編集長の久保義弘先生、オープンアクセス化したジャーナルを担当されている藤田保健衛生大学の宮川剛先生を予定している。 2)科研費に関するキーワードの見直しの状況や日本版NIH等や日本の研究の現状、今後の方向性について学会としても動向を把握し、会員に多くの情報を提供していきたい。また、科研費審査委員の登録については学会推薦枠を持っているため、今後積極的に推薦していきたい。 石川先生より、学術振興会については鍋倉先生が主任研究員、石川先生が副主任をしているため、要望等があれば相談いただきたい旨の助言があった。

11. 他学会連携委員会(黒澤委員長)

第91回日本生理学会大会では理事からの提案2点を含めた計10個の他学会連携委員会企画シンポジウムを開催することとなった。生理学会側のオーガナイザー、連携学会側のオーガナイザーそれぞれ1名ずつで構成され、企画されている。また、解剖学会(3月27日~29日に開催予定)でも「腎臓の機能と形態アップデート」というテーマで合同シンポジウムが予定されている(加藤先生のご尽力による)。今後、他学会開催時の合同シンポジウムを増やしていきたいが、現在は解剖学会でのシンポジウムのみである。また学会の英語化に伴い、基本的には全てのシンポジウムを英語発表で開催する予定であるが、コメディカルの参加者が多いと考えられる日本理学療法士協会と全日本鍼灸学会については、日本語での開催を認めてもらっている。他学会との連携シンポジウムのため、全てを英語化する必要もないのではないかとの意見もあり、また若手を取りいれることも踏まえ、日本語の発表を増やすことも検討していくことが説明された。その他副理事長より、現在日本生理学会側のオーガナイザーはほとんどが委員で構成されているため、今後は委員以外の先生方にも積極的にオーガナイザーを担当していただきたいとのコメントがあった。

12. 研究倫理委員会報告(蔵田委員長)

今年に入り、研究不正に関する重大事例が頻繁に起きている。日本学術会議の本間さと先生から提供された資料(バルサルタンの問題について、日本学術会議会長の談話、科学技術・学術審議会からの「研究活動における不正行為に対する取組等について」、文科省からの文書等)について説明された。ノバルディスファーマ社が関わったバルサルタンをめぐる不正疑惑について栗原理事長より現状と経緯の説明がされ、臨床研究のあり方、基礎研究のデータねつ造など様々な問題があること、当学会でも厚労省のヒアリングの中間報告等を会員に周知するなどしていることが説明された。また今後の学会としての取組みが検討された。シンポジウム等の開催については任意のため集まりが悪い可能性があるので、教育プログラムに倫理問題を含めてはどうかとの意見があり、第92回日本生理学会大会から取り入れることを検討することが確認された。また3月の理事会までに、委員会としても今後の学会としての対策や取組を検討することが確認された。

13. 利益相反委員会報告(蔵田委員長)

第90回日本生理学会大会で指針の承認を得たため、第91回大会より大会発表時にCOI状態の有無の報告を義務づけることとなった。11月15日に日本医学会主催の利益相反会議に参加し、不正な臨床研究に関する報告と議論が行われた。日本医学会のCOIマネジメントに関するガイドラインを改定中であり、学会からの意見が求められている。日本医学会会長の高久先生より声明が出された。(委員長より声明が読み上げられた)今回出されたガイドラインのうち、学会に関する重要な点は、「会員、非会員に関わらず、発表する演者はCOI開示を徹底する」ことであり、当学会は本年よりこのガイドラインに沿い運用中であることが確認された。 理事長より、日本医学会が日本医師会から独立する件につき、今後日本生理学会も日本医学会へ会費(30万円程度)を収めることになるため、メリット、目指す方向などを再確認すべきとのコメントがあった。

14. 国際交流委員会報告(久保委員長)

1)IUPS2013について、総会に出席する代議員を推薦し、推薦通りとおった。(代議員:鯉淵先生、八尾先生、井上先生、南沢先生、古谷先生)また5名全員がIUPS2013に参加した。日本からの参加者は205名であった。 2)第91回大会でのKOJACHシンポジウムについて、日中、日韓の2つに分けての実施が決まった。予算規模は今までどおりである。FAOPS2019を意識し、副題に「Towards FAOPS2019」とつけることとした。日韓シンポジウムについては日本主導でテーマ、演者を決定し(井上先生に依頼)、韓国からの招聘演者を1名招くこととした。また韓国側より今後韓国大会でも隔年(次回は2015年)で日本から演者を招きシンポジウムを開催したいとの要望があり、承諾した。日中シンポジウムについては、テーマ、演者ともに中国が決め、招待演者1名に加え2名が来日することが決定している。日本側は丸中先生に座長、講演を依頼している。2014年10月の中国生理学会でのシンポジウムについては、2014年年明けに企画を開始する予定である。 3)スカンジナビア生理学会(SPS)大会(2014年8月22日~24日)にて、シンポジウム1件の提案依頼があった。本件については日本生理学会会員へのメールとHP上で周知したところ1件のみの応募(久保先生と加藤先生の提案課題)があり、委員会にて審議しこの1件を提案した。現在SPS側の審査結果待ちである。 4)FAOPS2015(タイ)でのシンポジウムの提案依頼があった。タイからの財政的支援がないため、応募数が少ないことを懸念し、FAOPS2019組織委員会のメンバーに提案を依頼した。加藤先生が台湾、イランの方と組んだ神経科学分野の課題、鯉淵先生がシンガポール、インドの方と組んだ内分泌分野の課題を推薦した。 5)オーストラリア生理学会(AuPS)大会へのシンポジウム提案の要請があり、公募をかけた。こちらも財政的支援がないため、久保先生がオーストラリアのトレバー先生と組み、日本から相馬先生を含んだ課題を提案し、採否結果待ちである。 委員長より、今後も多くの海外からのシンポジウム提案が予想されるため、その都度公募をかける予定であるが、要請があった場合には、積極的に協力いただきたいとのお願いがあった。理事長より、シンポジウムに参加するために、学会としても今後旅費のサポート等ができるよう考慮していきたいとのコメントがあった。

15. 集会委員会(福田委員長)

1)第93回日本生理学会大会について委員会で大会長候補者を推薦していたが、まだ最終決定していない。委員会では4大会の大会長に集会委員会に参加いただき、引き継ぎをスムーズにしていくことが大事なため、早い段階で、大会長を決めることが重要である。大会長を引き受けるにあたり、サポート体制(業者や会場の選定等)等の引き継ぎと財政面が不安材料であるため、終了した大会の会長にも引き続き委員会に参加いただき引き継ぎしていくことが確認された。 2)グループディナーとは別に、総懇親会を開催してはどうかとの意見が委員会で多数でている。第91回大会では既に全体の懇親会を企画している。 1)について、理事長より第93回大会大会長については、委員会推薦の5名の方に順次依頼したが、教室の体制が十分でないこと、また会場がないなどの理由でまだ決定しておらず、現在も交渉中であることが報告された。今後も候補者については理事長・副理事長会議で検討し、決定したら理事に諮ったうえで集会委員会に参加いただく、という流れについて説明され、了承された。また今後も大会(社員総会を含め)は東北、北海道等も含め3月開催を継続することが確認された。出席理事より生理学研究所での開催について意見が出たが、生理研所属理事より会場のキャパシティの問題、ポスター展示会場がない、また年回20を超える研究会を開催しているため、大会の開催は難しいとのコメントがあった。今後集会委員会でも会場の問題について検討することとなった。編集広報委員長より、学会HPからリンクして大会HPをアップすると、毎年少しの修正で、コストをかけずに大会HPの作成が可能になるとの提案がり、第92回大会大会長よりすでに1業者と交渉中であるが、広報委員長推薦の業者があれば、今後、他の業者も含めて検討していくことが確認された。

16. 将来計画委員会報告(白尾委員長)

1)男女共同参画達成の数値目標を作成するにあたり、内閣府男女共同参画局ポジティブ・アクション「2020年30%」の達成を考慮して頂けるよう、男女共同参画推進委員会委員長に依頼している。 2)編集広報委員長からの依頼で、アウトリーチに関するホームページをどのようにするかを検討することとなり、アウトリーチ・タスクフォースの前田正信座長に連絡を取る予定である。返事を待ち、2014年1月~2月の間に委員会を開催する予定である。 アウトリーチに関するHPについて、編集広報委員長からどのような依頼をしているのか、との質問があり、編集広報委員長からは、HP更新にともない、移行するコンテンツと移行しないコンテンツを整理してほしいという要請をしたとの回答があった。今後委員会開催の際はHPについても検討していくこと、また教育委員会、将来計画委員会、編集広報委員会の連携が大事であることが確認された。

17. 男女共同参画推進委員会報告(関野委員長)

1)第11期男女共同参画学協会連絡会(日本動物学会)開催のシンポジウム(10月7日開催)に参加した。160名の参加があり、盛会であった。日本動物学会の幹事体制が(人数、役割分担など)が充実しており、今後学会でイベントを引き受ける際には、他委員会からのサポート、協力体制が重要であることが説明された。 2)第3回大規模アンケート調査の解析報告書が完成した。(HPにも掲載あり)ポスドクの比率、年収の推移等のデータがでている10年間での推移なども確認できる。鹿児島大会で、関野委員長がデータに基づき発表を行うことが報告された。またアンケート調査に基づく要望、提言を作成し、内閣府に提出予定であり、WGは11月から始動する予定である。 3)第91回日本生理学会大会で企画シンポジウム「安定した研究者ライフの実現にむけて」が採択されたが、学術的内容でないことから、財政的サポートが困難なため、鹿児島県内で演者を検討した。鹿児島は科学技術人材育成事業も盛んであり、鹿児島大学男女参画推進センターにシンポジストを依頼し、麻酔科の先生に講演いただけることとなった。 4)委員会の世代交代を図る目的で、群馬大学の斉藤康彦先生、国立循環器病センターの西谷友重先生に委員に加わっていただくことが決まった。今後、倫理委員会、若手の会とのパイプが重要である。 5)将来検討委員会からの諮問(目標数値設定とロードマップの策定)について具体的な活動を検討していく。 この他理事や委員会の女性の比率等がまだ低い傾向にあるため、次回の委員改正の際には、女性委員30%を維持できるよう協力いただきたいとの説明があった。

18. 賞選考委員会報告(松井委員長代理:椛理事)

平成25年度奨励賞の応募を10月30日に締切り、計8名の応募があった。現在、賞選考委員会にて審査中で、審査締切りは11月27日を予定している。

19. 入澤若手賞選考委員会(尾野委員長)

11月中旬に選考方針を決定し、13名の応募があり、現在、選考中である。12月初旬に受賞候補者を決定する予定である。

20. 入澤賞運営委員会(持田委員長)

1)新規に、平成22年度、23年度の受賞者に研究収支報告書、研究成果報告書を提出いただいた。 2)過去3年間運営した内容や問題点を取りまとめ、8月に岡田先生より二宮石雄先生にご報告、ご相談した結果、①入澤基金の運営と各賞受賞の結果を、学会の若手増加につなげていきたい、②入澤彩賞の運営はこれまで通りに行うが、今後、研究業績以外のその他の活動についてどのように評価していくかが課題である、本賞の運営を通じて、入澤彩先生が偉大な方であったことをより広く知っていただきたい、③本賞の運営を心臓・循環領域の若手研究者を増やすことにつなげたい、そのために、申請資格(会員歴3年以上の正会員が申請資格あり)の見直しも必要ではないか、とのご意見、要望をいただいた。 3)今後より多くの募集を募るため、賞の対象者を科研費若手研究Sの年齢制限に合わせ、42歳までの方を対象とし募集していきたいとの要望があり、本理事会にて承認された。 4)委員構成について、今まで前JPS編集委員長の佐久間先生が委員であったが、今後、佐久間先生に代わり、現編集委員長の石川先生が委員に加わることが報告された。

21. 生理学女性研究者の会運営委員会報告(少作委員長)

入澤彩賞の選考について、対象年齢を毎年変える件につき、前回理事会で議論があったが、二宮先生との話合いの結果を踏まえ、今まで通りの運営となった。第4回入澤彩賞の選考は、基準日に50歳以上の女性を対象として募集した。過去3回は選考基準が研究実績重視であったが、4回~6回については育児、介護、社会活動なども考慮した選考基準とし、申請書類にもそれらのことを記載する項目を加えた。選考委員は過去3回は女性のみであったが、4回以降は男女両性で組織することとした。二宮先生からのご意見(入澤彩先生がいかに偉大な方であったかを広く知ってもらう)については、今後検討していく予定である。女性研究者でシンポジウムの開催の案もあるが、もう少し受賞者が増えてからの開催を考えている。その他、学会HPの生理学会の歴史を載せたページに入澤先生の歴史を紹介してはどうかとの意見が出た。

22. 若手の会運営委員会(上窪委員長)

8月3日~4日に開催された「第13回生理学若手サマースクール」の運営補助、また8月24日には「生理学若手研究者フォーラム」を開催した。12月14日には三鷹市にて一般向けのサイエンスカフェを開催予定である。またアウトリーチ活動の一環として、『実験医学』9月号の「Opinion」に第90回日本生理学会大会で開催した若手の会のシンポジウムをテーマとしたエッセイを執筆し、今後も連載予定である。

23. 義援金配分委員会(佐々木委員長)

前回理事会で義援金を地方会の活性化、若手会員の増員などに活かしたいとの提案をし、承認された。昨年同様、第90回日本生理学会大会でも被災三県からの参加者への参加費返還をおこなった。また新企画として、東北地区を対象に3つの地方会賞、①東北日本生理科学奨励賞(若手研究者の研究奨励)、②東北日本生理科学有志賞(学部学生・専門学校・高等学校生を奨励)、③学会費の支援(学部学生の年会費の半額補助)を設けた。この3賞について募集、プレスリリースを行い、奨励賞2名、有志賞2名を選考した。また学会費の支援については、1名より申請があり、事務処理中である。今後もこのような活動を継続していきたい。委員長より、地方会賞の広報のため、プレスリリースを地方会担当大学より発信したが、本来生理学会本部で行うべきで、学会本部からの発信のほうが進めやすいのではとの意見が出されたが、事務局にはプレスリリース機能はなく、東北地区での賞のため、やはり東北主導で行うべきではないかとの意見があった。委員会からは大学にもプレスリリースの機能はなく、大学から発信することに無理があったため、また、今後、地方に限らず起こりうることであるので、将来的に学会としてのシステム構築を検討してほしいとの意見があり、学会として検討していくことが確認された。

24. フィジオーム・システムバイオロジー推進特別委員会(倉智委員長代理:栗原理事長)

第91回日本生理学会大会にて、シンポジウム「フィジオーム・システムバイオロジー研究の現状と課題:我が国における取り組み」を開催予定である。また「フィジオーム・システム生理グループ」を発足、グループディナーの活動も検討している。

25. 日本学術会議(河西連携委員代理:鍋倉理事)

1)3月29日に第22期学術大型施設計画・大規模研究計画に関するマスタープランに応募したが、今回はヒアリング課題に選定されなかった。今後年度内に重点大型研究計画を20~30課題選定し、4月の学術会議で発表される予定である。今後さらに日本薬理学会、また臨床系学会との連携を密にし、より大きな案を提案できるよう検討していく予定である。 2)9月28日に日本生理学会後援で公開シンポジウム「こころとからだの理解と治療にむけての新戦略:人体シミュレーションによる医療・創薬の推進」を開催し、盛会に終わった。 3)「日本版NIH」について日本学術会議より「会長談話」を発表した。主に、使い道が外からは見えにくいが大変重要な「科学研究費補助金」が削減されることなくさらに発展するよう、また本構想の議論に研究開発に携わる専門家の参画を求めた。 4)第22期機能医科学分科会で、マスタープランの趣旨に関する意見表明と、次世代育成の必要性に言及した報告を提出予定であるため、日本生理学会からの意見もよせていただきたい。 今後、生理学会の意見を次期「マスタープラン」「報告」に反映させていくためのシステムの検討が求められた。

26. 日本医学会評議員会報告(加藤評議員)

日本医学会の一般社団法人化について説明された。 経過:10月3日に基礎部会・社会部会合同会議が開催された。日本医学会は日本医師会から独立を検討しており、独立すると医学会は分科会からの会費で運営していくため日本生理学会からも毎年30万円ほどの会費支払が予想される(既に予算に組み込んでいる)。しかし、合同会議にて、医師会が医学会を独立させない意向があることが明らかになった。医師会が定款を変えない限り、医学会は独立することができず、独立すれば2014年日本医学会関西大会について、医師会は資金援助をしないとの意思表明をしている。 今後の流れ:医学会としての対策を検討中であり、選択肢として①このまま医師会に属する、②新医学会、日本医学会連合等名称を変更し、分科会はそちらに移動し法人化する、③医学会から脱退するなどの意見や提案があった。12月4日に開催予定の臨時評議員会にて更に議論していく。 理事長より医学会に属するメリットや意義を考え、そのうえで学会としての意見をまとめるべきとの助言があった。意義として、①国に対して1つの独立した団体として意見、要望を発信できる、②分科会間の横のつながりを保つことができる、等があがり、当学会の意見として、①医学会の存続意義と目的を明確にし、学会員に提示していく、②すぐには脱退しない、ということでまとまった。

27. 日本医学会用語委員会報告(柚崎委員)

本年度は12月4日に用語委員会が開催される予定である。日本医学会医学用語辞典Web版のインターフェイスが変更され、英和辞典・和英辞典ともに同じ入口から閲覧できるようになった。医学用語の学会ごとの統一も今後、継続していきたい。問題点としては、日本医学会主導の学会を越えた用語統一が一向に進んでいない。また生理学用語の改定も進んでいないため、生理学会主導での用語統一が望まれている。柚崎委員より、Web版インターフェイスを日本生理学会HPに構築し、ウェブ上で用語の改定を進めていくことが提案された(費用がかかる)。また、ウェブ以外に紙媒体での用語辞典作成も必要であるとの意見があり、そのためには、学会内で用語委員会を立ち上げる必要がある。今後、柚崎先生を中心に委員を募り、用語委員会の立ちあげ準備と予算案を出していただくことが確認された。その他Wikiのシステムを利用すると安く簡単にシステム構築できるのではとの意見があった。

28. 国際生理科学連合(IUPS)報告(倉智IUPS副会長代理:御子柴理事)

2013大会がバーミンガムで開催された。参加者は3059名、そのうち7%の205名が日本からの参加であり、非常に多くの日本人が参加した。会期中、2件のサテライトシンポジウムを開催し成功を収めた。会期中に総会が開催され、新執行部(任期は2017年まで)が決定した。10名からなるCouncilに、日本から御子柴先生が就任した。また同総会にて、次回のIUPS2017をブラジル(リオデジャネイロ)で開催することが改めて承認され、次々回のIUPS2021は中国(北京)での開催が決定した。

29. FAOPS報告(岡田前会長代理:栗原理事長)

第15回FAOPS理事会がバーミンガムで開催され、以下が報告された。 1)2015年11月22日~25日にバンコクで開催予定の第8回FAOPS大会に2万ドルを支援する。2)2023年開催予定の第10回FAOPS大会ホスト国は2015年の大会時に理事会で決定する。3)2013年8月にKuala Lumpur市で開催の第11回IMSPQに1万ドルを支援する。 4)FAOPS News Letter Vol.20を2013年10月中に発刊する。 第8回大会へのシンポジウムについては、既に提案を提出済みであること、また今後、News Letter Vol.20がFAOPS ホームページにアップされたら、会員へ周知することが確認された。

30. FAOPS2019組織委員会報告(鍋倉委員長)

2014年1月中に担当業者の選定のヒアリングを行う予定である。また11月22日に開催された委員会にて、①コンペ資料の確認、②国際組織委員の構成委員選出、③寄附依頼趣意書の作成、③FAOPS2015(タイ)にむけた取組、④大会期間の調整、⑤日本語セッションの設定の是非について検討された。FAOPS2019は日本生理学会大会との同時開催となるため、日本語のセッションと英語セッションの是非について、理事会の意見を聞くことが求められた。出席理事からは、日本生理学会大会は同時開催といっても独自の大会であるので、今まで通り日本語セッションも残した開催でよいのではないか、また教育委員会委員長からもエデュケーター制度が軌道に乗ると、更新する必要があり、そのためには大会での講義に参加しなければいけないため、日本語セッションは継続してほしいとの意見があった。さらにFAOPS2019についての会員への周知が大事であることが確認された。

31. 生物科学学会連合報告(小西連絡委員)

10月12日に第8回定例会が開催され、教科書問題検討委員会(主に中学・高校の教科書の用語の統一化を図る)が発足し、日本生理学会からは渋谷まさと先生が委員となった。ポスドク問題に関するワーキンググループも発足予定で、鯉淵先生に委員となっていただいた。「日本版NIH」構想に対し、連合から緊急声明を提出し、懸念を表明した。緊急声明には日本生理学会も栗原理事長名で参加している。

32. 脳科学関連学会連合報告(伊佐評議員代理:加藤評議員)

2012年に発足し、19学会が加盟している。各加盟学会は3万円を年会費として納めることになっている。臨床系学会は、本学会連合を通じて国や学術会議へ提言を出すなど連合を活発に活用しているため、今後、生理学会としても声明を出すなど、重要な主張を表明するための媒体として、連合を活用いただきたい。

33. 第90回日本生理学会大会開催報告(石川大会長)

2013年3月27日(水)~29日(金)に、東京船堀ホールで開催され、1800人の参加者と960の演題発表があり、大変盛会裏に終了した。(石川大会長より出席理事へお礼が述べられた)各国の生理学会会長との関係も確立することができ、久保先生のご尽力により北欧との関係も新たに築くことができた。宇宙飛行士の向井千秋先生に興味深い講演をいただき、また故佐川喜一先生を記念した佐川記念シンポジウムも開催した。今回を機に日本生理学会「佐川喜一賞」(今までのポスター賞)を設立し若手に好評であった。収支報告書については、余剰金が約143万となり、次回大会への財源としていくことが確認された。

34. 第91回日本生理学会大会準備状況報告(亀山大会長)

2014年3月16日(日)~18日(火)に鹿児島大学郡元キャンパスで開催される。特別講演(金澤先生)、昨年ご逝去なさったDr. Trautweinの記念講演(J.Hescheler先生)、有村章記念講演(寒川先生)などが予定されている。2日目にはミニ懇親会を予定している。理事会への提案として、グループディナーの新設を提案していたが、事前に先生方から意見をいただき、新設は撤回し、グループディナーについては、集会委員会にて更に検討していくこととなった。出席理事より、以前トラベルグラントで来日し、会場に現れず強制送還された事例があり、同人物が今回新たにトラベルグラントに申請してきておりトラブルの原因となるため、大会をまたいでこのような情報や要注意人物を伝達していってほしいとの意見がだされた。

35. 第92回日本生理学会大会準備状況報告(岡村大会長)

2015年3月21日(土)~23日(月)に神戸コンベンションセンターで開催される。大会長は日本解剖学会の河田先生と日本生理学会の岡村先生が担当する。テーマは「体のフロンティア―知る、深める、極める―」。プログラムはこれから検討していくが、プレナリーレクチャーについては、日本側演者と組んでセッションという形で開催することとし、味覚の研究者Charles Zuker先生と坂野仁先生が組むセッション、もう一つのセッションは Walfgang Baumeister氏と藤吉好則先生に依頼している。大隈先生(オートファジー発見者で、ノーベル生理学賞の候補者)には3日目にお一人で講演いただく予定である。今回の特徴として、いくつかの医学部(東大、京大、明大、阪大他)では基礎医学研究者養成プログラムが企画されているが、東大側で本企画を取りまとめている岡部先生からの提案で、研究発表会を行っているため、2015年は神戸での開催とし、大会3日目に学生が150名ほど発表あるいはプログラムに参加できるような企画を進める方向で動いている。若手に科学の楽しみを伝えていくことにも重点をおき、日本解剖学会との連携により企画していく予定である。

36. その他

1)次回理事会は2014年3月15日を予定している(場所は91回日本生理学会大会事務局にて手配済み)。午前中は委員会を開催予定。15日の理事会にて、次期理事長候補推薦委員会委員の投票を行う予定である。 2)2014年4月より消費税が上がるため、その前に各委員会で必要なものは購入いただきたい。 3)GPS,RPG制度について、年齢制限が撤廃されたため、今後の日本の学術に貢献できる方という文言のみになっているので是非公募いただきたい。

議題

1) 平成25年第1回理事会議事録について 承認された。 2) 平成25年度決算中間報告について 承認された。 3) 平成26年度予算案について 承認された。 4) 日本生理学雑誌ウェブ化について 編集広報委員会報告にて、今後段階を追って更に検討されることが確認された。 5) ホームページリニューアルについて 編集広報委員会報告にて提案され承認された。 6) 次期理事長選出規程改定 次期理事長候補推薦委員会を発足する必要があるが、「I‐3. 本推薦委員は次期に理事の任をはなれる現理事の中から選ばれる、I-4. 本推薦委員は現理事の選挙によって選ばれる。」の箇所につき文言の改定が提案され、承認された。 7) 生理学エデュケーター認定制度規約案 エデュケーター認定委員会委員長より詳細な説明があり、規約について承認された。 8) 第93回(平成28年)日本生理学会大会大会長について 栗原理事長より、現在交渉中であり、決まり次第理事に諮ったうえで決定したい。第93回大会長には、今後、集会委員会にも参加いただくことが説明され、承認された。 以 上