平成14年度 第2回常任幹事会速報

8月10日に開催された表記会合の概要をお知らせします。なお、正式の議事録は改めて後日掲載の予定です。
はじめに会長から、生理学の復権をめざした取組みを中心とした今期の基本的活動指針が述べられた後に、今回は主としてすべて新しい体制となった各種委員会の活動方針について協議されました。

学術・研究委員会

  1. 科研費の生理学関連の細目に対するキーワードについて全会員から意見を求めた上で、生理研連に提案すること、
  2. 年次大会の国際化に向けて取り組むこと、特に発表の英語化を段階的に進めて行き、大会情報をFAOPS加盟の各国生理学会へ送るなどを行っていくこと、
  3. その他、広報の迅速化をはかることや、特定領域研究立上げに向けたシンポジウムの企画を行うこと、等に取り組むことになりました。

将来計画委員会

  1. 生理学会の活性化に向けての提案や、
  2. IUPS大会の成功のための提案を積極的に行っていくという方針案が基本的に確認され、特に年次大会を教育面でも意義あるものと変えていき、生理学関連及び周辺分野からも、そして学生からも参加を促していくような取り組について具体的な提案を行っていくことになりました。

編集・広報委員会

  1. 日生誌と学会HPを通じて会員に必要な情報を迅速に届け、
  2. 日生誌の教育・実験講座の充実をはかり、
  3. 会員名簿の電子化に取り組むという活動方針案が承認され、日生誌は多くの会員がその配送を待ちわびるようなものに、HPは会員のみならず会員外の国民にも発信するものにしていくことが確認されました。

研究倫理委員会

  1. 動物実験環境の改善に努めるばかりではなく、
  2. 動物実験の重要性・必要性について積極的に世間にアピールしていくことになりました。

教育委員会

  1. 来年の年次大会においてシンポジウム“生理学とは(仮称)”を企画していること、
  2. コアカリ等の医学教育制度改革に適正に対応していくこと、
  3. “モデル講義”の内容教材や蓄積化につとめていくこと、その他出版活動、若手研究者育成活動などの方向が確認されました。

男女共同参画推進委員会

  1. 年次大会毎の保育室の設置を当番幹事に依頼し、費用としては(利用者負担を基本としつつも)学会や当番幹事からのサポートも要望していくこと、
  2. 女性研究者の研究環境の問題点と共同参画提言後の改善の実状についてアンケート調査していくことが承認され、

1 については学会としてのサポートが具体的に検討されることになりました。

国際交流委員会

  1. 外国、特に近隣国における国際会議の広報や、
  2. 学会員の国際会議でのシンポジウムやワークショップのオーガナイズの支援や、
  3. 外国の研究グループの情報紹介や、
  4. 各国における留学生教育に関する情報の収集・交換などに努めることになりました。

会則委員会

  1. 前期に改訂された会則部分を中心に吟味を加えると共に、
  2. 今後更に改訂の必要性が生じたときは迅速に対応していくことが確認され、会則文の平易化や入会ルールの見直しにも取り組んでいくことになりました。

選挙管理委員会

現行の科研費審査委員の選挙における問題点や改善すべき点が指摘され、執行部と調整しながら更に検討して行くことになりました。

評議員選考委員会

既定方針通りに粛々と任務を遂行していくことが確認されました。

若手の会

発足以来続けられている活発な活動と多数の参加を持続していくことに加えて、基礎配属の発表の場の設定や高校生向けセミナーの実施などの新しい取り組も行っていくことになりました。
次いで第81回大会(2004年6月札幌)の運営方針が報告・討論されて、最後にIUPS支援資金募金の提案が行われて了承されました。

殆どの委員が加わって熱心かつ活発に議論が行われ、生理学の復権と生理学会の活性化にむけてまさに帆が揚げられ始めたの感を得た。

(編集・広報幹事 岡田泰伸記)