平成18年度 第2回常任幹事会議事録

日時
平成18年11月25日 午後1-5時
場所
赤門学士会館(東京)
出席者
岡田泰伸、栗原  敏、小西真人、高井 章(赤池 忠代理)、河原剛一、香山雪彦、明間立雄、白尾  智明、川上順子、篠田義一、高松 研、鈴木  光、曽我部正博、福田敦夫、高木  都、松尾  理、丸中良典、山下勝幸、辻岡克彦、徳田雅明、松井秀樹、粟生修司、小杉忠誠、少作隆子、松田哲也、倉智嘉久、宮下保司、金子章道、本間生夫、宮川尚久、山本 隆、佐久間康夫

欠席者
丸山芳夫、今泉和彦、彼末一之、渋木克栄、持田澄子、伊佐 正、西条寿夫、亀山正樹、狩野方伸

報告及び協議事項

1.会長挨拶

岡田会長から出席者に対し日頃の学会運営に対する謝辞が述べられ、本日の常任幹事会において、生理学会法人化の報告、次期会長選出手続きに関する提案、IUPS組織委員会からの提案などの重要事項の審議をお願いするようになるとの本会議の内容の紹介と協力要請が述べられた。

2.法人化委員会報告

本間委員長から学会が平成18年8月14日付で有限責任中間法人日本生理学会として法人登記されたこと、同時に、人格なき社団日本生理学会、人格なき社団日本生理学会大会及び人格なき社団IUPS2009大会が立ち上がったことが報告された。

3.庶務報告

岡田会長から、会員数に関して平成18年11月現在で一般会員3119名、特別会員23名、名誉会員10名、準会員98名、賛助会員18名であることが報告された。また6名の特別会員の御逝去に対して弔意が述べられた。財団法人山田科学振興財団の研究援助として富永真琴氏を推薦したこと、5件の研究集会等への後援・協賛を行ったことが報告された。

4. 編集・広報委員会報告

小西編集・広報幹事から、日本生理学雑誌の編集状況、メーリングリストの運用状況、PSJ-Webの更新状況及びリニューアル進行状況が報告された。

5.JPS編集委員会報告

岡田委員長から、JPS編集・発行状況について報告があった。JPSへの年間投稿数、特に海外からの投稿数が増加し、却下率も高水準を維持していること、JJPからJPSに移行するにあたってなされた7つの約束をほぼ実現しつつあることが報告された。物故された佐藤昭夫編集委員に代わり、黒澤美枝子委員が就任された。新しいInvited Editor Sectionとして、”Cell sensors and signaling”(Invited Editor: Dr. Douglas C. Eaton) が承認された。もう一つのSynapse関係のSectionについては3月までに決定される。JPS優秀論文賞(入澤賞)の受賞論文は、Akiyama et al., 56:145-151, 2006に決定した。受賞者と審査担当エディタによるJPS Symposiumは、当初2007年3月の第84回生理学会大会で行う予定であったが、準備期間が足りないため,2008年の第85回大会で開催することになった。【後日、JPS編集委員会と受賞者で話し合った結果、第84回大会においてJPS Symposiumを開催することになった。】また、現在までの編集協力委員(Editorial Board Member)の希望を募った上で編集委員(Associate Editor)に格上げし、新しい編集体制とすることが報告された。

6.財務報告

栗原財務幹事から、平成18年度会計(1月1日から11月30日)の中間報告、各種積立金、基金の現状報告が行われ、平成18年度の会費納入率が低いことが指摘された。

7.会員委員会報告

持田委員長に代わって、岡田会長より会費未納のままでの退会を防ぐための規定改訂案が示された。退会届の提出時期にかかわらず12月31日をもって退会とすること、会費自動引き落としの利用を勧めることが承認された。

8.選挙管理委員会報告

川上委員長から、平成18年12月から平成19年2月にかけて、科研費審査委員候補者選挙および次期会長選挙を実施する予定であることが示された。

9.教育委員会報告

松尾委員長から、モデル講義、ライフサイエンス系学生のためのMCQ問題集、e-learningシステムの英語化、Journal of Physiological and Medical Educationについて現在の状況が報告された。その他、生理学会ホームページに教育に関するリンクが新設されること、また実習のビデオが作成されたことについての報告があった。

10.学術・研究委員会

白尾委員長から、生理学会大会について、今後学会と主管校が連携を密接にしていくこと、学生参加費を今後も継続して安く設定すること、ポスターの要旨を和英併記とすることが提案された。大会の英語化に関するアンケート結果は概ね肯定的であり、今後も継続することとなった。これを受けて、2007年3月の大阪大会での口頭発表は基本的にはすべて英語とするが、オーガナイザーによってはフレキシブルに対応する予定である旨、山本大会長から発言があった。また科研費の筋肉生理学の申請が少ないことが問題となっており、委員会内でワーキンググループを作って学会として研究の方向性を探ることになった。

11.研究倫理委員会報告

粟生委員長から、本年6月より施行された改正動物愛護管理法に基づき、各機関・研究室で適切な対応を取るよう、注意が喚起された。研究倫理委員会の活動の一環として、大阪大会で研究倫理委員会シンポジウムが開催されることになった。実験動物に関する投書等への対応として、窓口を統一することになり、編集・広報委員会がその任にあたることとなった。教育委員会で作成された実習ビデオなどが、研究倫理上問題になる可能性があるので、研究倫理委員会と教育委員会で共同して検討することとなった。

12.将来計画委員会報告

辻岡委員長より、会長候補推薦委員会の人選についてメール会議を行った結果、3幹事案が妥当であるとの結論が報告された。今後の生理学会活性化に向けて、1)非医学部系研究者および若手の入会促進、2)地方会賞の設置などによる地方会の活性化などが提案された。また、生理学会としての倫理規定について、IUPS2009で必要になってくる可能性があり、議論していく必要性が指摘された。

13.男女共同参画推進委員会報告

高松委員長から、男女共同参画学協会連絡会の活動状況、大阪大会におけるシンポジウム、ポスター展示の準備状況、大阪大会での保育室の準備状況、IUPS2009における活動準備状況(シンポジウム、保育室、kids space、sponsored socialなど)について報告された。

14.賞選考委員会報告

篠田委員長から、1)循環グループディナー賞を学会の公認の賞として認めることを承認したこと、2)西日本生理学会奨励賞については検討中であること、3)生理学会奨励賞に4件の応募があり、そのうち条件を満たす3件について審議中であることが報告された。

15.若手の会運営委員会報告

宮川委員長から、1)第83回群馬大会でのシンポジウム、YFIワークショップ、サイエンスカフェ、2)第84回大阪大会でのシンポジウムの予定、3)若手の会サマースクールについての報告があった。今後の課題として、大会長の推薦による新たな運営委員の加入を今後も続けていくこと、2)若手の会ホームページおよびメーリングリスト(現在610名が登録)をさらに発展させることが述べられた。

16.日本学術会議報告

宮下委員から基礎医学委員会機能医科学分科会の委員名簿が示された。

17. IUPS2009組織委員会報告

宮下委員長より第12回組織委員会の報告があり、2nd Circularが提示された。倉智副会長よりプログラム委員会の活動状況の報告があった。現在15のWhole Dayシンポジウム、7つのPSJシンポジウム7、1つのKOJACHシンポジウムが計画されていること、他にも(条件付で)サテライトシンポジウムの開催も可能である。SYMPOSIAについては、各Commissionより111のカテゴリーが示され、世界からの応募を受け付ける。同様にWorkshopおよびTeaching Seminarについてもテーマを募集する。栗原副委員長からは、財務委員会の活動状況および支援資金募金の再開予定の方針が報告された。大会の成功のために多数(少なくとも3000名以上)の参加と会員からの財政的支援の要請があった。

18.国際生理科学連合報告

金子会長Long Range Planning Committeeで寄せられた意見を集約中(12月3日でOxfordで開催予定)であるとの報告があった。

19.FAOPS報告

金子元理事/事務局長より、10月に韓国ソウルで開催された第6回FAOPS Congressの報告があった。約800名の参加者のうち、日本から多数の参加があり、支援に感謝の意を表された。総会において、1)役員の改選があり、岡田泰伸日本生理学会会長がPresidentに選出されたこと、2)Honorary Memberとして伊藤正男(日本)、Prasop Ratanakorn (タイ)、 W.G. Kim (韓国)の各氏が選出されたこと、3)次回以降のCongressの開催は、第7回(2010年)は台湾で、第8回(2014年)はタイで開催されることが報告された。

20.日本医学会用語委員会報告

宮崎委員から、日本医学会医学用語辞典(英和)第3版改訂のため日本生理学会に依頼があり、関連用語1700語について追加・削除・修正を行い、提出したとの報告があった。

21.生物科学連合報告

小西委員から、株式会社メディ・イッシュの学会業務委託契約途中解約によって、生物科学学会連合に金銭的な損失はなく、今後の活動に大きな支障はないとの報告があった。
22.第84回日本生理学会大会(大阪大会)準備状況報告
山本大会長より、2007年3月20-22日に大阪国際交流センターで開催される大阪大会の準備が順調に進んでいることの報告があった。また第85回大会(東京大会)は、2008年3月25-27日に新宿京王プラザホテルで開催される旨、佐久間第85回大会長から報告された。第86回大会は、IUPS2009と同時開催となり、京都(丸中大会長)で開催される予定である。

23.前回の議事録の承認

平成18年第一回常任幹事会議事録および平成18年度評議員会・総会の議事録が承認された。

24.日本生理学会次期会長候補推薦委員の選出

岡田会長から、次期会長選出の手続きについて3幹事案の説明があり、了承された。次期会長候補推薦委員会で選出された3名以上の候補者に対し、評議員が投票を行い、次期会長を選出する。次期会長は常任幹事会の構成員となり、一年間常任幹事の任にあたるとともに、会長の職務の引継ぎを行う。現常任幹事の投票により、平成14-18年度の常任幹事18名の中から7名の次期会長候補推薦委員を選出した。選挙管理委員会による開票の結果、坂東武彦、佐久間康夫、本間生夫、久場健司、水村和枝、前田信治、久保義弘の7氏が委員として選出された。