「生理学女性研究者の集い」は、1995年に第72回生理学会大会のグループデイナーの一環としてスタートし、以来1年に1回の集いをもち、今年で12回目になります。
生理学女性研究者の会(WPJ)の趣旨は生理学会に所属する女性研究者の相互の親睦を深め、研究環境の向上を計り、生理学の進歩発展に寄与するものであります。具体的には男性多数社会の中で孤立しがちな女性研究者が横のつながりを持ち、身近な問題を話し合える場であることを目標としております。
昨年11月には菅原代表が急逝されるという会にとっては大変ショッキングなことが起こりました。今回は菅原代表の意思を受け継ぎ、新しい執行部の発足を契機に、気持ちも新たに未来への飛躍を期待して集会がもたれました。以下今回のグループデイナーの報告をいたします。
「第12回生理学女性研究者の集い」は2006年3月28日(火)午後6時半~9時半、東急イン(住所:群馬県前橋市本町2-16-1)の3階小会議場「欅」において行われました(世話人:熱海智子、明海大学・歯学部・口腔生理学講座)。
最初に約1時間の講演が行われました。講演者は木村純子さん(県立福島医大・医学部・薬理学講座)で、テーマは「心筋のNa-Ca交換輸送体について」でした。他の分野の方にも分かり易くやすく、研究をする時のエピソードも交えて講演され、質問も活発に行き交いました。
続いて懇親会と2005年度WPJ総会が行われました。
総会の式次第は以下のとおりです。
1.各種報告
- 平成17年度の活動全般について
- 庶務報告(現会員数・総会委任状数・NL発送処理などについて)
- 会計報告(平成17年度の収支決算,会計監査、平成18年度の予算)
- 編集報告(NLの編集状況と今後の予定)
- 企画報告(ワークショップ報告など)
- 代表選挙報告 (選挙管理委員会)
2.審議事項:会計報告と予算の承認
3.新代表と新事務局の紹介
(詳しくはNLまたはホームページ(http://square.umin.ac.jp/wpj/WPJ-MENU.html)をご覧下さい)
懇親会は玄番央恵さん(関西医大・第二生理)の音頭により乾杯が行われ、新入会員の紹介や、新教授の紹介(多久和典子さん:石川県立看護大学・健康科学講座)がありました。
また参加者20余名の方から一人ひとりの近況報告と来年の抱負がのべられました。それぞれの女性研究者は困難な状況や山積する問題を抱えながらも、研究や教育に意欲を燃やし、多くの成果をもたらしている状況が報告されました。少人数でしたが暖かい雰囲気の中、みな自分のことと共感し、前橋のおいしい料理にしたつづみ、明日からの鋭気を養いました。
また、今回の生理学会は他のシンポジウムのシンポジスト、表彰を受けている人や世話人が多く、みんながアクテイヴだから、出席者数が少なくなっている状況もわかりました。そこで、多くの方が参加しやすいように、来年度は生理学会のランチセッションとして「集い」を開くことが出来ないか検討中です。
どうぞ来年は多くの方が気軽に参加してください(男の方も歓迎します)。 文責(熱海智子)。