黒川 洵子 （静岡県立大学 薬学部）
病態ストレスに対する心筋KCNQ1チャネルの役割
＜2023年度 入澤彩記念女性生理学奨励賞（入澤彩賞）中堅枠 審査報告＞
入澤彩賞中堅枠として、「学位取得後16年以上」で3年以上の正会員歴を有する生理学会会員を対象に募集を行ったところ、５名の応募者があった。申請者の研究分野に合わせ、男性4名、女性3名の計７名の審査員を選定した。
審査は主に、以下の３つの事項に分けて審査した。
１）独創的な研究であるか、研究業績は良好か。
２）ライフ・ワークバランスを上手にとって研究してきたか。
３）社会貢献、学会活動等社会に対する評価
これらの３項目に関して、各審査委員は、それぞれ100点満点で点を付けたうえで、（１）を50％、（２）を30％、（３）を20％の比重にして総合点を算出し、それを基に総合順位を付けた。７名の評価を取りまとめた結果、１位と2位の差が僅差であったため、再度、メール審議の結果、最も総合点の高かった黒川洵子氏を受賞者として決定し、全員が同意した。黒川洵子氏は、育児や看護などの様々なライフイベントを経験しながらも、心筋のイオンチャンネルに関する顕著な研究業績を積み上げられており、学会で要職を務めるなど社会貢献度も高いことが評価された。
2024年4月19日
生理学女性研究者の会運営委員会
委員長 荒田 晶子
