■創設
1990年に大阪で開催された花の万博を記念し、その理念である「自然と人間との共生」の継承、発展を目的に 1993年に設立した国際賞です 。
■趣旨
人間が自然を尊び、これと調和しながら生きる「自然と人間との共生」というEXPO’90のテーマは、地球上のすべての生命あるもの、および、その生命活動を支える地球を一体のものとして捉え、この「地球丸」の航路を、正しく見定めよ うとするアピールでした 。
このような共生のあり方の理解のためには、すべての生命現象に通ずる多様の中の統一性、生命体と地球との相互依存の関係性 を解明することが重要です。しかし、この解明には、これまでの科学の主流であった分析的、還元的方法だけでは不十分であって、統合的、包括的な手法による新しい取組み が必要です。
我々はとくに、地球的視点からの統合的な方法論の重要性を提起したいのです。そして、この研究分野における優れた業績を発掘し評価し、これを顕彰することによって新しい価値観の潮流を促進し、その結果を人類共通の稔りある土壌たらしめたいと思います。
花は緑の精、緑は生命の象徴です。コスモス国際賞は、その理念を発展させ、地球と人類の明日に貢献したいと念願しています。
■顕彰対象
人間が自然を尊び、調和しながら生きる「自然と人間との共生」という理念の継承、発展に寄与する業績を顕彰します 。これまでの分析的、還元的な研究だけではなく、 21世紀の新しい科学的視点、つまり統合的、地球的な視点、または長期的な視点に立った業績に光をあてるものです。
授賞の対象分野は、自然科学、人文・社会科学や芸術的分野まで多岐にわたります。
■選考
内外の学識経験者等からなる「コスモス国際賞委員会」とそのもとに「コスモス国際賞選考専門委員会」を設けています。それらの組織で世界各国 からの推薦が審査され、受賞者が決定されます。
■賞の内容
毎年、原則として 1 個人または 1 チームを表彰します 。受賞者には賞状、メダルと副賞4,000万円を贈ります。
授賞の対象
花と緑に象徴されるすべての生命現象に関し、地球的視点における生命体相互の関係性、統合性の本質を解明しようとする研究や業績が対象です。
具体的には、自然界における生命のさまざまなありよう、および、それらと人間とのかかわり、自然の一員としての人間の文化や文明活動等に関する研究や業績であって、「自然と人間との共生」の理念の発展に貢献すると認められるものを対象とし、以下の基準に基づいて選考を行います。
<対象とする分野>
①地球的視点に立ったものであること。特定の地域や個別的現象に関するものであっても普遍性があること。
②直接的な問題解決型ではなく、長期的な視点をもつものであること。
③包括的、統合的な方法によるものであること。
<選考で重視する点>
①自然科学、人文・社会科学など幅広い分野の研究。
②賞の理念に関連する思想、芸術、評論等の業績。
候補者の資格
国籍、人種、性別、信条を問いません。ただし、現存者に限ります。
推薦人は自薦できませんので、ご了承ください。
推薦締め切り
2022年 4月15日 (金) (必着)
日本生理学会からの推薦期限: 3月31日
送付先および問い合わせ先
コスモス国際賞事務局 担当:佐々木
(公財) 国際花と緑の博覧会記念協会
〒538-0051 大阪市鶴見区緑地公園2-136
TEL:06-6915-4513 FAX:06-6915-4524
email:rec-cosmos@expo-cosmos.or.jp
H P : https://www.expo-cosmos.or.jp