一般財団法人キヤノン財団  研究助成プログラム「善き未来をひらく科学技術」の概要について

多様な価値観が共存する未来社会を洞察し、善き未来をひらくことに貢献する科学技術研究に対して助成を行います。あなた自身の視点でとらえた未来社会の新しい価値、あるいは未来に向けて解決すべき社会課題、そしてそれらの実現に貢献する科学技術研究の構想を提案してください。まだ世の中で注目されていない独創的な視点、あるいは、特異な発想に基づいて価値創出や課題解決の核心に迫るような研究に取り組んでいただきます。

対象となる研究には大きく二つの領域が考えられます。一つは、新しい価値が生まれる未来社会を設計するための革新的な科学技術研究。もう一つは、科学技術が人類社会の繁栄に貢献してきた一方で生み出してきた不都合な課題、あるいは未知の課題を解決するための科学技術研究です。両方を含むもの、中間的なものもあると思いますので、応募にあたってどの領域かを特定する必要はありません。

例えば、環境、エネルギー、資源、情報、生命、安全、健康、食料など様々な領域が関係し、そこで生まれる複合的な課題が対象になってくると思われます。
複雑化する課題をブレークスルーするためには、国際レベル・国家レベルの大規模な取り組みが必要なのは当然ですが、それだけではなく、科学者の真理を追究したい心をもとにした独創的な取り組みに光を当て続けることが重要と考えています。常識にとらわれない発想で課題の本質に迫ることを期待しています。

本研究助成により実際に行なわれる研究は、大きな社会課題解決の一部に限られることもあるでしょう。ご自身の研究が、立ち向かうべき課題の全体にどう影響を与え、どのように社会システムに作用していくのかを想定して、研究を進めていただきたいと思います。

キヤノン財団研究助成プログラム(2019年募集)は新たなプログラムとして「善き未来をひらく科学技術」と「新産業を生む科学技術」を設定し、その採択総額はあわせて3億円を予定しています。

助成金額  1件あたり申請総額の上限:3,000万円(予定)

助成期間  原則3年間

助成対象  日本国内の大学、大学院、高等専門学校、公的研究機関等に勤務する研究者

選考方法  キヤノン財団選考委員による一次選考(書類選考)および二次選考(面接)

詳細: https://www.canon-foundation.jp/aid_ideal/outline.html