1. 概要
アラバマ大学バーミンハム校医学部 (Birmingham, USA) の丹羽研究室 (https://niwaorg.wordpress.com/) では、博士研究員(ポスドク)を1名募集いたします。
Niwa Lab (PI: 丹羽美苗) では、脳の発達・機能ならびに恒常性維持における内分泌-神経系メカニズムの解明に焦点をあてて研究を行います。
私たちの身体では、神経系、内分泌系、免疫系が生体機能を巧みに制御することで恒常性を動的に維持しています。精神疾患では、脳の発達過程において、こうした制御系へのストレス負荷が従来備わっていた遺伝・環境素因と相まって恒常性の維持機構を変容・破綻させ、成人初期に疾患を引き起こすと考えられます。しかしながら、その詳細なメカニズムは未だ不明であります。私たちは、細胞レベルから内分泌-脳神経サーキット、行動レベルに至るまで統合的な解析を進め、ストレス関連精神疾患の病因・病態生理の解明および将来的な予防・診断・治療方法の開発に貢献することを目指しています。
2. 職種・分野等
Postdoctoral Fellow: This person will perform behavioral assays, neurochemical assays including in vivo microdialysis, circuit mapping, and in vivo calcium imaging with a miniature epifluorescence microscope in conjunction with optogenetic manipulation in the neurobiology and neuroendocrinology of parenting, emotional, motivational, and social behaviors. One of our projects is currently supported by a 5-year R01 research grant from the National Institute of Mental Health to understand the role of adolescent stress in postpartum mood and cognition.
3. 応募資格
1) 上記の研究に興味と基礎研究経験のあるPh.D., M.D., M.D.-Ph.D.取得者、あるいは着任までに取得見込みの方。一報以上の筆頭著者論文を有する方、学位取得後3年以内の方を歓迎いたします。
2) 基本的な分子生物学、生化学、顕微鏡操作、マウス行動実験の手技が必要となりますが、これらの技術は必須ではありません。特に、マウスにおける神経活動操作 (オプトジェネティクス) ならびに神経活動測定 (電気生理、イメージング) の技術・実績のある方を歓迎いたします。
3) 英語による基本的コミュニケーション能力のあり、新しい分野を開拓したいという熱意のある方を希望いたします。
4.募集人員
1名
5.着任時期 (採用予定日)
2020年3月以降。個別の事情に対応いたします。
6.待遇給与等
米国NIHおよびUABの規定に従います。UABの規定に従いビザのサポートも致します。留学にあたってのフェローシップ取得のサポートも致します。PIは学振PD、海外学振、さきがけ、NIH K99キャリアデベロプメントグラント等に採択された経験があり、日米でのグラント獲得およびPIになるためのキャリアデベロプメントについて具体的なアドバイスができます。
7.提出書類
1) CV
2) これまでの研究概要、本研究への興味・意欲、今後の研究に対する展望
3) 推薦者2-3名の連絡先、応募者本人との関係
これらを一つのPDFファイルにし、丹羽美苗 (mniwa@uabmc.edu) 宛にe-mail にてご送付ください。
8.応募締め切り
ポストが埋まり次第締め切ります。
9.応募書類送付先、問い合わせ先
Minae Niwa (丹羽美苗), Ph.D.
E-mail: mniwa@uabmc.edu
10. 備考、その他
バーミングハムは、アトランタから車で2-3時間の場所にあるアメリカ南東部に位置する街です。他のアメリカの大都市に比べて、住宅費が格段に安いので、比較的ゆとりのある生活ができると思います。UABでは神経科学系の研究が活発に行われています。設備、共同研究、生活など恵まれた環境の中で、海外での研究に挑戦したい意欲の高い方の応募をお待ちしております。