CONTENTS
- VISION - 真実は師にあらず書にあらず実験動物にあり(久場健司) P.349~
- SCIENCE TOPICS - カルパインによるカルシニューリンの限定分解と活性化は興奮性神経細胞死の重要な発症機構である.(呉 海燕) P.352~
- カテゴリーなし - 目次
- LECTURES - 尿濃縮(河原克雅) P.353~
- PROFILE - 小田洋一 P.363~
- AFTERNOON TEA - 森 大志 P.367~
- INFORMATION - 岩手医科大学医学部生理学第二講座 教員募集 P.372~
- カテゴリーなし - 編集後記
- CALENDAR - 主な研究集会日程 P.374~
表紙の説明
第81回日本生理学会大会 (札幌) 演題番号: 1P050
演題: 「小腸絨毛下線維芽細胞は腸のメカノセンサーとして働く」
演者: 古家喜四夫1, 古家園子2, 曽我部正博1・3
所属: 1科学技術振興機構・細胞力覚, 2生理研・脳機能計測, 3名大・医・生理
「小腸絨毛上皮下 Subepithelial Fibroblasts の役割」
Subepithelial Fibroblastsは小腸絨毛の上皮直下でネットワークを形成しており, 上皮だけではなく, 神経や血管のネットワークとも相互作用している. この細胞は機槻刺激に敏感に応答し ATP を放出する. そのATPは自身の持つP2Y1 受容体活性化による細胞間Ca2+-wavesを発生させるとともに, 近くにあるSensory Neurons端末のP2X2, 3受容体を活性化する. この機構が絨毛におけるメカノセンサーとして機能していると考えられる.