一般社団法人 男女共同参画学協会連絡会に加盟しておられる学協会の皆さんへ
こんにちは、北海道大学の大友瑠璃子と申します。
このたび、私が代表を務めております共同研究グループ「フィールドワークとハラスメント」(Harassment in Fieldwork, HiF)におきまして、「フィールドワークにおける性暴力・セクシュアルハラスメントに関する実態調査アンケート」の実施を計画しております。日本国内のすべての学会を対象に、本アンケートの周知へのご協力をお願いし、日本における本問題の全体的な実態把握を行う予定です。
本調査に関し、男女共同参画学協会連絡会のご後援をいただくことになりました。つきましては、ご所属の学協会におかれましてもぜひ学会構成メンバーの方々への周知協力をいただきたく、お願い申し上げます。
今週以降、各学協会事務局に対して、ご協力依頼の個別メールを差し上げます。周知協力の可否についてご検討の上、ご回答賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます。(回答フォーム: https://forms.gle/AYxbpfJESff5Ny847 (個別メールの方でもお送りいたします))
アンケートの詳細につきましては、以下をご参照ください。
<本調査の実施主体について>
共同研究グループ「フィールドワークとハラスメント」(Harassment in Fieldwork, HiF)は、女性や学生、若手研究者が安全にフィールドワークを行えるようにすることを目的とし、フィールドワーカーがフィールドにおいて遭遇しうるハラスメントの被害の実態、それらの多岐に渡る背景事情を把握し、学術界・社会に広く発信していくために日々活動をしています。(https://safefieldwork.live-on.net/)
<本調査の背景>
近年、全国の教育研究機関や学会のなかで、セクシュアルハラスメントやアカデミックハラスメントを含む様々なハラスメントへの防止対策が講じられるようになりましたが、フィールドワークという研究機関を離れた場所でのハラスメントについては、実態把握と対処が難しい状況です。また、フィールドワークの手法や解釈にも学問分野によって多様なかたちがあり、そこで起こるハラスメントの構造も様々です。研究者や学生のよりよい研究環境の構築・維持のためにも、また、学問分野ごとの対策方法の検討のためにも、この度実施するアンケート調査を通して、フィールドワーク中に起こるハラスメントの実態を把握することが急務であると考えています。被害と対策の実態調査は、様々な立場でフィールドワークを行う当事者だけでなく、フィールドに学生を送り出す教員にとっても有用な情報になります。
なお、本アンケートは、すべての学問分野を対象にしております。主たる研究手法がフィールドワークではない学問分野におかれましても、なかにはフィールドワークを行う研究者がおられる可能性があります。そのような方こそ、フィールドワーク中のハラスメントについて声をあげる機会が少ない可能性があり、その声を掬い上げることは大切であると考えております。
記
1.調査名:「フィールドワークにおける性暴力・セクシュアルハラスメントに関する実態調査アンケート」(趣旨の詳細は添付資料1をご参照ください)
2.調査目的:フィールドワーク中に起きた性被害とその対策・対処についての実態把握
3.アンケート項目一覧(添付資料2、資料3をご参照ください)
4.使用言語:日本語または英語
5.実施時期:2022年1月15日~2022年2月15日(予定)
6.実施形式:Google Formを利用したウェブ・アンケート
7.倫理審査:名古屋大学倫理審査委員会による審査・承認済み(承認番号:NUHM-21-009)
8.アンケート結果の公表:報告書や論文にまとめたものをWEB公開し、ご協力いただいた学会に送付
9.実施主体:共同研究グループ「フィールドワークとハラスメント」(HiF)
https://safefieldwork.live-on.net/
10.後援:⼀般社団法⼈男⼥共同参画学協会連絡会
11.問い合わせ先:sub.fieldworkandsafety@gmail.com
資料1.実態調査アンケートの趣旨
資料2.アンケート項目一覧(簡易抽出版)
資料3:第100回趣意書210709FINAL