一般社団法人 日本生理学会
会員各位
以前より、日本生理学会が所属する生物科学学会連合を通じて「科学研究費助成事業の全体額増加に関する要望書」を政府に提出しておりましたが、科研費増額要望の進捗について、「生物科学学会連合事務局」より以下の報告をいただきましたので会員の皆様に共有させていただきます。
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科研費増額要望書にご賛同いただいた学会連合 各位
科研費増額要望運動につきまして、大変お世話になっております。
以前、昨年9月6日(金)盛山正仁 文部科学大臣への要望書
の提出のご報告をさせていただきましたが、今回はその後の
進捗状況のご報告になります。
ご存知、選挙が行われ政府が代わり補正・当初予算が確定しました。
R6年度補正予算に関しては、科研費52億円の要求が通りました。
https://www.mext.go.jp/content/20241129-ope_dev02-000031627_2.pdf
資料の30ページになります。
一方、12月1日に文科省研究振興局長とも面会させていただき
ました。その後、R7年度当初予算案が閣議決定されました。
科研費については、3年間2377億円で横ばいだったところ、
文科省の方々のご尽力で、2億円の増額ということになりました。
たった2億円かと思われるかもしれませんが、厳しいシーリング
のなか、少しでも上がったということは評価されると思います。
https://www.mext.go.jp/content/20241225-ope_dev02-000037774_1.pdf
資料の76ページになります。
これにより、文科によりますと、概算要求をしておりました
「基盤研究ABC」における重点配分については、新規採択
の約5%(約800件)の課題に対して、研究費の重点配分の
実施が可能となったということです。上記の課題については
充足率が改善されます。
今後は、R8年度当初予算の増額に向けて、引き続き働きかけて
いきたいと考えております。そこで、一つ嬉しいご報告ですが、
社会からの要請も重要ということで、経団連の方にも昨年来
働きかけましたところ、添付の12月4日の記事の通り、
「2024年の政策提言(フューチャー・デザイン2040)」に
「科研費を早期に倍増」という言葉を盛り込んでいただきました。
この経済界からの熱いご支持をさらなる根拠として、まずは、
再度財務省に働きかけをする予定です。また政治家の賛同を得る
必要がありますので、地道に国会議員のサポーターを集めるために
面談の機会を作ってご説明していきたいと思っております。そして、
「第7期総合科学技術イノベーション基本計画」に基礎科学の
重要性を書き込んでもらえるようにCSTIにも引き続き
訴える予定です。
以上が現時点でのご報告になります。
本要望へのご賛同、ご協力に重ねて感謝申し上げます。
上記情報につきましては、所属している学会にも共有を
お願いいたします。引き続きよろしくお願いいたします。
生物科学学会連合代表 東原和成
科研費人材育成委員会委員長 後藤由季子