日本医学会連合TEAM事業セミナー動画について

日本生理学会は、2023年より、日本医学会連合のTEAM事業「加齢性難聴の啓発に基づく健康寿命延伸事業」へ参画しています( https://www.jmsf.or.jp/formember/application/page_658.html )。この事業に係るシンポジウム形式のセミナーが先日開催され、動画が作られましたので、お知らせいたします。難聴は、QOLを悪化させるのみならず、認知症の強いリスクになることも知られています。会員の皆様におかれましては、是非、下記URLからご視聴をよろしくお願いいたします。

 

〈日本医学会連合TEAM事業セミナー〉
多領域の専門家が挑む加齢性難聴とその社会的課題
― Healthy Agingと認知症対策における聴こえの役割 ―

加齢性難聴は、コミュニケーションの低下のみならず社会的孤立を引き起こし、認知症やうつ病のリスクとなることが明らかとなり、Healthy Aging実現のための適切な診断・介入が必要であると指摘されています。認知症基本法が2023年6月16日に公布され、そこでは『共生社会』の実現を目指すことが掲げられましたが、そのためには社会を構成するすべてのひとびとにおけるコミュニケーションを介した支えあいが重要であり、そのコミュニケーションにおいては「聴こえ」が重要な役割を担います。

こうしたことから日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、関連する領域の学会・協会と連携し、日本医学会連合TEAM事業『加齢性難聴の啓発に基づく健康寿命延伸事業』に取り組んでいます。本セミナーでは、各領域における取り組みについてご紹介するとともに、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が推進する「聴こえ8030運動」についてもご紹介します。

9月16日は敬老の日、そして9月は世界アルツハイマー月間です。この機会を利用して、加齢性難聴に対する理解を深めていただければ幸いです。

〈主催〉日本医学会連合 TEAM事業 加齢性難聴の啓発に基づく健康寿命延伸事業
〈共催〉一般社団法人 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会、一般社団法人日本神経学会、一般社団法人 日本言語聴覚士協会

〈プログラム詳細〉 *敬称略

・開会のご挨拶
大森 孝一(京都大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 理事長)

・セミナー
進行:猪原 秀典(大阪大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 副理事長)

1.加齢性難聴対策を介した共生社会の実現への取り組み 【動画の視聴はこちらから】

和佐野 浩一郎(東海大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学准教授、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)

2. 言語聴覚士による加齢性難聴対策 【動画の視聴はこちらから】

佐藤 剛史(東北大学 耳鼻咽喉・頭頸部外科学助教、日本言語聴覚士協会)

3. 加齢性難聴と認知症   【動画の視聴はこちらから】

下畑 享良(岐阜大学 脳神経内科学教授、日本神経学会 理事)

4.日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が取り組む「聴こえ8030運動」 【動画の視聴はこちらから】

羽藤 直人(愛媛大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 理事)

・総合討論「聴こえ8030運動が拓く加齢性難聴の未来」 【動画の視聴はこちらから】

進行:内田 育恵(愛知医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 特任教授)
パネリスト:和佐野 浩一郎、佐藤 剛史、下畑享良、羽藤 直人