平成20年度 (2008年度) 日本生理学会評議員会・総会議事録

日時
2008年3月25日 午後1−2時
場所
京王プラザホテル(東京)

議事

1.開会の辞:当番幹事、佐久間康夫

2.会長挨拶:岡田泰伸

本年はIUPS2009を控えて大事な年であることから一層の協力が要請された。

3.庶務報告・協議:岡田会長

会員数に関して、2008年3月現在で、一般会員2938名、特別会員22名、名誉会員9名、準会員98名、賛助会員18名であることが報告された。また名誉会員の有村章先生の御逝去に対して弔意が述べられた。さらに、1)平成21年度科学研究費補助金審査委員候補者のデータ登録申請を行ったこと、2)JPS出版契約の見直しに向けて交渉中であること、3)バイオ・ナノテクシンポジウム、第29回バイオメカニズム学術講演会、第10回睡眠環境フォーラムに学会として協賛したことが報告された。学会誌の寄贈・交換数が報告された。常任幹事(会長・副会長、各地区幹事、IUPS大会組織委員会主要メンバー)と常任幹事会メンバーが報告された。
<協議事項>今大会の登録メイルアドレスをもとに生理学会会員連絡用のメイリングリストを作成する。その際、事前に諾否を問い、否の会員を除いたものをメイリングリストとするとの提案がなされ、承認された。

4.平成19年度財務報告および平成20年度予算:栗原財務幹事

平成19年度日本生理学会会計決算・平成19年度有限責任中間法人日本生理学会会計決算 <積立金・基金 繰越金>と監査結果(3/8)が報告され、承認された。同じく平成20年度の予算案が報告され、承認された。

5.編集・広報委員会:小西編集・広報幹事

IUPSの広報活動を積極的に行う旨の報告がなされた。英語版HPの初期バージョンを作成したことが報告された。

6.JPS編集委員会:佐久間委員長

JPS編集・発行状況についての報告がなされた。1)JPSのインパクトファクタが2006年に1.08となり、回復の兆しが見えてきたこと、2)平成19年の入澤賞が決定し、本大会(第85回)でシンポジウムが行われることが報告された。問題点として、現在の入澤賞の投票に時間がかかりすぎるので委員会内にワーキンググループを作り候補論文を選ぶことが提案された。また、日本生理学会が雑誌を持つことの重要性が述べられ、循環領域の編集委員を3名新たに加える旨の報告がなされた。

7.評議員の選考について:持田委員

評議員候補27名の氏名・所属が紹介され、全員承認された。

8.選挙管理委員会:川上委員長

常任幹事15名、科研費審査員13名を申請した旨の報告がなされた。

9.教育委員会:松尾委員長

CBT、モデル講義、生理学教育のモデルコアカリキュラムを作成し、HPに掲載した旨の報告がなされた。1977年発行の生理学実習書(日本生理学会編)の扱いについて議論している旨の報告がなされた。

10.学術・研究委員会:白尾委員長

本大会(第85回)でのシンポジウムについて報告がなされた。また、提案事項として、1)一般演題の趨勢を調べること、2)今後の大会は口演発表を重視すること、3)2010年盛岡大会HPを2009年3月に立ち上げること、4)FAOPSのHPに盛岡大会へのリンクを要請すること、5)盛岡大会でも記念レクチャーを継続すること、6)解剖学会との連携シンポジウムを継続し、さらに他学会との連携シンポジウムについても検討すること、7)学会推薦の科研費審査員候補が採用されないことについて議論していること。以上の報告がなされ、承認された。

11.研究倫理委員会:粟生委員長

本大会(第85回)で行われる研究倫理シンポジウムについて、また動物実験関係者のための連絡協議会の概要が報告された。国動協「機関内規定の策定について」に関しては、使用保管施設内に実験室を作る、実験室の周囲を使用施設として認定するなどの対応が必要であることが述べられた。研究者の倫理規定に関するガイドラインを生理学会として作る必要があると報告され、研究者倫理に関するチェックを岩手大会(2010年)の演題登録時から導入することになった旨の報告がなされた。

12.将来計画委員会:辻岡委員長

辻岡委員長が欠席のため、岡田会長が代行した。生理学講座の縮小傾向にどう対処するかの議論をしている旨の報告がなされた。

13.男女共同参画推進委員会:高松委員長

本大会(第85回)におけるシンポジウムと保育室の状況が報告された。また企画シンポ・学会各種委員会の女性の比率を20%まで上げることを目指している旨の報告がなされた。

14.法人化委員会:本間委員長

一般社団・財団邦人法の施行(平成20年12月)によって、有限責任法人は特別な手続きなしに一般社団法人となる見通しである。したがって同法施行後、名称に「一般社団法人」という文字を使用する旨の定款変更を行う必要があるとの報告がなされた。公益社団法人への移行に関しては、多くの制約があるので情勢を見て対処すると報告された。

15.若手の会運営委員会:宮川委員長

サマースクール・企画シンポ・サイエンスカフェを行っている旨の報告がなされた。IUPS2009会期中の若手の会の活動について、本大会2日目の委員会で決定すると報告された。

16.賞選考委員会:篠田委員長

篠田委員長欠席のため岡田会長が代行した。若手奨励賞は掛川渉氏、久場博司氏、星英司氏の3名が提案され承認された。

17.IUPS組織委員会報告:宮下委員長

IUPS京都大会のプログラムが12月に決定したこと、開催趣意書を会員に送付したことが報告され、資金集めに一層の努力が要請された。演題登録を7月から3月末に行う。3rd circularを今後作成するので、国内外の学会で宣伝するように協力が要請された。

18.IUPS教育WS組織委員会:松尾委員長

IUPS本部教育委員会との打ち合わせにより、一部委員を変更した。IUPS教育WSが決定した。以上2点の報告がなされた。

19.国際生理科学連合(IUPS)報告:金子IUPS会長

IUPS2009のプログラムが承認されたこと、Long Range Planning Committeeの提案に基づきIUPSの組織が改変されること、加盟各国の会費を米ドル以外にユーロでの支払いを認めることになったこと、現役員の任期が2009年で終了するので、新役員を決める委員会が発足したことなどが報告された。

20.アジア大洋州生理科学連合(FAOPS)報告:岡田FAOPS会長

FAOPSのWebsiteが更新されたこと、FAOPSの運営に関して会長から理事全員に提案がなされ承認されたこと、日本生理学会の活動報告をFAOPS広報に提出したことなどが報告された。4年ごとのIUPS大会開催の中間年にFAOPS大会を開催することになったと報告された。(次回の台湾大会かその次のタイ大会から)。

21.第86回(2009年)日本生理学会大会の準備状況:丸中大会長

IUPSと平行して行うので別個の学術プログラムは組まないとの報告がなされた。また、若手の会、教育、倫理、男女共同参画のシンポジウム、市民講座についてはIUPS2009との兼ね合いも含めて検討中であること、常任幹事会は大会とは別に3−4月に行う方向で検討中であることが報告された。

22.第87回(2010年)日本生理学会大会の準備状況:佐々木大会長

2010年5月19日−21日盛岡で開催する旨の報告がなされた。

23.第85回(2008年)日本生理学会大会:佐久間大会長

今朝から始まり、予定通り進行している旨の報告がなされた。

24.その他:特になし。

25.JPS平成19年度優秀論文賞(入澤賞)と学会奨励賞の表彰が行われた。

優秀論文賞受賞者:Hong-Guang Nie, Li-Ying Hao, Jian-Jun Xu, Etsuko Minobu, Asako Kameyama, Masaki Kameyama. 奨励賞受賞者:星英司、掛川渉、久場博司