平成18年度 第1回常任幹事会議事録

平成18年3月27日午後1-6時 群馬県民会館(前橋)

出席者
岡田泰伸、青木 藩、赤池 忠、香山雪彦、今泉和彦、城所良明、白尾 智明、 佐久間康夫、本間生夫、宮下保司、持田澄子、小西 真人、高松  研、久場健司、水村和枝、伊佐 正、福田敦夫、西条 寿夫、大森治紀、松尾 理、丸中良典、高木  都、山下勝幸、前田信治、辻岡克彦、松井 秀樹、今永一成、吉村 恵、小杉忠誠、粟生修司、亀山 正樹、久保義弘、小泉 周、松田哲也、倉智嘉久、栗原 敏、宮下保司、金子章道、小澤瀞司、鯉淵 典之、山本 隆、狩野方伸

欠席者
河原 剛一、泉井 亮、丸山芳夫、板東武彦、明間立雄、渋木克栄、彼末一之、岡野栄之、川上順子、篠田義一、西野仁雄、曽我部正博、鈴木  光、津本忠治、徳田雅明、能勢 博、少作隆子

報告及び審議事項

1.会長代行挨拶

岡田会長代行から出席者に対し日頃の学会運営に対する謝辞が述べられ、本日の常任幹事会において、平成18年度予算案、学会法人化、会長・副会長・各種委員会委員長の選出や、執行部の選出方法の改定などの重要事項の審議をお願いすることになるとの本会議の内容の紹介と協力要請が述べられた。

2.庶務報告

岡田会長代行から、会員数に関して平成18年3月末日現在で一般会員3139名、特別会員27名、名誉会員10名、準会員100名、賛助会員21名であることが報告された。また1名の評議員の御逝去に対して弔意が述べられた。山田科学振興財団研究援助の助成候補者として岡村康司氏と富永真琴氏を推薦したこと、科学研究費補助金審査委員候補者に関する情報を日本学術振興会に提供したこと、1件の学術講演会への協賛を行ったことが報告された。

3.財務報告

本間財務幹事から平成17年度(平成17年度1月1日から12月31日)会計の決算報告、各種積立金、基金の現状報告が行われ、栗原会計監事より会計監査を行ったところ適正に行われていることを確認した旨報告され、決算は承認された。また平成18年度予算について本間財務幹事より説明があり、予算案は原案通り承認された。

4.法人化委員会報告

本間委員長から、有限責任中間法人日本生理学会を設立し、独立した人格なき社団としての「日本生理学会」、「日本生理学会大会」、「IUPS2009大会」の事務管理、会計管理及び会計監査の事業を行うという提案が行われ、承認された。またそれぞれの定款案及び規約案についての説明が行われ、質疑応答を経ていくつかの修正が加えられた後に承認された。但し、「IUPS2009大会」規約の確定についてはIUPS2009組織委員会での検討を待つことになった。今後、評議員会・総会で承認を得た上で、本年6月頃の発足を目指すことになった。

5.編集・広報委員会報告

岡田編集・広報幹事から、日本生理学雑誌の編集状況、PSJ-Webの外注によるリニューアルの完成とその更新状況及び今後1年間の保守契約締結が報告され、メーリングリストの登録率を大きく高めたことが報告された。各種記事執筆者候補推薦への協力依頼と、生理学会大会及び地方会のホームページのPSJ-Webへのリンク又はデータベース化に関する協力依頼があった。

6.JJP編集委員会報告

岡田委員長より、平成17年末までのJJPと、平成18年1-3月のJPSの編集・発刊状況について報告があった。また、JJPがJPSにかわった時点より編集委員長が野間委員から岡田委員に交代したこと、JJP入澤賞の選考を終えたこと、本群馬大会でJPSキックオフを記念するシンポジウムとパーティーを開催予定であることなどの報告があった。最後に、インパクトファクターを高める取組みへの協力の要請が行われた。

7.会員委員会報告

持田委員長より平成18年度評議員候補者を審査し、43名を推薦する旨報告された。審議の結果、43名全員を評議員会・総会に推薦することが承認された。また、昭和61年度以降の会員数の推移(大会ポスターとしても提示された)について報告され、平成5年(山梨大会時)をピークにして以降漸減していること、特に平成11年(長崎大会時)の減少が目立つことが指摘された。平成11年時の減少の原因については調査することとなった。

8.選挙管理委員会報告

川上委員長より、平成18年2月に行った科研費審査員候補者選挙結果に基づき日本学術振興会への情報提供を、新規選出者のデータ登録及び選挙結果一覧の提出によって行った旨報告された。

9.会長、副会長、会計監事の選出について

会長の選挙を行ったところ、有効投票数24の内、岡田泰伸氏が18票を獲得して会長に選出された。つづいて、編集・広報幹事としての副会長の選挙が行われ、上位3名及び2名による2回の決選投票を含む3回の投票の後に13票を獲得した小西真人氏が選出された。また、財務幹事としての副会長の選挙が行われ、上位2名による決選投票を含む2回の投票の後に14票を獲得した栗原 敏氏が選出された。つづいて、会計監事として明間立雄氏と川上順子氏が指名された。

10. 各種委員会委員長の選出について

岡田会長代行から、今回任期が切れる各種委員会委員長の後任について次のように提案され、承認された。学術研究委員会は白尾智明氏、研究倫理委員会は粟生修司氏、将来計画委員会は辻岡克彦氏、男女共同参画推進委員会は高松 研氏、賞選考委員会は篠田義一氏、若手の会運営委員会は宮川尚久氏。なお法人化委員会委員長である本間生夫氏は常任幹事の任期は切れるが引き続き本委員長にとどまることが提案され、了承された。また、日本医学会評議員には倉智嘉久氏、同会連絡委員には丸中良典氏、生物科学連合連絡委員には小西真人氏が指名された。

11. 教育委員会報告

松尾委員長より、第82回生理学会大会での教育シンポジウム「魅力あるモデル講義と生理学教育」のビデオとパワーポイントをWebサイトから閲覧可能としたこと、CBT準拠MCQによる生理学問題集を出版したこと、本群馬大会中に生理学教育を語り合う会を開催すること、などの報告があった。

12. 学術・研究委員会報告

久保委員長より、生理学会大会の英語化を進めてきたが、これに関するアンケートを実施しているので協力してほしいこと、2007年の大阪大会にこれまで行われてきた各種シンポジウムやnamed lectureを継続するよう申し入れたこと、などが報告された。

13. 研究倫理委員会報告

板東委員長の代理として伊佐委員より、厚生労働省がケタミンを麻薬指定したこと、環境省によって食用蛙を含むRana属も外来特定動物に指定されたこと、現在これらの動物の飼養又は保管についてのパブリックコメントが募集されており、これにコメントを寄せたこと、文部科学省より「研究機関等における動物実験等の実施に関する基本指針(案)」に対するパブリックコメントの募集が行われ、これに応じてコメントを寄せたこと、改組後の学術会議に動物実験に関わる問題を扱う組織を設けるように要望したこと、本群馬大会でシンポジウム「動物実験ガイドラインと自主管理の現状」を主催すること、などが報告された。

14. 将来計画委員会報告

前田委員長より、前回の常任幹事会での審議内容を踏まえて執行部の新選出方法に関する最終案(次項参照)をとりまとめたこと、IUPS長期計画委員会から依頼のあったIUPSの将来像や改善策に関するアンケート調査に対して、会員の意見を参考にして生理学会として回答の原案を作成中であること、などが報告された。

15. 執行部の選出方法の改定について

将来計画委員会からの提案を審議し、次回より次の選出方法を採ることが承認された:

a.会長

(1) 会長(任期4年、再任不可)は評議員による公選によって選出される。(2) 会長候補適任者は常任幹事会によって選ばれた推薦委員会が推薦する。(3) 次期会長を会長の任期満了の1年前に選出し、次期会長を常任幹事会の構成員とする。

b.副会長

(1) 編集・広報担当と財務担当の2名の副会長(任期4年)は会長の指名と常任幹事会の承認によって選出される。(2) 副会長は常任幹事会の構成員とする。

c.その他

会長、副会長の就任によって地区別常任幹事に欠員が生じた場合は、当該地区の次点者から補充する。

16. 男女共同参画推進委員会報告

水村委員長より、本群馬大会において若手の会との共催でシンポジウム「男女共同参画の過去、現在、そして未来に向けて」を開催し、特に今回は任期制と人材育成をめぐる動向に焦点をあてること、本委員会活動のポスター展示をすること、そして大会保育室の視察や利用者アンケートを行うことが報告された。

17. 賞選考委員会報告

久場委員長より生理学会奨励賞として応募4件の内の2名を決定したとの審査結果が報告された。また、グループディナーや地方会が出す賞も日本生理学会の公認とすることの提案が行われ、了承された。

18.若手の会運営委員会報告

松田委員長より、本群馬大会においてシンポジウム「多分野への生理学の応用-音楽とダンスへの生理学的アプローチ」を主催し、男女共同参画に関するシンポジウム(上記)を男女共同参画推進委員会と共催し、YFIワークショップ「遺伝子操作による電気生理の新たな展開」を主催し、これから大学入学を目指す高校生や、生理学以外を専門にしている人を対象に生理学の重要性・楽しさをアピールするサイエンス・カフェを開催し、今夏も「生理学サマースクール」を開催予定であること、などが報告された。

19. IUPS組織委員会報告

宮下会長より第10回組織委員会やその幹事会の開催状況が報告され、つづいて倉智プログラム委員長より第1回国際プログラム委員会の開催(2006年1月大阪)などのプログラム委員会の活動状況が報告され、栗原財務委員長より財務委員会の活動状況の報告と本年秋再開する基金への協力要請が行われた。

20. 国際生理科学連合報告

金子会長よりExecutive Council Meetingの開催(2006年1月大阪)、Long-Range Planning Committeeによるアンケート活動の実施などの報告が行われた。

21. アジア太平洋州生理科学連合報告

金子理事より、本年10月にソウルで開催される第6回FAOPS Congressへの多数参加が要請された。その際に開催されるFAOPS総会に日本生理学会を代表して出席する代議員5名の選出が要請され、後日会長が選出・依頼することになった。

22. 第84回日本生理学会大会(大阪大会)準備状況報告

山本大会長より、2007年3月20-22日に大阪国際交流センターで開催される大阪大会の準備が順調に進んでいることの報告があった。

23. 第83回日本生理学会大会(群馬大会)報告

小澤大会長より、演題数、参加者数等について報告がなされた。また、最終日の夕刻に市民公開講座「ベルツ博士と温泉」を県民会館大ホールで開講することが報告された。

24. 前回の議事録の承認

前回の議事録が承認された。