日時
平成23年12月10日(土)13:00~17:00
場所
アルカディア市ヶ谷(東京)
出席者
岡田泰伸、川上順子、小西真人、吉村恵、久保義弘、多久和陽、加藤總夫、上田陽一、前田正信、河合康明、福田敦夫、宇賀貴紀、佐久間康夫、柚崎通介、鯉淵典之、石川義弘、尾仲達史、水村和枝、大森治紀、高井章、矢田俊彦、山本哲朗、岡村康司、関野祐子、蔵田潔、少作隆子、佐藤多加之、栗原敏、大橋俊夫、河合佳子、田中潤也、丸中良典、八尾寛、佐々木和彦、御子柴克彦、小野克重、黒澤美枝子、松田博子、宮下保司
欠席者
狩野方伸、倉智嘉久、小林誠、本間生夫、松田博子、松山清治
報告及び協議事項
1.会長挨拶 (岡田会長)
今年度鬼籍に入られた特別会員、評議委員に黙祷を捧げた。
2019年FAOPSの主催が決定した事から取り組みへの協力をお願いしたいこと、次年度からの栗原会長と新体制の提案など、重要事項が多い幹事会であることが話された。
2.庶務報告(岡田会長)
岡田会長から、現在の会員総数は2640名であった。今年度は大会が中止となり、新入会が少なかった。会員を増やす方法について、会員委員会や教育委員会で検討しただきたいことが会長より話され、コメディカルの会員を獲得するような事も検討すべきとの意見が出た。鯉淵教育委員会委員長より教育員会で、生理学教育プログラムを作成し、受講者に認定書を出す等の意見が出たことが報告された。
生理学会の財政健全化に向けて、(1)会費の徴収率をあげること、(2)幹事会を年一回とすること、(3)事務局の外部委託等の提案がされ、継続審議となった。
前回の幹事会で、栗原委員から、大会参加は800 ~1200名とすると、約100万円の資金となるが、これで、人件費をカバーできるかとの質問があった。会長からは、以前と異なり一つの生理学教室で、大会を開催するには困難が出てきている。今後は、何らかの方法で学会が大会の開催を支援するようにして行きたいとの発言があった。佐久間委員からは、基礎学会員は初期臨床研修が始まってから、減少してきている。医学以外の分野へのアプローチが必要であることが提案された。
3.財務報告(川上財務幹事)
川上財務幹事から、平成23年度日本生理学会会計(1月1日から10月31日)の中間決算報告が行われた。今年度の10月現在の会費納入率は79.4%(評議委員)、70.5%(一般会員)である事、経常費のバランスは大きく赤字に傾く事は無い予定であることが報告された。
続いて、平成24年度会計の予算案(平成23年度実績から計算)が提出され、承認された。
4.編集・広報委員会報告(小西編集・広報幹事)
小西編集・広報幹事から、日本生理学雑誌を経費節減のため、奇数月の出版とすることについて承認。但し、内容的改善を条件にとの岡田会長からの発言があった。
EBSCOから日本生理学会誌の英文翻訳、収集の申し出でがあり、これについて審議。小西委員長から、地方会は日本語であるので、問題があるかもしれないとの意見があったが、久保委員から地方会の抄録を英語で付けるのが良いとの発言があった。柚崎委員から、賛成であるが、翻訳技術はチェックする必要があるのではとの疑問がでた。宇賀委員から、若手のチャンスが増える事になり、若手の会としては賛成。大森委員から始めから公開される事を承知している方が活動をグルーバルへ紹介する事になり良いと思われるとの発言があった。佐久間委員からは、EBSCOは信頼できる会社であるので、英文の内容をチェックすることで、外に向かって活動ができるのでポジティブに考えるのが良いとの発言があった。3月に再検討することになった。
5.JPS編集委員会報告(佐久間委員長)
佐久間委員長から、入澤記念JPS優秀論文賞、入澤記念JPS心臓・循環論文賞の選考中であり、18名の候補が挙がっている事が報告された。
6.選挙管理委員会報告(加藤委員長)
加藤委員長から、生理学会常任幹事改選の電子選挙予定について報告があった。
7.会員委員会(吉村委員長)
吉村委員長より、当日資料による説明で、(1)H11年から会員が大きく減少してること(2)会員の高齢化が進み、このままでは団塊の世代の退職による減少が大きくなる事が予測されることが述べられた。
地方会での発表者は会員となるように改正をしてはとの提案がなされた。これに対し、地方会での発表は学生が多いので配慮をしてもらいたい(山本委員)、会員に限るというのは閉鎖的な感じがして逆効果では(岡村委員、久保委員)、窓口を広げておいてその後のケアをむしろ丁重にする(丸中委員)等の意見が出た。会員委員会と常任幹事会で継続協議することとなった。佐久間委員より会員数の減少の本当の原因追求が必要であり、この後、学会が単独でやって行けるのか、学会どうしの連結を模索していくことが大切との意見がでた。
8.教育委員会(鯉淵委員長)
鯉淵委員長より、ノンメディカルの教育を生理学会で認定する制度を構築する案が提示された。生理学会認定エデュケーター1.生理学会会員、2.学会発表経験がある、3.生理学関係の論文がある、4.講演の出席、5.試験を受ける、6.講義ファイルの提出、等を条件として考慮中である事が説明された。
教育者育成のための大会プログラム充実化、学会3役に教育担当役員の設置の提案があった。医学生以外を対象にした生理学の教科書にも間違いも多く、チェックが必要だとの意見が鯉淵委員長からあった。
9.学術・研究委員会(久保委員長)
久保委員長より、第89回日本生理学会(2012/3)、第117回日本解剖学会(2012/3)で連合シンポジウムが開催される事の報告があった。
岡田会長から持続性、継続性を考えた大会開催運営に関するマニュアル文書作成の依頼があり、部会を設定して3月までに取りまとめる予定であることが説明された。
10.研究倫理委員会(蔵田委員長)
添付資料の「動物愛護管理のあり方について」の中央環境審議会動物愛護部会の実験動物管理強化に反対する活動についての説明があった。
11.利益相反委員会(蔵田委員長)
蔵田委員長より、添付資料に沿って学会役員の利益相反自己申告に付いて説明があり、柚崎委員より無い時は提出する必要がないか、また、総てを紙媒体で提出する必要があるかとの質問があり、蔵田委員長から筆頭者のみの提出でよく、Webでチェックできればよいとの回答。関野委員より運営が始まった時の質問を誰がどのように受けるのかを決めておく必要があるとの意見がでたことに対し、委員長が対応するとの説明が蔵田委員長からあった。
12.将来計画委員会(前田委員長)
大会の、他学会や他国生理学会との共同開催の重要性、コメディカル系や生理学以外からの参加の必要性などが議論されていることが前田委員長より報告された。
13.国際交流委員会(大森委員長)
大森委員長より、英国生理学会からIUPS2013大会にてPSJ枠シンポを3件用意するので5件申請するように依頼があり、メーリング公募したところ5件の応募があり、いずれも適切であったのでこれらを提出したこと、日中韓の合同生理学会開催の申し入れがあり、書類交換をすることとなったが、それ以降中国からの連絡が途絶えている事の報告があった。岡田会長からFAOPSの中国委員を介して連絡をとる道などが示唆された。
14.男女共同参画委員会報告(水村委員長)
水村委員長から、男女共同参画学協会連絡会第10期幹事学会の引き受けに関しての報告があった。昨年暮れから行なっていたアンケートは297名となり、7月で閉め切った。結果は後日発表。
水村委員長から、今回の幹事学会引き受けに際し、生理学会の強力な支援や協力を要請。
15.義捐金配分委員会(佐々木委員長)
佐々木委員長より、義捐金(現在約200万円)の公募・配分方法について説明があり、承認された。皆様に続けて寄付のお願いをすることが確認された。
第89回大会への被災3県からの参加者への参加登録費の返還による支援の提案があり、承認された。
16.入澤賞運営委員会(川上委員長)
川上委員長から、入澤基金の運営について、審議した結果生理学会で管理、運営することを説明、承認。総会で定款の事業項目に奨励金事業を入れる必要があり、定款改定になる事が説明された。
「入澤彩記念女性生理学者奨励賞」の規定に(1)生理学会員としての入会期間を明記する、(2)選考委員は生理学会員とする、の二項目を来年度から入れて頂くように要請された。
岡田会長より、基金の運営、規定に関しては、管理者であった二宮先生より3年終了時に再検討する事が提案されており、来年度で再検討の必要があることが説明された。
17.賞選考委員会(松田委員長-代理岡田会長)
入澤記念若手賞の選考委員が選出され、互選により亀山委員長が選出され、現在賞選考中であること、学会奨励賞には9名応募があり、審議の結果、2名を決定したことが報告された。
18.生理学女性研究者の会運営委員会(少作委員長)
少作委員長から、第2回入澤彩賞が選考中であることの説明があった。
入澤彩賞の規定および選考細則が提案され、選考過程説明文をPSJ-HPに掲載すること、彩賞選考に関する業務にWPJ企画委員(学会員)の参加を可能とすること、を含め承認された。
入澤賞運営員会からの申し入れ、「入澤彩記念女性生理学者奨励賞」の規定に(1)生理学会員としての入会期間を明記する、(2)選考委員は生理学会員とする、の二項目を3年修了時の見直しの時期に入れる方向で検討していただくことになった。
19..若手の会運営委員会(佐藤委員長)
佐藤委員長から、2011/5のサイエンスカフェ、2011/6生理学会若手研究者フォーラムの報告、2012/3に聴覚系のサイエンスカフェを計画している事の報告。
4月から生理学会若手の会Twitter運用開始し、カフェ、フォーラムの参加者が増えたことの報告があった。11月現在で111名が参加している。
20.日本学術会議(宮下会員−代行岡田会長)
「マスタープラン2011」として46計画が9月に提出されたこと、第22期日本学術会議機能医科学分科会、IUPS分科会の委員が決定されたことが報告された。
21.アジア太洋州生理科学連合(FAOPS)報告(岡田会長)
岡田会長から、第7回FAOPS大会が2011年9月に台北で開催(約700名参加)されたこと、この総会で2011-2015のExecutive Committee, Council Membersが決定した事の報告があった。2019年大会の日本招致について招致準備委員会からの報告が要請された。
22. FAOPS2019招致準備委員会 (鯉淵委員長)
鯉淵委員より、招致委員会の活動と招致までの経過、9月の第7回FAOPS総会でのプレゼンテーションにより2019年での日本での開催が決定したことの報告があった。
鯉淵委員より招致委員を解散し、組織委員会とする事の提案があり、承認された。FAOPS2019大会規約の制定が提案され、小改訂の上、承認された。
23.第88回日本生理学会大会報告(栗原大会長代表)
栗原大会長代表より、第88回日本生理学会大会・第116回日本解剖学会総会 全国学術集会 合同大会について、今回の震災により開催中止、JPS誌上開催となった後の会計処理の説明がされ、承認された。
24.第89回日本生理学会大会の準備状況報告(大橋大会長)
大橋大会長より、平成24年3月29日(木)-31日(土)長野県松本文化会館を中心に松本市総合体育館、信州大学松本キャンパスの3会場で開催され、総演題数855(一般演題617)となった事が報告された。
25.第90回日本生理学会大会の準備状況報告(石川大会長)
石川大会長より、日程は平成25年3月27日(水)―29日(金)の3日間江戸川区船堀会舘で予定しているとの報告がされた。
26.その他
平成23年3月27日(日)開催の平成23年度第1回常任幹事会議事録が承認された。
次期生理学会新体制案について、栗原次期会長から説明があり、承認された。
平成26年第91回日本生理学会大会を鹿児島大学亀山正樹先生へ依頼することが決定された。