第18回日本生理学会将来計画委員会議事録

日時
平成19年3月21日 12:00-13:00
場所
大阪国際交流センター3F会議室(大阪)
出席者
加藤総夫 多久和典子 辻岡克彦(委員長) 徳田雅明 富澤一仁  中島龍一 西田育弘  二科安三  氷見直之(書記) 松田哲也 丸山篤史 水谷治央(新規) 森田啓之
欠席者
久野みゆき 東田陽博 松尾 理 八尾 寛

報告事項

はじめに若手の会の中島先生が留学により今後の委員会参加が困難となるため、水谷先生が後任の委員として紹介された。

次に委員長から、第17回の議事録を用いて委員会議題の整理と進捗状況の説明が行われた。

1.非医学部研究者の入会促進について

2.若手研究者の入会促進について

(1)については、実動の会員構成を把握すべく、会員の医学部/非医学部内訳だけでなく、大会での発表者の内訳を過去3年分程度について調査することにした。また、(1)(2)の会員数増加については、同時に「ただ人数ばかり増やせばいいのか」といった学会の「質」を問う意見もあることを考慮して検討する必要がある。また、非医学部系の入会促進も大事だが、逆に医学部系の中でも臨床分野の研究者も呼び込むべき、という考え方もある。

入会促進策については、学会に入会することによりどういうメリットがあるか、という点が重要である。また、学会が社会へどう貢献できるかについても考える必要がある。例えば高等教育とのつながりを考えた企画の実行など。実際、小中学生向けに医学・生理学を教え知的好奇心を育成するための組織が、生理学会とは独立した会として生理学会会員により立ち上げられている。

また、会員数増加に関する議題については以前より様々な案が出されているがあまり進んでいない。思い切った打開策として、例えば神経科学会など他学会と大会を合同開催することなども考えられるが、様々な合同開催例を見ると、学会の財務体制の違いなどで合同の利点を活かしきれていないようである。

さらに、新規入会促進にばかり注目するのではなく、中途退会者も会員数減少に直結する問題と考えられるため、中途退会者の内訳を調べ、その結果から次回委員会にて対策を議論することとした。

3.地方会の活性化について

地方会を、学生など若手の口頭発表の場として活用し、指導する教授や中堅層もグループとして参加し、ディスカッションの質を向上させる体制にしてはどうか、という意見が前回出されたが、これは各地方会内の判断に任せるのではなく、学会の方針として推進すべきと考えられる。大学院生減少といった現状や反対意見も考慮すべきではあるが、学会で「地方会開催要項」などといった形で方針を定めて各地方会へ通達する形式にしてはどうか、という意見が出された。

4.IUPS2009の活性化案について

2006FAOPS大会が大赤字に終わった例を受けとめ、将来計画委員会で活性化案をIUPS組織委員会に提案したい。IUPS大会が、09年の日本生理学会大会と合同開催ということもまだ充分に宣伝が足りていない印象であり、当委員会としては、広報の方法などに絞って発案して行きたい。

5.その他 倫理規定および次回開催について

倫理規定の制定については時間が不充分なため次回委員会にて議論する。次回委員会は夏~秋期に半日間、開催するとした。

以上