平成13年度 第2回常任幹事会議事録(案)

日時
平成13年11月24日(土)午後1時-6時

会場
学士会館

出席者
青木 藩、本間研一、丹治 順、小澤瀞司、貴邑冨久子、工藤典雄、坂東武彦、 植村慶一、金子章道、栗原 敏、本郷利憲、本間生夫、御子柴克彦、宮崎俊一、 小野武年、岡田泰伸、久場健司、曽我部正博、大森治紀、津本忠治、福田 淳、松尾 理、 菅 弘之、瀬山一正、前田信治、有田 眞、山下 博、野間昭典(JJP編集委員長)、 佐久間康夫(教育委員会委員長)、今永一成(次回当番幹事)、河田 溥(次回当番幹事) 欠席者:土居勝彦、中島祥夫、西野仁雄、堀 哲郎、松川寛二(当番幹事)、緒方宣邦(当番幹事) 柴 芳樹(当番幹事) 議 長:本郷利憲(庶務幹事)

報告

  1. 庶務報告(本郷庶務幹事):会員について、平成13年1月_平成13年10月の期間の入会272名、退会110名、自然消滅101名、現在の会員数3,528名(一般会員3,292名(内学生250名)、特別会員31名、名誉会員10名、準会員130名、賛助会員31名、寄贈交換34件)であることが報告された。本年逝去された、評議員高橋日出彦氏、評議員上田篤次郎氏、特別会員後藤昌義氏、評議員尾島光栄氏、評議員菅野司氏、特別会員須田勇氏、評議員荒木辰之助氏、評議員森田之大氏に対して追悼の辞が述べられた。特別会員後藤昌義氏のご遺族から100万円の寄付をいただいたことが報告された。日産科学振興財団学術研究助成奨励研究に大石康晴(熊本大・教育)、岡田隆(東京医歯大・難研)、金子文成(産業技総研・人間福祉医工学)、齋藤実(東京都神経研)、佐藤勝重(東京医歯大・医)、八十島安伸(福島医大)、渡邊昌子(生理研)の諸氏を推薦したことが報告された。平成14年度文部科学省科学研究費補助金審査委員候補者を選挙管理委員会の報告に基づき5月16日に日本学術会議へ推薦したこと、賞選考委員会が任期満了のため改選され、新委員に岡田泰伸、彼末一之、篠田義一、清水強、瀬山一正、高橋智幸、西野仁雄、能勢博、宮崎俊一の諸氏が、互選により瀬山一正氏が委員長に就任したことが報告された。第22回バイオメカニズム学術講演会、日本バイオイメージング学会第10回学術集会、第12回国際血管生物学会議、第25回人間-生活環境系シンポジウム、第79回日本生理学会大会サテライトシンポジウム「環境生理シンポジウム」の協賛または後援要請に対して応諾した旨報告された。生物科学学会連合ワーキンググループに佐久間教育委員会委員長を推薦したこと、IUPS2005年大会のFirst Announcementが届いたことが報告された。Heineken Prizeの募集案内がきたので推薦する候補者がいたら申し出てほしい旨要請があった。
  2. 会計報告(栗原会計幹事):平成13年度の会計中間報告がなされた。委員会活動費が増えていること、会費を値上げしたことで会費の収入が増え健全会計に戻りつつあることが報告された。故後藤先生のご遺族から寄付された100万円は、本会計とは別にして使途を考えていることが述べられた。現在賛助会費として積み立てられている預金をIUPS大会準備の活動費として考えているが常任幹事各位にも新たに賛助会員を増やすようお願いしたいこと、賛助会員の特典として広島の大会から機器展示をする賛助会員には「日本生理学会賛助会員」と明記するようにしたこと、5年間賛助会員として協力して頂いた企業には感謝状を贈ることにしたこと、今後新たに趣意書を作り直し賛助会員が増えるよう努力したいこと、が述べられた。
  3. 日本生理学雑誌編集報告(金子編集幹事):金子編集幹事より、HP検討小委員会(委員長:入来篤史委員)を組織し、HP、名簿の電子化等の検討を行っていることが述べられた。具体的には、論文表題集は来年から廃止し、名簿作成時に個人のホームページアドレスを記入してもらい会員がアクセスできるようにすること、名簿もWeb上でアクセスできるようにすること、HPのメンテナンスを外注するかどうかは検討中であること、メテオインターゲート社のWebサイト、メディカルオンライン上で日生誌を電子配信する契約を結ぶ計画を進めていること、が報告された。
  4. JJP編集委員会報告(野間委員長):野間委員長より、現在の編集状況、平成13年の大会のアブストラクトは12月25日に印刷予定であること、著者にPDFファイルで送ってもらうようInstruction to authorsに書き加えること、編集協力者を各フィールドで3名、外国人を1名加えてお願いしたこと、Exercise Physiologyの分野の投稿が増えているが編集協力者の新規参加で充分に対応できると思われること、総説の集まりが悪いので各編集委員から新たに2-3題推薦して貰ったこと、生理学会の活性化のための案としてIUPS関連シンポジウムや他の国際シンポジウムのトピックスの中から適当なものを選びその領域の論文投稿を呼びかける、JJPのシンポジウムを載せる等が提案されていて現在検討中であること、生理学の領域外の論文が投稿されてくるようになってきているので生理学の領域を明らかにするため各エディターの名前の後ろにそれぞれのフィールドを明記することになったこと、JJPの平均引用度数が1.351に上昇したこと、などが報告された。
  5. 会則委員会報告(工藤委員長):工藤委員長より、本日午前に委員会を開催し、会則の常任幹事に関する部分(附則「常任幹事に関する事項」)の改訂案を審議、作成し、本日議題(議題3を参照)として提案することが報告された。
  6. 選挙管理委員会報告(本間委員長):本間委員長より、平成14年度科学研究費審査委員候補者の選挙について報告された。第一段審査委員として、生理学一般(12名)に赤須 崇、老木成稔、亀山正樹、久野みゆき、國分眞一朗、鈴木 光、當瀬規嗣、野間昭典、松田博子、御子柴克彦、八尾 寛、山下勝幸の各氏、環境生理学(6名)に有田 順、上田陽一、彼末一之、河南 洋、照井直人、森田啓之の各氏、神経筋肉生理学(6名)に狩野方伸、河野憲二、佐々木成人、篠田義一、福田 淳、宮下保司の各氏、第二段審査委員として、生理(2名)に岡田泰伸、宮崎俊一の各氏(すべて50音順)が選出され、これらの候補者を5月16日に日本学術会議-生理学研究連絡委員会へ推薦したことが報告された。
  7. 教育委員会報告(佐久間委員長):佐久間委員長より、広島の大会では近畿大学松尾教授をオーガナイザーとして教育シンポジウム「チュートリアルによる生理学教育」を行う予定であること、生物科学学会連合の生命科学の教科書を作るワーキンググループに参加することとなり、昭和大学の渋谷まさと氏を「生命科学教科書作成委員会(仮称)」と特定領域研究「新世紀型理数科系教育の展開研究」(理数科系教育)の分担者にお願いすることになったこと、教員教育についてサマースクールを開催する等長期的なプログラムを考案中であること、第80回大会のときに「私にとっての生理学」と題し生理学会会員以外の方を招いて特別シンポジウムを開催してはとの提案があったこと、委員会活動費は平成13年度に限って辞退することとなったこと、が報告された。また、教育シンポジウムの演者は「シンポジウムの発表は一人一題に限る」という原則からは外し別枠にしてほしい旨述べられ、これに対し大森、瀬山の元、現当番幹事から柔軟に対応できるとの発言があった。
  8. 学術・研究委員会(小澤委員長):小澤委員長より、科学研究費補助金審査委員候補者の選出は生理学会の場合2回の選挙によるため時間がかかり、神経科学学会との調整が日程的に難しくなっているので、常任幹事による1次選挙を2月の下旬に早めて実施し、学術会議から除外者リストが届きしだい(大会後)評議員による2次選挙を行えるようにしたいと説明され、了承された。
  9. 動物実験に関する委員会(福田委員長):福田委員長より、6月に日本神経科学学会、日本霊長類学会とともに文部科学省および日本学術会議に要望書を提出したこと、これについては「実験用中型動物の安定供給を目指す取り組みに関する経過報告」として日生誌に掲載したこと、働きかけの成果として総合科学技術会議の下のライフサイエンス部会で上記要望の問題が取り上げられ、その下部組織であるバイオリソース小委員会に伊佐委員が加えられることとなったこと、「生理学領域における動物実験指針」の英語版(案)を作成したこと(議題6参照)、指針に動物実験ファイルのフォーマットが記載されていないので委員会で基本的なフォーマットを作成する予定であること、動物実験シンポジウムは広島の大会では開催しないことになったこと、が報告された。
  10. 将来計画委員会報告(松尾委員長):松尾委員長より、新、旧執行部体制の円滑な継承・移行を優先すべきであり、現在の3幹事体制にIUPS担当幹事を加える等の配慮は新執行部に一任すること、学会事務を円滑に行うために事務局長を新設すること、特別枠常任幹事選出の具体的方法、執行機関を充実し役割分担(会長、総務、財務、広報、渉外、IUPS担当、議題5参照)を明確にすることすること、が提案された。これらの提案のうち、事務局長については置くかどうかを含めて次回に、その他は本日の関連議題の中で審議することとなった。そのほか、On-line Journal of Physiology Education発刊に向けての動きを委員会としてもバックアップしていく、関連学会と積極的に交流する必要がある、女性研究者の大会参加がスムーズにできるよう環境を整備する必要がある、若手の会が着実に活動実績を上げている、事務局は当面は現体制で運営するのがよい、大会参加のメリットになるよう教育プログラムについて提言していく、IUPS日本大会にむけて財政基盤を作る上でも賛助会員の数を増やす努力をすべきである、等討議したことが報告された。
  11. 賞選考委員会(瀬山委員長):瀬山委員長から、10月末日の締め切りまでに4件の応募があったこと、1月に委員会を開催して受賞者を決定する予定であることが報告された。
  12. IUPS大会組織委員会(金子委員長)、IUPS、FAOPS、:金子委員長から、5月末までに招致状を作成し、各国代議員に配布、理事会に提出したこと、招致状では大会の中心テーマは “Function of Life : Elements and Integration” 、会期は2009年7月27日から8月1日とし、シンポジウムその他でプログラムに特徴を出すよう工夫したこと、8月にChristchurchで行われたIUPS総会で日本での開催が決定したことが報告された。この決定を受け、IUPS大会招致委員会はIUPS大会組織委員会と名称を改め、第1回の委員会を11月23日に開催したこと、第1回の委員会ではLocal program committeeのメンバーのほかに学術諮問委員50名ほどをお願いしていること、学会の学際化、国際化を目指し今後の年次大会ではIUPSプログラム委員、学術・研究委員会、将来計画委員会、教育委員会の各委員長が出席してプログラムの作成にあたること、その為の出張旅費を学会が負担すること、サテライトシンポジウムの取扱について検討したこと、関連学会との連携に関して検討が行われたこと、総務委員会のメンバーは地域、専門分野を考慮しつつ約30名の規模とするが、中部地区を中心に7,8名の実働組織を作ることを考えていること、資金計画について、生理学会の自助努力として学会評議員に寄付を呼びかけることが提案されたこと、が報告された。
    IUPSに関しては、2001年8月にChristchurch で総会が開催され、世界的な経済状態、為替レートなどを考慮して年率4%の会費増額を今後年率2%とすることが合意されたこと、新役員と理事が選出され、PresidentにAlain W. COWLEY(USA)、1st Vice Presidentに金子幹事が決まったこと、 当初Washington DC で開催予定であった2005年IUPS 大会は3月31日?4月5日にサンディエゴでExperimental Biologyの会と合同で開催するよう変更したい旨アメリカから申し出があり、交渉の結果、 Experimental Biologyの会の始まる2日前からIUPS大会を開催する、米国生理学会の年会は行わずIUPS大会として開催する、等アメリカ側とIUPSとの間で合意がなされ、2005年のアメリカ開催が確認されたことが報告された。
    FAOPSに関して、日本生理学会国際交流基金から220万円を拠出し、FAOPS加盟国の10名の若手研究者がChristchurchのIUPS Congressに参加するためのYoung Investigator Awardとして援助を行ったこと、2002年9月23-26日にMalaysia Kuala Lumpurにおいて第5回アジアオセアニア生理学連合の学術集会が開催されることが報告された。
  13. 生理学研究連絡委員会報告(本郷委員長):本郷委員長から、科学研究費制度について文部科学省が9月に出した科学研究費分科細目の見直し案について審議し、筋生理学に関するキーワードの改訂を要望することにしたこと、広島の大会で開催される生理学研連シンポジウムのプログラム案を審議し決定したこと、日本生理学会、日本神経科学学会、日本霊長類学会から日本学術会議吉川会長宛に提出されたニホンザル繁殖施設に関する要望について審議し、生理学研連として要望を支持することを決めたこと、7部会でも審議し要望を支持することとなったこと、女性研究者の学術大会参加を支援するため、生理研連に登録した諸学会に対し、大会時に保育室を設けることを要望する事を決めたこと、が報告された。
  14. 第79回日本生理学会大会準備状況について(当番幹事):瀬山幹事から、第79回大会は平成14年3月28日? 30日の日程で県立広島女子大学キャンパスを会場として開催すること、一般演題は口演が231題、ポスター発表が563題あること、シンポジウムは公募に対し16題の登録があり、IUPS関連、生理研連シンポジウム、若手の会シンポジウムを含めて22題を予定し、特別講演は3題予定していること、ランチョンセミナーを企画していること、サテライトシンポジウムとして環境生理学シンポジウムを大会前日午後から広島大学で開催すること、同じく大会前日に若手の会主催で高校生のための医学生理学セミナーを開催する予定であること、若手奨励賞、入澤賞受賞者のプレゼンテーションはワークショップの一貫として企画していることが報告された。
  15. 第80回日本生理学会大会準備状況について(当番幹事):今永幹事から、第80回大会を平成15年3月24日? 26日の日程で福岡国際会議場等で開催すること、日本薬理学会年会も同じ会期、同じ会場で開催されること、参加登録は両学会で独立に行うが、参加会員はどの学術講演も聴くことができること、両学会の会員に関心度の高い学術テーマについて約70題のシンポジウムを行うこと、その約8割を両学会共通テーマとし、残り約2割を各学会独自のテーマとすること、一般口演はすべてポスター展示とすること、特別講演を各学会で4題ずつ企画すること、参加費は両学会とも10000円とすること、予稿集は両学会共通のものを作成し、CDロムとして大会前に配布することを検討していること、プログラム委員会は生理学会、薬理学会が合同で構成すること、等が報告された。会場でCDロムを見られるようパソコンを多く用意する必要があるとの要望があり、準備はできているとの回答があった。

議題

  1. 前回議事録の承認:前回の議事録が示され、承認された。
  2. 特別会員の推薦について:久場幹事から名古屋大学名誉教授富田忠雄会員を、続いて前田幹事から徳島大学名誉教授宮本博司会員を特別会員に推薦する事由が述べられ、両会員とも特別会員に推薦することが承認され、評議員会・総会に諮ることになった。
  3. 会則の改定について:工藤委員長より、[ 1 ] 常任幹事の選出と任期に関する規定(附則「常任幹事会に関する事項」)および [ 2 ] 役員の名称についての改定案が提示され、審議された。 その結果、[ 1 ] については、前回の評議員会・総会の決定に従って、1)「任期は4年とし、任期終了後2年間は再任できない。2年ごとに約半数の常任幹事を改選する」と記述する、2)各地区の約半数改選の人数を表1のようにする(表1)
    平成16年から4年毎 平成18年から4年毎
    北海道地区 1名 1名
    東北地区 1名 1名
    関東地区 3名 2名
    東京地区 3名 4名
    中部地区 2名 3名
    近畿地区 2名 2名
    中国四国地区 2名 1名
    九州地区 1名 2名
    (計15名) (計16名)

    3)「常任幹事会は必要に応じて特別枠の常任幹事若干名を選出することができる」の一文を加える、の3点を決め、評議員会・総会に諮ることとなった。 [ 2 ] については、工藤委員長より、会則第8条の「庶務・会計・編集等幹事を置く」を「会長および財務、広報担当等の幹事を置く」と改訂することが提案され、承認されて評議員会・総会に諮ることとなった。また、平成14年度第1回の常任幹事会では現行の会則に従って庶務、会計、編集幹事を選出し、総会で会則改定が承認された後にそれぞれ会長、財務、広報担当と読み換えることとして評議員会・総会に諮ることとなった。改定案にいう会長の職責、性格、決め方などについて種々議論されたが、次期以降の常任幹事会で検討することとされた。

  4. 会則改定に伴う常任幹事の選出手続きについて(3専任幹事):金子幹事から、常任幹事を選出する実際の手続きについて提案され、審議の結果、次のように決まった。1)半数改選に移行するための措置として、今回の改選に限り各地区の当選者のうち上位約半数を4年任期、他を2年任期とする(上記表1参照)、2)「学会にとってその人の常任幹事就任が必要である人」という特別枠常任幹事の考え方(前回の総会・評議員会で承認)に基づき、i)IUPS大会組織委員会の主要メンバー4名(President、Treasurer、Secretary、Program Committee Chairman)を特別枠の常任幹事とし、その任期は2009年IUPS大会終了時までとする、ii)上記のほかに3名の特別枠常任幹事を次のa-cの手続きにより選出し、その任期は4年とする:a. 選挙で選ばれた次期常任幹事予定者が各1名以内の候補者を推薦する、b. その被推薦者の中から定数の約2倍(約6名)の候補者を3専任幹事が選出する、c. その候補者を対象に次期常任幹事予定者(選挙で選出された者)が投票し、その得票が上位の3名を特別枠常任幹事とする。関連の問題として常任幹事でない委員会委員長や当番幹事の投票権などについて意見が交わされたが、改選後の次期常任幹事会で審議することとなった。
  5. IUPS Commissionの委員長の推薦について(本郷庶務幹事): 常任幹事からの推薦を集計した結果が示され、多数の推薦を得た候補者がいるCommissionについてはその候補者を推薦し、その他のCommissionについては3専任幹事に候補者の推薦を一任することとなった。
  6. 「動物実験に関する基本的指針」の英語版について(福田委員長):福田委員長から、今年3月の総会で承認された「動物実験に関する基本的指針」の英語版の案が提示された。同時に日本語版「動物実験に関する基本的指針」の「6.実験成果の公表:会員が生理学会の学術集会および学会刊行誌に発表する研究は、・・」は会員に限定する内容になっていて不適切なので、「会員が」の部分を削除してはどうか、との提案があった。審議の結果、英語版、日本語版とも提案どおり承認された。また、本学会の指針がCIOMSのガイドラインに沿っているかどうかについて気付いた点があるときは福田委員長に連絡することとなった。
  7. 委員会の名称変更について(本郷庶務幹事):本郷庶務幹事から、動物実験に関する委員会を研究倫理委員会と名称を変え、ヒトを対象にした研究の倫理問題にも対応できるようにしてはとの提案があり、承認された。同様に、日本生理学雑誌編集委員会を広報・編集委員会と名称変更して広報機能を明記することが提案され、承認された。
  8. 科学研究費細目のキーワードについて(小澤委員長):小澤委員長より、文部科学省と日本学術会議が平成15年度実施の予定で行っている分科細目の抜本的改革(キーワードを含む)の作業の現況が報告され、複合領域の神経・筋肉生理学が神経生理学と筋肉生理学の亜細目に分かれる、筋肉生理学のキーワードとして生理学研連から急遽、骨格筋生理学、心筋生理学、平滑筋生理学の3つ(原案では筋肉生理学の1つだけだった)を提案した、との説明があった。今後は柔軟かつ弾力的に改訂されるとのことなので、学術・研究委員会としては早期にキーワードについて再検討し、いつでも改訂に対応できるようにしておく必要があるとして、キーワードの変更素案が提出された。これに対し、環境生理学に「内分泌生理学」を入れてはどうか、「病態生理学」は種々の異なる分野で成り立つので難しい面がある、筋肉生理が独立したことに対し窓口を広げる努力をして細目がよく機能するようにする必要がある、などの意見が述べられた。キーワードに関して考えや意見があれば小澤委員長、学術・研究委員会、生理研連の委員に申し出ることになった。また、科研費審査委員の選挙にあたり、評議員名簿から非資格者を除く、各人の専門分野を示すなどして欲しいとの意見があり、小澤委員長から検討してみる、筋肉生理学に関しては筋肉生理学を専門とする人の名簿をつけるようにしたいとの回答があった。
  9. 第81回大会(平成16年)の開催地について(本郷庶務幹事):本郷庶務幹事から札幌医大の青木、當瀬教授、北大の本間、福島教授から当番幹事として大会を引き受けてもよいとの申し出があった、複数の大学で大会を主催するのは初めてだが、規定上の問題はない旨述べられた。札幌医大の青木幹事から会期は5下旬から6月上旬の3日間を考えていること、北海道地区会員全員が協力して企画運営にあたること等述べられた。承認され、総会に提案することとなった。
  10. その他:本郷庶務幹事から常任幹事改選の経過措置として2年任期になる常任幹事の被選挙資格について決めておきたい旨述べられた。2年任期の人が再選されると合わせて6年任期になるので4年を超えないとの基本姿勢に反する等の意見があり、次の改選では2年任期の幹事も被選挙資格はないことに決定した。
  11. 板東幹事より、科研費審査委員を日本学術会議に推薦するのは生理学会でなく生理研連になったことから、生理学会が委員候補者を選出できない場合は生理研連は他の適当な学会に候補者推薦を依頼する可能性がある旨述べられた。