日時
2002年3月26日(水) 8:30-11:00
場所
福岡国際会議場 N会場(5階)
主催
日本生理学会教育委員会
オーガナイザー
河南 洋(宮崎医科大学)、河合康明(鳥取大学)
シンポジスト
- 「運動効果の生理的複雑性を追求するための動物の運動ストレスモデルの開発」
征矢英明先生(筑波大学・体育科学系・助教授) - 「心理学と生理学の架け橋」
梅沢章男先生(福井大学・教育地域科学部・教授) - 「生きているとは何か?生理学は生きているか?」
下澤楯夫先生(北海道大学・電子科学研究所・所長) - 「免疫ネットワーク理解を目指した遺伝学・生理学のコラボレーション」
黒崎知博先生(関西医科大学・分子遺伝学・教授) - 「臨床医から見た生理学」
永井良三先生(東京大学大学院・循環器内科・教授) - 「ポストゲノム時代の生理学」
黒川 清先生(東海大学・総合医学研究所・所長)
近年、「生理学」という名前すら講座名等から消えつつあり、その学問体系の identity がややもすれば曖昧となり、その存在自体が問われている。しかしながら生理学の真髄は生きた状態で動きの変化をダイナミックに捉え、リアルタイムで観察することにあり、構成要素分析・分類だけでなくそれらの要素から組み立てられた統合・システムにおける作動原理の解明にある。この生理学の重要性、面白さ、発展性をアピールし、特に若手研究者育成の立場から、臨床医学を含む周辺他分野の6名の先生方に、これからの生理学教育・研究のありかたについてご講演を依頼した。今後周辺領域と協力しながら真のサイエンスを追求し、また一方ではトランスレーショナルリサーチを見据えて発展してゆく契機になることを期待する。