平成21年度 (2009年度) 日本生理学会評議員会・総会議事録

日時
2009年7月29日 午後1−2時
場所
京都国際会館

議事

1.開会の辞: 大会長、丸中良典

2.会長挨拶:岡田会長

IUPS2009は順調に進行中であること。これも会員の協力があってこそ、との感謝の辞が述べられた。

3.庶務報告・協議:岡田会長

会員数に関して、2009年7月現在で、一般会員2788名、特別会員22名、名誉会員8名、準会員98名、賛助会員17名であることが報告された。本年はIUPS2009開催のため、会員、非会員問わず発表できることから例年に比べ入会数が少なく、会員数が減少したことが報告された。JPSは59巻1号よりSpringer Japan で出版することになった旨報告された。
特別会員の推薦について:南部先生より、佐々木和夫先生の略歴、業績、推薦理由について説明があり、会場に諮ったところ、承認された。

4.平成20年度財務報告および平成21年度予算:川上副会長

川上副会長より平成20年度日本生理学会会計決算・平成20年度有限責任中間法人日本生理学会会計決算 <積立金・基金 繰越金>が、また、明間会計監事より監査結果(3/28)が報告され、承認された。同じく平成21年度の本学会および本一般社会法人の予算案が報告され、承認された。

5.編集・広報委員会:小西副会長

英語版HPを立ち上げたので、英語版名簿を作成する予定であることが報告された。IUPS2009に登録した際のデータを日本生理学会の名簿で使用する許可の手紙を送付する予定なので協力していただきたい旨述べられた。

6.アーカイブス作成委員会:小西副会長

IUPS2009を記録に残すという目的のもとプロのカメラマンを雇い、アーカイブスを作成していること、カメラマンだけでは取りきれないので個人の写真も提供していただきたい旨述べられた。アーカイブスは希望者には実費で頒布する予定。

7.JPS編集委員会:佐久間委員長

1)59巻1号(2009年1月発行)から出版社がSpringerに変わったこと、昨年8月からEditorial Managerを導入し、原稿は順調に集まっていることが報告がされた。JPSのインパクトファクターは0.973で、Springerに変わったことの結果が出るのは2011年になること、インパクトファクターを上げるため今回のIUPS2009抄録集(JPS Supplement)をできるだけ引用するよう要望された。2)平成20年の入澤賞が決定したことが報告された。

8.評議員の選考について:吉村委員長

評議員候補8名の氏名・所属が紹介され、全員承認された。

9.選挙管理委員会:高松委員長代理小林氏

本年は選挙は行われなかったが、来年は常任幹事の半数改選、会長候補推薦委員会が立ち上がるので選挙に積極的に参加してほしい旨述べられた。

10.教育委員会:河合委員長

生理学実習書の改訂について、アンケートを実施しその結果に基づき検討中であること、「1歩1歩学ぶ医学生理学」について、WGの答申に基づき監修作業を行ったこと、モデル講義について、2010年の岩手大会で行うよう準備を進めていること、国際生理学オリンピックについて、来年が準備大会にあたるので日本がどのように関わっていくか検討中であることが報告された。

11.学術・研究委員会:白尾委員長

アンケートを実施し、その結果を学術会議に報告したこと、科学研究費補助金について、新規の時限付き細目を提案したこと、生理学一般のキーワードの中に「筋」をいれるよう提案することが決まったことが報告された。
解剖学会との連携シンポジウムを岡山で3月に開催し、来年の岩手大会でも行う予定であること、また、岩手大会では科研費シンポジウムを開催する予定であることが報告された。

12.研究倫理委員会:粟生委員長

倫理規定を作成中であること、来年の岩手大会で研究倫理シンポジウムを開催する予定であることが報告された。

13.将来計画委員会:前田委員長

解剖学会と共同で生理学・解剖学教室の現状についてアンケートを行い、その結果を生理学雑誌に掲載したこと、基礎医学教室の危機とも言える状況の解決に対して日本学術会議へ提言、またはマスコミにアピールする必要があることを確認した旨報告された。他学会との共同学会開催の推進、他国の生理学会との共同開催について議論し、まずは連携シンポジウムを強化することが重要であること、日本生理学会大会を国際化するにあたり、地方会を若手中心の大会にすることを再認識したことが報告された。

14.男女共同参画推進委員会:水村委員長

本大会IUPS2009における保育室の状況が報告された。セクシャルハラスメント対策について次回岩手大会でシンポジウムを開催する予定であること、学振の助成条件を改善するよう学協会連絡会から内閣府等へ提案してもらうよう討論していること、アドバイザー制度を開設したが、ほとんど利用がないので改善策を検討中である旨の報告がなされた。

15.法人化委員会:本間委員長

一般社団・財団法人法の施行(平成20年12月)によって、有限責任中間法人は特別な手続きなしに一般社団法人となり定款も変更になることが報告された。

16.若手の会運営委員会:篠田委員長

サマースクール年1回・企画シンポ年1回・サイエンスカフェ年2回を行っている旨の報告がなされた。新規の企画として若手研究者フォーラムを開催し、今後も継続していくことが報告された。

17.賞選考委員会:大森委員長代理岡田会長

今年度の若手奨励賞は大内 仁氏、藤原祐一郎氏、増木静江氏に決定した旨報告された。
中国四国地方会奨励賞について日本生理学会でオーソライズする旨の提案があり、承認された。

18.IUPS組織委員会報告:宮下委員長

IUPS2009は順調に開催していること、演題数3,121、登録者数は本日正午までで4,048になったことが報告された。

19.国際生理科学連合(IUPS)報告:金子IUPS会長

IUPS会長として、IUPS2009の開催につき、感謝の辞が述べられた。
役員の交代、新会長にDenis Noble氏が就任したこと、副会長に倉智氏が就任したことが報告された。次回IUPSは2013にイギリスで開催される。その次は決戦の末、ブラジルで開催されることになった。

20.アジア大洋州生理科学連合(FAOPS)報告:岡田FAOPS会長

昨年、準会員としてウズベキスタンが加盟したこと、FAOPSのWebsiteが更新されたこと、次回大会は2011.9に台湾で開催されることが報告された。

21.第87回(2010年)日本生理学会大会の準備状況:佐々木大会長

2010年5月19日−21日盛岡で開催すること、IUPS2009の会場にポスター掲示、パンフレットを置いてあるのでピックアップしてほしい旨述べられた。
企画シンポジウムが決定したこと、演題募集、参加募集の両者の締め切りは12月末を予定している旨の報告がなされた。

22.第88回(2011年)日本生理学会大会の準備状況:栗原代表

医学会総会が東京で開催されることから、東京医大、東邦大学、昭和大学、慈恵医大の4大学合同で開催する。会期は2011年3月28-30日、場所はパシフィコ横浜、解剖学会との合同開催となる予定であることが報告された。

23.第86回(2009年)日本生理学会大会の準備状況:丸中大会長

IUPS2009とジョイントして開催。別個の学術プログラムは組まないが、若手の会、教育、倫理、男女共同参画のシンポジウム、市民公開講座を予定していることが報告された。市民公開講座については8月1日13-16時にアネックスホールで行う予定であることが報告された。

24.その他

岡田会長より、プログラムの中でPSJレクチャーへ参加してほしい旨述べられた。

25.表彰

JPS平成20年度優秀論文賞(入澤賞)と学会奨励賞の表彰が行われた。優秀論文賞は姫野友紀子氏, 尹 成珠氏に、奨励賞は大内 仁氏、藤原祐一郎氏、増木静江氏に授与された。