平成21年度日本生理学会第2回常任幹事会議事録

日時
平成21年11月14日 13:00~17:00
場所
東京 損保会舘

報告及び協議事項

1.会長挨拶(岡田泰伸会長)

IUPSが成功裡に終了し、協力を頂いた会員への感謝が述べられた。今後は生理学会の新しい方向性を求めて行きたいとの抱負が語られた。

2.庶務報告(岡田会長)

会員数は今年度はIUPSとの合同開催であったことから、大会時の学生会員の入会が少なく、新規会員獲得が今後の課題となった。
堀哲郎、松井秀治、久野宗、入澤彩、斉藤稔 各評議員の逝去が報告され、弔意が表された。
山田科学振興財団助成へ中村、宮田2名の会員を推薦した事を報告。

3.財務報告:平成21年度日本生理学会会計中間報告(川上財務幹事)

年会費は一般会員の8割が徴収された事を報告。中間報告であるので、予算とは異なった部分を報告。今年度は、各委員会の活動が活発化し、旅費が予算を上回ることとなる予定である。2年分のFAOPS会費が振り込まれておらず、今年度はとりあえず、1年分を振り込む事を報告、承認。一般社団法人会計は予算とおりである事が報告された。

4.編集・広報委員会報告(小西編集広報幹事)

IUPS2009のドメインについて、大会終了した今後の維持についてブラジル会が終了するまで、コグニトム社のサーバーでドメイン管理を依頼する事を承認。日生誌の費用を抑えるように努力し、将来は出版社は入札方法とする事を検討。岡田会長からMD以外の会員が今後増加することを予想し、生理学教育関連の内容を増やすことが提言された。

5.IUPSアーカイブス作成委員会報告(小西委員長)

5GBのDVD(2枚組)を1100部作成し、すでに938枚を配送。残りの160枚を実費で希望者へ頒布する予定である事が報告された。

6.JPS編集委員会報告(佐久間委員長)

海外からの投稿も増加し、科学研究費補助金を申請しているが、採択されない場合2011年以降の経費が増大する可能性が大きく、一般会員からの補助等、予算確保の手だてが必要となることが報告された。さらに、JPSの向上をはかるために、編集委員会のメンバー変更を行うこと、レビュー論文を各幹事にお願いすること、若手の投稿を奨励すること、大学へは学位審査のための投稿をお願いする事等の検討事項が報告された。今後、JPS編集委員会委員選出規定について委員会の中で整備しておく必要があることが述べられた。

7.選挙管理委員会報告(高松委員長)

今年度の常任幹事の改選は、5月の大会に合わせて時期が少し遅くなる予定であり、次期会長選に関しては、次期の選挙管理委員会の責任となることが報告された。

8.会員委員会報告(吉村委員長)

会長、副会長の年齢制限については、委員会の検討結果にしたがい、導入しない事を承認。退会時期と会費の振込について時期的な問題があり、これに関して付則(内容は当委員会で今後検討)を付けることを要請し、承認された。

9.教育委員会報告(河合委員長)

生理学会実習書改訂について、前回の実習書の版権を学会へ委譲する事を承認。学会大会での生理学モデル講義の継続、生理学オリンピックは準備が遅れており、実施は延期することを報告。「MD-PhDシンポジウム」の計画をしているが、岩手大会でのシンポとしては実行できなかった。佐々木幹事よりMD-PhDシンポは提案されたが、時間的、空間的制限で実施は無理があり、不採択となった経緯を説明。鯉淵幹事より「MD-PhDシンポジウム」は学会として方向性を検討し、企画シンポとして検討する事を提案。岡田会長から岩手以降の大会で大学生、若手研究者のための教育活動についての企画を検討する事を依頼。また、キッズプログラムや若手教育のためのプログラムを企画する事の検討がされた。前田幹事から、高校へのボアンティア出前講義、さらに高校教科書の誤りを訂正するような事を将来委員会で検討中であるとの報告があった。松尾幹事より、初期臨床研修医の僅か0.4%しか基礎研究へ進まないとの厚生労働省の報告があり、将来のために学生の時点で生理学への興味を引くような計画を学会として計画する必要があるのではとの提言。小西幹事より2110東京大会では教育を中心にコンソーシアムを組む4大学の主催であるので、教育企画には力を入れる計画であることが報告される。倉智幹事からは、IUPSのキッズプログラムは評判が良かったが、実施には資金が掛かりすぎることがある。教育、科学振興に生理学会がどのような役割を果たしていくのか、先に目標を定めてから将来への企画を行なう方が良いとの意見が出た。

10.学術・研究委員会報告(白尾委員長)

盛岡大会における科学研究費補助金シンポには、①長期間における科研費のありかたについて、②政権交代における科学政策について、政府関係者、学振関係者を招聘する計画である事の報告。他学会との合同大会を解剖学会以外と共同開催する可能性を検討し、科研費の新しい分科細目についても協働する必要があることが討議された事が報告された。今回提案の「科研費の新しい分科細目」は、生理学会としてのキーワードの整理を行い、時限としては「生体運動学」「生体障害・再生」を申請する事を提案、承認。

11.研究倫理委員会報告(粟生委員長)

研究者倫理規定・ガイドラインに付いては、他のガイドラインとの整合性を考慮し、シンプルな案を次回提出する事に決定。新政府(民主党)の動物実験に関する立場がまだ鮮明になっておらず、経過を見守る必要があることが報告された。

12.将来計画委員会報告(前田委員長)

生理学会将来展望についての報告および文部科学大臣への基礎医学危機についての要望書について報告(資料参照)。生理学の将来展望の具体策として、盛岡大会での「日本の基礎医学教室の現状と将来展望」シンポを中心会場で行なう事を佐々木大会長に要請。高校出前講義は参加可能会員の名簿を整備する計画であることを報告。女性研究者とコメディカル大会への参加増加を促す方策を検討することが報告された。石川幹事より、海外から大学院学生を招待するような制度を学会で整備してはどうかとの提案があった。

13.男女共同参画推進委員会(水村委員長)

ハラスメントの具体的な事例を提示し、ハラスメント防止についてワークショップを開催する計画である。

14.賞選考委員会報告(大森委員長)

奨励賞細則についての変更部分について承認(資料参照)。鯉淵幹事から生理学会奨励賞の選考を公開でしてはどうかとの提案があった。久保幹事より受賞から漏れた応募者を明らかにするのは違和感があるとの反論が出され、大森委員長より負担の少ない現在の方法から始めて行くのがよいとの説明があった。

15.若手の会運営委員会(篠田委員長)

サイエンスカフェおよび若手の会シンポについて報告。白尾幹事から若手の会のミッションが変化しているように思われるがとの質問があり、篠田委員長から今回から急な変更ではない事が説明された。松尾幹事からは、一度途切れていた若手の会が再開したさい、方向性、運動方針は若手で決定することとし、幹事会はその活動方針を誘導しない事をとなった経緯を説明。久保幹事より若手の会の活動がfree runで行なわれることには賛成であるが、現在の若手の会が生理学会の若手の平均像を代表しているかとの質問が出た。
松田幹事から若手サマースクール開催の資金支援(文科省)が終了するので、学会としての継続を提案。学術・研究委員会、教育委員会、将来計画委員会で検討する事になった。新政府の事業仕分けで、ポスドクの予算を減少させる提案にたいして反対の提言を学会から出す要請があり、会長から、学術会議や一学会を越えて要望書を出すなどの方法を計画していることが説明された。

16.IUPS組織委員会報告(宮下委員長)

宮下委員長から関係各位へのお礼が述べられた。今回、会計が黒字になったこと、25%が学生であり、これを将来へどのように繋げるかが今後の問題であることが報告された。続いて、金子先生、倉智副委員長、岡田副委員長、栗原副委員長から報告があった(資料参照)。

17.国際生理科学連合IUPS報告(倉智副会長)

PresidentがProf.Akimichi Kaneko からProf.Denis Noble に代わり、First Vice President にProf.Yoshihisa Kurachiが就くことが決定し、OfficeがUSAへ移ったことが報告された。

18.FAOPS報告(岡田会長)

IUPSへのFAOPUS関係者の参加および理事会が京都で開催された事、次回第8回FAOPUS大会が2011年に台北で開催される事が報告された。

19.第87回日本生理学会大会案内

佐々木大会長から詳細について報告。

20.第88回東京大会について

(2011 3.28~30、パシフィコ横浜) 解剖学会との共同開催2000人参加を予定。