第88回日本生理学会大会開催中止のお知らせ

このたびの東北地方太平洋沖地震とそれによる津波、そしてそれにつづく福島第一原子力発電所事故という未曾有の大災害の影響により、第88回日本生理学会大会の集会そのものの開催は中止することを、大会組織委員会の決定を受けて、本日、日本生理学会として正式に決定を致します。

まずはじめに、今回の巨大災害の犠牲になられた方々に心から哀悼の意を表するとともに、ご遺族の方々に心からのお悔やみを申し上げます。また、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。そして、被災地での救援・復興と原発事故対策にあたっておられる方々に敬意を表します。

本大会は第116回日本解剖学会総会・全国学術集会との合同大会として、かねてより準備を進めてまいりましたので、この直前の時期における中止の決定には断腸の思いがありますが、事態が事態であるだけにやむをえません。

本大会参加や発表に向けて鋭意努力をされてきた会員の皆様には、大変申し訳ありませんが、事情が事情であり、Journal of Physiological Sciences誌上のみでの開催となりますことをご理解いただきますようお願い申し上げる次第です。また、大会プログラム編成や大会会場設営準備や財務基盤形成に心血を注いでいただいた多くの先生方や関係者の方々に深謝いたします。

最後になりましたが、原発事故の速やかな安全化と被災された地域の一日も早い復興をお祈りしております。2012年3月に松本で皆様方とお会いできますよう。

2011年3月17日
一般社団法人 日本生理学会 理事長 岡田 泰伸