第7回国際医学生生理学クイズ大会2009に参加して

7th Inter-Medical School Physiology Quiz に参加して

久留米大学医学部生理学講座統合自律機能部門

石松 秀

10月2、3日にマレーシアのマラヤ大学(クアラルンプール)にて開催された7th Inter-Medical School Physiology Quizに、本学学生2年生3人を連れて参加して来た。2003年に第1回大会がマレーシア国内の7校による参加から始まったこの大会は、年々規模を拡大し、今年はアジア11カ国31チーム、総勢150名以上の学生が参加する大規模な大会に発展した。日本では、2006年より日本生理学会教育委員会を通じて参加が呼び掛けられていたが、学生としては今回の我々が初参加となった。大会は、先ず1日目に筆記テスト(100問)が行われ、その結果により各大学チームがグループ分け(グループ1-8、各グループは4チームで編成)され、2日目の本戦(口答によるクイズ)が行われた。Physiology Quizとは言うものの、内容は臨床にも踏込む難易度の高いもので、language barrier も然るものの2年生にとっては知識の上でも難しいクイズだった。私は筆記試験のお手伝いをしたのだが、問題や解答用紙を配るとどの学生からも “Thank you” と言われたのにはビックリした。非常に短期間ではあったが、ユースホステルでは部屋をシェアーし、レセプションや大会を通して各国の医学生と交流を深め、自己のレベルを確認したりと大変有意義な参加であった。大学のカリキュラムや旅費の工面など課題も多いが、今後とも意欲的な学生がいれば参加のチャンスを作ってあげたいと思う。学生の旅費のサポートをして下さった田中教授(生理学講座脳・神経部門)と劇団二生理には、この場を借りて深く感謝申し上げます。 pict20100405185603

岸田直孝(久留米大学医学部医学科2年)

大会に参加をするきっかけになったのは同じサークル(ジムサ)の仲間から大会への出場を誘われことだった。当初、大会名のクイズという言葉からそれほど難しい大会ではないだろうと思い、またマレーシアに訪れてみたいという軽い気持ちで出場を決めた。しかし、大会に向けて勉強を始めてすぐに軽い気持ちでは無理だということがわかった。生理学の内容は複雑で覚えることが多く、それを英語でやらなければならないことの難しさを理解していなかった。先生から渡された英語の生理学テキストを、大会前までに一通り目を通すのがやっとだった。要点をまとめたテキストや問題集も合わせて勉強したが、大会ではあまり良い結果につながらなかった。正確に理解していないと解けない問題が多く、理解不足であったことを痛感させられ、準備期間を十分にとり、テキストの全範囲をきちんと理解する必要があることがわかった。  

小田隆太郎(久留米大学医学部医学科2年)

大会に向け学習するにあたり、今まで学校でやってきたことと結びつきが多かったこと、また疾患や臨床と関わる話など今後勉強すべきことの先取りがあり、これからの学習の方向性が立ち有益でした。実際に大会では多少訛りがあったが他国の学生は英語に達者であること、医学の知識が豊富であることがわかりました。さまざまな人種の人々が暮らす現地では、文化・社会・価値観の違いなどが日常茶飯で、世界の広さとちっぽけな自分を痛感しました。大会を通じて自分の力不足をも身をもって知ることができました。ここで感じたこと、考えたことを忘れることなくこれから日々精進していきたいと思います。最後にこのような機会を与えてくださった石松先生をはじめとする多くの先生方にこの場をお借りしてお礼申し上げます。  

安藤美穂(久留米大学医学部医学科2年)

マレーシアではアジアの様々な国の学生と交流でき、それが今回の一番の収穫となりました。日本や中国以外の国の学生は医学をすべて英語で勉強しており、多くの学生が自分の出身国以外で働くことを考えていました。そして、今回の主催大学であるマラヤ大学の先生方は、女性が多く、生理学講座の主任教授も女性だったことには驚きました。マレーシアでは家政婦を低賃金で雇えるため、女医にとって働きやすい環境にあるようです。しかし、紙幣価値は日本よりもずいぶんと低く、貧富の差が激しいが故にこのような低価格で人を雇えるのではと考えると、複雑な思いでした。また、医師が都市部に集中してしまうという日本と同じような問題も抱えているようです。生理学自体、まだ十分に勉強し終わっておらず、今回のクイズ大会では英語以前に知識も不十分でした。参加してみて、いかに他国の学生たちが熱心に勉学に励んでいるかわかり、いろいろと刺激を受けたのでこの経験を今後につなげていきたいと思います。 pict20100405185626