第6回国際医学生生理学クイズ大会2008報告

第6回IMSPQに参加して

鳥取大学医学部適応生理

河合康明

第6回IMSPQ (Inter-Medical School Physiology Quiz)大会は、去る8月22−23日に、マレーシアの首都クアラルンプールにおいて開催されました。 第6回IMSPQ (Inter-Medical School Physiology Quiz)大会は、去る8月22−23日に、マレーシアの首都クアラルンプールにおいて開催されました。昨年に続きクイズ大会の特別ゲストとしてご招待を受け、審査員として参加してまいりました。今回参加して特に印象的であったことは、参加者が急増していたことでした。昨年の第5回大会は、6カ国20チームの参加でしたが、第6回は14カ国37チームに増えました。今回の主催校であったUniversity of Malayaの生理学教授であるCheng Hwee Ming先生のお話によれば、各国の生理学会を通じて広報したのと、インターネットでアナウンスした成果であるとのことでした。本来、この大会は質問に対して口答するスタイルで行われますが、日程内にスケジュールを消化しきれない程のチーム数になったために、今回はクイズ前日に筆記の予選会を行ったということでした。今年の参加校には、アジアの国々ばかりでなく、オーストラリア(University of New South Wales)、ロシア(Russia State Medical University)、チェコ(Chales University、Palacky University)などが含まれ、ますます国際色豊かになってきました。さらに、来年は米国や英国からの参加も期待しているとのことでした。日本からも是非、チームを派遣して欲しいという熱いラブコールをいただきました。 さて、クイズ自体のレベルですが、問題の中には比較的簡単なものから、かなり難しい問題まで幅広く用意されています。1試合の中で1チームが答える問題は9問、それぞれの問題に最初の回答者が正解すると、3点が与えられるという方式で行われました。従いまして満点は27点で、さらに相手チームが正解できなかった場合に、味方が正解すると1点加えるチャンスがありますので、27点から少し上積みする可能性はあります。優勝した地元のUniversity of Malayaは、1回戦が25点、その後も24点、24点とかなりハイレベルの得点を挙げていました。クイズ大会に出場しようという学生だけあって、さすがによく勉強しているなと感心致しました。 大会中、日本人学生の参加の可能性について、思いを巡らせていました。時期は夏休み中ですので、問題なないでしょう。経済的な面と、そして一番大きいかなと思うのは、やはり言語の問題です。クイズは全て英語で読み上げられます。2回繰り返して読んでくれますが、問題を正確に聞き取れるか?回答時間は20秒以内ですので、勿論辞書など見ている時間はありません。英語のヒアリング能力が問われます。次に、英語での回答になりますが、中には単語で回答できる問題もありますが、「メカニズムを説明しなさい」という問題もあります。回答者の説明が不十分であると「もう少し詳しく述べなさい」、あるいは説明が具体的でないと「もう少し明確に答えなさい」などと注文がつきます。従いまして、英語での表現力も必要です。さらに、問題の中には病態生理に関する設問も少なくないので、低学年の医学生にはかなり難しいかなという気が致します。出場者の学年制限はありませんので、4年生あるいは5年生ぐらいの医学生にお勧めです。確かにランゲージバリヤーは大きいかもしれませんが、それを乗り越えて出場する達成感は、何にも変えがたい財産になると思いますし、医学全般を復習するモチベーションにもなると思います。生理学会に発表した優秀な学部学生を表彰し、副賞としてこのクイズ大会に派遣するというようなプランは考えられないものかと、一人夢見てクアラルンプールを後にしました。