医学を志すとはどういうことか

対象
高校生 / 中学生
講師
井上隆司(福岡大学医学部生理学・教授)
専門分野
分子生理学、多階層生体機能学

講義内容

最近の目覚ましい生命科学の革新は、人間の体の機能を遺伝子や分子といった微細なレベルで解明することを可能にし、更に工学的な手法と融合することによって、次々に先端的な医療技術を生み出してきた。遺伝子治療・創薬、非侵襲的イメージ診断機器、ロボットアームによる手術、iPS細胞による再生医療等はその最も華々しい例である。しかし、実際の医療の現場では、病気に苦しむ人々と医療行為者との人間的コミュニケーションが益々重要になりつつある。本講義では、本来、医学を志すとはどういうことなのか、それには何が必要なのか、社会的知能(EQ)をキーワードに、共に良く考えてみたい。